[携帯モード] [URL送信]


「…お前らいい加減にしろ」

「??(要・香月)」

声がした方へ2人同時に振り向くと、陶芸科の皆瀬 静流が立っていた。

「おー静流じゃん」

「久しぶりだな」

「何平然と話してんだ!俺は怒ってんだ!」

「誰に?(要・香月)」

「お前らに!」

食堂メニューの定番、カレーライスを片手に皆瀬は怒りを心頭させていた。

「何でキレてんの?」

「何でだぁ?!ふざけんな!!」

「とりあえず落ち着けよ静流」

「うるせぇ香月!てめぇらが校内でイチャつきやがるから、周りの妄想力豊富な女共が騒いでてうるせぇんだよ」

「俺ら何かやったっけ?」

「さあ。全然理解できない」

香月と要はかなりの鈍感であり、仲良しだった。
殺意が生まれる日なんてこないと思っていた優しい性格の静流でも、さすがにこれはキレた。

「てめぇら金輪際、ホモるな!」

「ホモる?」

「いつ、俺と要がホモった?」

「今さっきだ!」

「静流は妄想しすぎだよ」

「そーだ!いくら香月と俺が仲良しだからって嫉妬しすぎだろ!」
「嫉妬じゃねぇし!妄想でもねぇ!」

「じゃあ何だよー?」

「平和なスクールライフを送るための助言だ」

香月と要は2人で顔を見合わせ、顔を傾けあう。

「今でも充分平和だぜ」

「静流が落ち着けばまるく収まるぞ。ほら、クールダウンクールダウン」

「とにかくイチャつくなあぁぁぁ!」

静流の苦労、未だ誰にもわかってもらえず…



[*前へ][次へ#]
[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
無料HPエムペ!