合格
「まじでかっ!ありがとうございました〜」
試験場を駆け抜け屋敷へと戻る。
「白哉ァ!」
バンッ!
白「!?……障子くらい静かに開けろ…」
「お…ごめん!てか聞いてくれよな!」
白「何だ?」
「合格っ♪入隊決まったぜ!」
白「良かったな。ま、爺様と修行していれば当たり前かもしれんが」
「確かに隊長だしな…あんな年でも…」
銀「あんな年…とは私のことか?」
「じ、じいちゃん…いつの間に…;」
銀「すごい音がしたからの…」
「(すごい音って…自分で自分の首を絞めてたのかァァァアア!)…あ〜…じいちゃんはまだまだ若いぜ!バリバリ現役っ!」
冷汗を流しながらグッと親指を立ててみる。
銀「…良い。ところで蓮、合格したらしいの。何番隊じゃ?」
「最初は六番隊だって!多分じいちゃんとこだからだろうな〜」
銀「おそらくそうじゃろう。頑張るのじゃぞ」
「おう♪…あ…確か白哉も入隊決まってたよな。何番隊?」
白「…蓮と同じだ…」
「そうなの!?…白哉には負けないぜ」
白「私も負ける気はないが」
「へぇ…!じゃあ勝負しね?」
白「…何のだ?」
「えとね……どっちが先に隊長になれるか!」
白「…だが2人ともなれないかもしれん」
「そん時はそん時だ!」
白「…まあ良いだろう…」
「よし♪負けた方はどする?」
白「…それは罰ゲームのことを言っているのか?」
「うん…何かねぇかな…」
白「…」
「うーん…秘密を教えるとか!」
白「…ハァ…勝手にしろ…」
「んじゃ決まりな。…でもなんか白哉って見た目秘密なさそー」
白「そうか?まあ秘密が無くても大丈夫だ。私は負けないからな」
「…(絶対ェ負けねぇぞ、こら…)」
銀「そういえばのぉ、2人と一緒に入隊するやつがおる」
「へぇ…女の子?」
銀「うむ…」
「おっ♪」
銀「…おのこじゃ」
「…期待させときながら結局男かよ…」
銀「すまんすまん。確か名を“黒蓮<コクレン>”…」
「へー…変わった名前だなァ…」
白「確かにそうだな…まあ人の名に文句をつける気はないが」
「あぁ、当たり前ェだ……じいちゃんはそいつと会ったことあるのか?」
銀「一度だけの。お主と似るところがあった」
「まじか…喋り方とか?」
銀「そうじゃのー…そこも含め雰囲気が似とる」
「すげぇな…早く会ってみてェ」
白「…私も見てみたいものだ…お前などと似ているという哀れなやつを…」
「な…んだとコラァァァアアアア!」
銀「…」
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