七夕/六道骸
「残念…雨降っちゃったね…」
骸「…気にすることはありませんよ。来年があるでしょう?」
「…うん!来年は一緒に見ようね」
骸「…白夜…」
星が綺麗に輝く夜空。
川を作るように瞬いている。
そう、今日は七夕。
白夜と約束を交わした日から丁度一年。
なのになぜ…
骸「…あなたはいなくなってしまったのですか…?」
白夜はある日、突然消えた。
必死に探したが結局は見つけられなく…
今も行方知れず。
骸「…っ…」
少し顔をしかめ、ふっと自嘲の笑いをもらした。
骸「…僕がこんなにも白夜のことを想っているとは…」
それほど大切な存在だった…
それを失う苦しみは一体どれほどのものか…
「…」
哀しみを帯びた瞳を夜空へと向ける。
そしてそっと瞳を閉じた。
願うは白夜の幸せ、
そしていつかまた
白夜の笑顔が見られますようにと…
(七夕)
(…!……っ…白夜…)
(…それは幻影か現実か…)
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