小「ねぇねぇ私バレンタインにこんなの作りたいなー！」
貴「どれどれ？あ……うんこ型、チョコ、か…。うん…いいんじゃない？」
大「えー。さすがにそれじゃ駄目よ小喬」
貴「で、ですよねー」
大「トグロなんて巻いたのはリアリティがないもの。そういうのは一本で…」
貴「その先は言っちゃ駄目だよ呉のお姫様」
小「貴女ちゃんはみんなにあげるの？」
貴「え…私誰にもあげないけど…」
大「え？」
小「コイビト居ないの？」
貴「いってーとこつかれたぜ…へへ…」
大「でも皆さん、欲しいんじゃない？貴女様からの本命チョコ」
貴「えー。みんなが？私から？ないない、そんな現代社会に私の本命チョコを欲しがる人間居ないって」
大「そちらの世界ではなく」
貴「三國で！？ないないない、ありえない」
小「そんなことないよ。あたしも貴女ちゃんから欲しいもん」
貴「食べたいだけじゃなくて？」
小「それはまぁ…ねぇ…」
貴「でもさ、バレンタイン自体みんな知らないじゃん」
大「小喬が言いふらしてるからみんな承知の助です」
貴「承知の助ってあんた」
小「だぁって、早く周瑜さまにあげたいんだもん。私が黙ってるわけないじゃん！」
貴「だよね…。でも私、そんなチョコなんて。呉分だけならまだましだけど…そしたら魏や蜀にもあげなきゃならなくなるわけよ」
小「なんで？」
貴「さすがに平等にしなきゃねぇ。贔屓は出来ないよ。大人の事情的な」
大「そのお心がけ、素晴らしいです貴女様」
小「でもきっとがっかりするだろうねー。みんな貴女ちゃんの事だーいすきだもん！」
貴「照れるじゃ〜ん」
大「あ…私いい事思いつきました」
小「なになに？」
大「貴女様に、私たちが友チョコプレゼントとか」
貴「え゛」
小「おねーちゃん頭良い！それ名案だよ！」
貴「ちょーっとまって！」
大「はい？」
貴「材料はどこから手に入れるのかな」
小「どこって…貴女ちゃんが貴女の財布を持ってぇ、貴女ちゃん単騎でスーパーに駆け込」
貴「それは果たしてプレゼントと言えるのかな！？」
大「そこはハートで補えます！」
小「うんうん！だからぁ〜、貴女ちゃんも私達にゴディバのチョコレートちょうだいね！」
貴「うん！却下！」
大「笑顔で却下いただきました！」
小「ざんね〜ん！」
貴「気持ちだけで十分って事で」
小「じゃ、うんち型チョコ作ろうよ！」
貴「周瑜様の気持ちを考えると複雑だけど、作ろうか」
大「楽しみです！」
(090213)
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