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傷だらけの天使
4
極々普通の高校生な俺に野宿の経験はもちろんない。

キャンプでさえ今頃はランプを使うため、火おこしの技術など皆無といっていいほどだ。


辺りはもうすでに暗くなってしまったが、唯一の救いは月の光が僅かではあるが辺りを照らしていることだ。


でもここの月は変だ。というのも月が二つもある。
国によって月面の模様の見え方が違うのは聞いたことがあるが、二つも見えるのは聞いたことがない。

というよりも、常識的に月は一つだろう。


でも取りあえず変な月は置いといて、まずは火だ。
流石に夜が更けていくにつれて肌寒くなってきた。


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