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小説
ミソスープ(スパ正)
―いつも通りの、静かな朝がきた…
何の音もしない自分だけの世界の様な朝が…

…のはずが、1つ違うのは誰かが料理をしている音が聞こえるところ…
まぁ、無断で僕の部屋に入ってきて、そんなことするヤツは1人しかいないのだが…

僕は、何を作っているのか気になったので台所まで足を運び
そっと覗いてみた…

それに、気付いたのか料理をしている男が声をかけてきた

「おはよう、正一…今、ミソスープを作ってるんだけど、正一も飲むか?」

『あっ、うん…じゃあ頂くよ』
「そうか…じゃあ待ってて」

『うん』

…って、あれ?
なに普通に相づち打ってるんだよ…自分…

違うだろ…もっとこう文句言うべきだろソコ…

…まぁ、良いか…朝ごはん作る手間省けたし…


そんなこと考えている間に、時間が過ぎ、味噌汁が出来たのかスパナがこちらにやって来た…
「正一、ミソスープ出来たよ」
スパナは、味噌汁が入った鍋を中身が見えるように見せてきた…中を見ると、なんというか味噌汁にはとてもじゃないけど程遠い色をした液体が入っている…
ソレを見た僕は思わず、その場に立ち尽くしてしまった

『ちょっと良いかな…?
…スパナ、君は一体何をいれたんだい?』

スパナは一瞬、え?みたいな顔をしたが中身を教えてくれた…
「えっと確か…味噌とネギと豆腐と…羊羮といちご飴を溶かしたやつを…って正一どうかしたの?」

『…あのさ、味噌とネギと豆腐は良いとして、羊羮と飴は何でいれたの?』

「えっ?ジャッポーネゼは和菓子が好きなんだろ?
前に、ボンゴレが言ってた…」
『はぁ…じゃあ飴は?』

「簡単なコトだ、ウチは正一も知っての通り飴が好きだ…だから入れてみた」

『…もぅ良いよスパナ…よくわかった』

スパナは、そう?と一言言うと、その味噌汁(一応)を汁椀に注ぎ始めた…

なに?コレなんかの罰ゲーム?僕がなにかしたのか?
その仕返しなのか?


スパナが汁椀(もちろん味噌汁入り)を渡してきた…それも笑顔で…

…そんな顔されたら、いらないとは言えないじゃないか

「正一、早く飲んでみてよ」
期待に満ちた顔でスパナはそんな事を言ってくる…

『……うん』仕方がないから、僕は少しだけ味噌汁を口に含んだ…

『…うッ!?
…………ぐはッ…』

……バタッ…


「正一ッ!!
どうしたのッ!?
ほら、早くウチの作った味噌汁でも飲んで元気だして…」

スパナの手によって、再び味噌汁が口に含まれる…

『…うぅ…きぼぢわるい(気持ち悪い)…』

正一はそう一言告げると、また倒れてしまった…


ウチはおかしいなぁ?と思ったがあえてスルーし、味噌汁を飲んでみた…

「……うッ!?
…み、ミソスープ…恐るべし…
…う…ウチ死亡……」


―それから、正一はスパナに料理するのを控えるよう促しているとか…そうじゃないとか―


――――――――――――――
あとがき

正一君とスパナ…大丈夫ですかね…(聞くな

というより、なんかスパナ…料理で人を殺せそうな勢いだなオイ…(お前が打ったんだろう


こんな駄文を読んでいただき感謝ですッ♪

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