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傷だらけの天使
2
上を向いてみても、もうすでにマンホールの入り口は見えず、もちろん出口の光も見えてこない。
普通、この状況では気を失っているものではないのか。
その点、俺は周りの状況確認まで行えて...
「俺ってば意外と冷静じゃん」
しかし、次の瞬間俺は眩い光に目をくらませた。
そして次に目を開けた時には、そこは真っ暗な穴の中ではなく薄暗い森の中だった。
しっかりと地に足をつけている俺は、何が起きたのか全く理解できずにいた。
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