拍手御礼 善的・強くて怖い名前 ビショップとポーンはチェスの駒の一種である。 ジョーカーは、切り札的な意味で付けられた通り名だった。 左座善にかかると、蜂屋・ピョン太・ピョン吉・ババという、彼らにとっては不本意極まりない名前に変えられてしまう。 〜ビショップ=安芸直登の場合〜 「蜂屋ってどこから出てきた発想ですか?」 「Bee shop」 「ビショップです。チェスの駒の一つですよ」 「通り名は強くて怖い生き物じゃないのか?」 「蜂屋も生物じゃありませんよ。それならどんな名前がいいですか?」 「スズメバチ。怖いぞ」 「……蜂から離れなさい」 〜ポーン=東谷広海・七海の場合〜 「ポーンもチェスの駒だからね。間違っても擬音語じゃないよ」 「アンタが思うところの『強くて怖い名前』を言ってみなよ」 「双子だからセットがいい。阿吽なんて超強面だ」 「…その場合、僕は『あ』って一文字で名乗るの? ナナは『うん』?」 「今だって『ポー』と『ン』だろ?」 「「違うっ!」」 〜ジョーカー=川中久弥の場合〜 「ババ抜きから取ったのか。 お前な、ババだと受ける印象が全然違うだろうが」 「じゃあ、ジジ」 「性別の問題じゃねえよ……怖い名前を付けるんじゃねえのか?」 「そうだった。前科2犯は?」 「『俺は前科2犯だ』ってか?」 「何やった?」 「お前が名乗らせたんだろうがっ!」 「シャブ中は?」 「……『俺、シャブ中』?……通報されるわっ!!」 ―――とかいう会話が舞台裏でされていたらいいな、と思いつきました。 [次へ#] [戻る] |