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イナイレ・イナGO(短編)
不器用(剣城京介)
今日もいつもの帰り道を名前と並んで歩いて帰る。

「ねぇ〜、京介君。」

「何だ??」

「ちょっと屈んで。」

「…こうか?」

膝を曲げて名前の背と同じくらいまで屈む。
と、次の瞬間名前の唇が京介の唇に重なる。

「!?…い、いきなりどうしたんだ…??」

付き合ってるんだから別に変な事でもない。
だけど、俺はかなり動揺してしまう。
気の利かせたこともできない。
ほんと、自分でも不器用だな。と思う。

「いきなりごめんね。少し確かめたくてさ。京介君が私の事大切にしてくれて、何もしてこないのはわかってるんだけど、やっぱり不安で…」

「…ごめんな。」

自分でもわかってはいたが不安になるといざ本人から言われると、
謝ることしかできない。

「そういうつもりじゃないんだよ。私が我が儘なの。気にしないで。」

「別に、全然我が儘なんかじゃねぇよ。」

俺ができないだけなのに自分の我が儘だなんて言われると自分が情けなくなってくる。

「そう??優しいな、京介君は。ふふふ。」

「優しくなんかねぇよ…」

俺ももう少し素直でこんなに不器用じゃなければ大切にしながらもちゃんと愛を伝えられたのか?なんて思って
もっと、彼氏っぽいことをした方がいいのか?と考えたが
名前が隣で幸せそうに笑ってるから今はそっと彼女の手を取るだけにしておこう。

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あきゅろす。
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