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ただいまわんこの散歩中










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わんこと可愛く言ってみも実質はハスキー犬

しかし見た目より全然優しくってなついてる
何より番犬にはもってこい

…そんな話ではない


学校から帰宅し家で今か今かと待っていた愛犬のお散歩

今日は天気も良く、かといって暑すぎもしない散歩日和
時折すれ違う犬と飼い主におびえられているがそんな事は気にしない

いつも遊んでいる犬が解放できる広場へ足を運ばせる

その道中





「苗字?」

「!…わ、宍戸先輩!」





名前が想いを抱く宍戸の姿

まだ制服でラケットバックを持っていることからどうやら部活帰りなのだろう

愛犬を見るなり近寄りしゃがみこむ

そして怖がることなくわしゃわしゃと撫ではじめた






「平気、なんですか?」

「ああ。家でも犬飼ってるし」

「そうなんですね」

「広場まで行くのか?」

「あ、はい」

「じゃ、こっちだな」






名前が連れているよりも妙にお似合いな愛犬と彼


目的地はもう目と鼻の先




広場へと辿りつくと慣れた手つきでリードをはずしてあげる宍戸

さらにラケットバックからボロボロになったテニスボールを取り出す


頭上でボールを掲げると欲しくてたまらないのか、ピョンピョンとジャンプして奪い取ろうと必死になっている


しょがないな、とそのまま宍戸はボールを遠く遠くへと投げた

本能でそれを追いかける姿は他にいる犬たちより可愛く思える
これはやはり親バカなのだろうか


近くにあったベンチに並んで腰かけると、ようやくゆっくりと話ができた






「最初苗字か迷ったぜ…」

「え?あ、制服じゃないですもんね」

「それもあるけどよ、髪結えてるし」

「そうでしたね」





一度家に帰って着替えてから散歩に来ている為もちろん私服
さらにはこの暑さに耐えられなくて髪を結んで来ていた


だから声をかけた時若干の躊躇いがあったのだろう


遠くの方では愛犬がボールを加えてこちらへ向かってきている

…お願いだからもう少しだけ二人の世界にしてほしい

その想いが通じたのか、広場にいた他の大型犬に出くわしてじゃれ合っている






「そのー、あれだな」

「?」

「俺は、好きだけどな…私服で髪結えてる、お前も」

「っ!?」

「、帰るわ…俺」

「え、ちょっ…宍戸先輩」

「あのボール、やるよ」

「あ、ありがとう…ございます」





去り際にそうだ、と振り返る宍戸
何事かと思えばまたも名前#を驚かすような一言






「今度は、家の犬も連れてくるわ」

「っ、…はい!」

「じゃあ、また明日な」





ひらひらっと振られた手
遠慮がちに上げられた自分の手


“今度は”

“また明日”


この言葉だけで幸せだった
また会ってくれるんだ

そう思っただけで名前の足取りは軽い



持ち帰ったテニスボールが愛犬ではなく自分の宝物になったのは誰にも内緒の話

そのテニスボールがまた一つ増えたのは“今度”が現実となった証












END















〜反省〜
不発弾です←
氷帝祭りの大トリです。

いやー…
お友達様からさ、ネタ頂いたんですけど
とっても良いネタでこれは即採用!
と思ったのだが管理人の文才でお友達様の即採用ネタが即没ネタに(涙
こんな出来でさーせ。

タイトルはもうまんま、テニスボールって黄色いので←
そんな理由です。


大型のわんこさんと戯れてほしかったと。
なので管理人が好きなハスキーと戯れてもらいました。

私服うんぬんの会話をしてほしかったと。
あ、お互い私服案は取りこぼしてましたさーせ。

その代わりに髪型いじらせていただきやした。
じゃあ次から宍戸に結えてもらっちゃいなよ←

…管理人テンションおかしいな。
別に何もないぞ。
なんてことないただの普通の日だぞ。
…氷帝祭り終わって舞い上がってんだなきっと。

さて、氷帝学園が終わったところで連載再開させねば(汗
とりあえず次は赤也ちゃん連載かな…
という予定。
あくまでも予定ですので悪しからず…


名前様
ここまで読んでいただき、ありがとうございました♪


2012/06/28(THU)




あきゅろす。
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