傷だらけの天使
5
「あーもう!無理だー!」
結果を言うと、火をおこすことは出来なかった。
テレビ番組の見様見真似でそこら辺に落ちていた木の棒を拾って何とかおこそうとはした。
正直出来るとは思っていなかったが、ここまで煙の一つも上がらないとは...
グゥゥゥゥ
今までは状況についていくのに精一杯で気にならなかったが、やはりお腹は空くものだ。
生憎女子のように鞄にお菓子が入っているわけでもない。
しかし、この暗い中食べ物を探しに行くのは無謀なことだろう。俺は仕方なく今日のところは大きな木のそばで眠ることにした。
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