血の海に沈む(狂LL?) 意味不 ----- 『悲しいの?』 違うよ、 『じゃあ何で泣いてるの?』 …ただ、罪が苦しいんだ 『何で罪だと思うの?』 だって… 『誰かが罪と決めた罪で苦しんでるの?』 …… 『苦しいんでしょう?』 うん… 『じゃあここで終わらせてあげる…』 子供の声が、嗤った。 浮遊しているかの様な、不安定な感覚。 黒白の世界の中で、明るい朱だけがやけに目につく。 (何処だここ…) 前とも分からない前を見つめると、ポツンと一つ色がある。 見覚えがある色彩___毛先に向かって劣化する髪。子供が一人立っている。 その仔は泣いていた。 (……) 黙っていると、その子供は振り向いた。長い髪サラリと流れる。 想像はついていたとはいえ、やはり驚いた。 そこに居るのは自分の、少し幼い姿。 すい、と近付いてくると、【ルーク】は軽く息をついた。 先程よりも少し、身長が伸びた姿で軽く睨まれる。 「やっぱり来たんだな」 来たくて来たんじゃない、という言葉は喉へと吸い込まれる。 「お前は…誰だ」 疑問を口に出す。 すると【ルーク】はにやりと笑った。 殆んど自分と変わらなく大きくなったその【ルーク】は、恐ろしい程強い力で腕を掴むと引き寄せる。 顔が近付く。その姿は、正に鏡。 オリジナルとレプリカ、より更に近い自分と自分なのだから当たり前だろう。 黙った自分に何を思うわけでもなく、【ルーク】が口を開いた。 「分かってんだろ?ルーク?」 身の危険を感じた。素早く逃げようと身を捩るが、まったく腕は外れない。 意味のない音が口から漏れたその瞬間、ずっと腹に衝撃が走る。 「俺は、誰もに存在を疎まれ、更には自分にさえ殺された【ルーク】だよ」 「っ…ぁ」 「苦しいんだろう?だから…これで終わりにしよう…」 力を振り絞り、相手の顔を見るとまるで泣いてるような顔をしていた。 頬に手を伸ばす。 それが最期だった。 「さぁ…後は好きにするが良い、オリジナル様方?」 倒れこんだ朱の緋に染まった朱は、目を閉じた。 口に歪んだ微笑みを浮かべたまま___ 血の海に沈む (自分による自分の殺戮劇) ---------- ルークは、変わるとき今までの自分を出来る限り殺したんだと思います。 だから【ルーク】は長髪ルークのスレた人です。 短髪ルクが苦しくて仕方がなかったから、長髪ルクが優しく殺してやったんです。 この後のルーク達は…想像に任せます。 解説しないと分からない文ですいません><; |