夏侯惇・許チョ 夏「すまないがこの雑誌の、この女とこの女をつれてきてくれ」 貴「え…………(そんな人だったんだ…)」 夏「そのあからさまに嫌な顔は何だ」 貴「すみません夏侯惇さん、そういったモデルさん達はいやらしいデリバリーはやってないんですよ。専門雑誌とかでないと」 夏「な、何を勘違いしている!」 貴「隠さなくても良いですよ、男性ですからね……ただ私個人、夏侯惇さんのダンディランクは地の果てへと急降下してます」 夏「違う!俺ではなく孟徳の頼みだ!」 貴「大丈夫ですから。これは2人だけの秘密に」 夏「だから違うと言って…!」 貴「ただダンディランクはだだ下がりですけど」 夏「だいたい!俺とて初対面の人間にこんな頼みしたくないわ!」 貴「あ、初めまして」 夏「あ、ああ。これからも魏の人間が世話になるかもしれんが頼む」 貴「早速世話してます」 許「オムライスうまいだよ〜。夏侯惇も作ってもらえ〜」 夏「じゃあそれ、俺にも1つ」 貴「えっ!?」 許「卵は4個がいいかもなぁ」 夏「そうか。では俺は卵3つでかまわん」 貴「ちょっと、そこは「人様の家で」とかなんとか言って許チョを怒るところでしょう!」 夏「…??なぜ」 貴「っ、作ります!作ればいいんでしょう!?」 夏「…貴女と言ったな」 貴「ええ!そうですけど!」 夏「先程の頼みは無理か」 貴「雑誌のモデルさんはおろか誰にもあなた達に会わせる事は出来ません」 夏「そうか…やはり孟徳には貴女で我慢してもらうほかないようだな」 貴「我慢?今我慢とか言いました?」 夏「あ、いや、ゲフンゲフン、何も言っていない」 貴「ですね。言ってたら卵1個にしてましたよ」 夏「断じて言っていないから3個で頼む」 貴「……」 夏「……」 貴「やっぱり1つにします」 夏「何故!」 貴「いや完全に言ったよね我慢って。言ったのに言ってないとか逆に傷つくんですけど」 夏「そ、それはすまん。言った。素直に言う、我慢と言った」 貴「やっぱり1つ」 夏「なんなんだ!!」 許「どう考えても夏侯惇が悪いだよ〜」 貴「許チョさん卵1つ追加ー」 許「ラッキ〜」 夏「初対面にしてこの仕打ち…あなどれぬ世界よ…」 貴「どうぞ」 夏「卵が全然のっていないではないか!」 貴「すみません、許チョさんにあげたぶんで卵最後でした」 許「諦めも肝心なんだぞぉ夏侯惇」 夏「……出直してこよう」 (090209) [前←][次→] |