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氷姫





これはある男女二人の物語










氷姫










女、苗字名前は負けず嫌いで勝気
そしてなんでも器用にこなす天才肌

大財閥の令嬢であるとかないとか

いつでも涼しげなその立ち姿から「氷の姫君」と呼ばれているそうな



男、跡部景吾はプライド高き俺様
不得意なものなどない完璧主義者

大財閥の御曹司であるとかないとか

いつでも気品あふれるその姿から「氷の帝王」と呼ばれているそうな



そんな二人は似すぎている性格から争いが多く
顔を合わせるたび皮肉を言ってはよく口喧嘩をしたものなのです

二人を止められる民はそうおらず、民の胃はキリキリと日に日に痛んでいくのであった

そして今宵も…






「…なんだその面は」

「別に。アナタ見てたわけじゃないから」

「不細工な面だな」

「あら失礼ね。女性に対して紳士じゃないわ」

「どこに女なんている」

「…貴方の眼力はその程度なのね」

「んだと」






どちらかが攻撃を仕掛ければ負けじと応戦

毎日争いは絶えず、ただ見守ることしか出来ぬ民は限界寸前
もちろんこの両者はそんな事知る由もないのだ


そしてその争いがまた新たな争いを産むことに

反逆の主犯は帝王、跡部景吾に仕える一般民の女性
共犯は主犯に従えるこちらも女性数名

ターゲットは他でもない姫、苗字名前





「…いた」

「あの、苗字様!」

「…なにか?」

「お話したいい事が…」

「なんでしょう」

「……消えろ!!」

「っ!?!?」





女が手にしていたのは工具用の刃物

そして何処からか現れた共犯者が名前を羽交い絞めにし押さえつける


振りかざされた刃物
抵抗するもその刃は名前の頬をかすめていった

たらりと流れる赤

共犯はもっとやれとはやし立て、主犯は狂気に身を任せ赤のついた刃をもう一度振りかざす

3人がかりで押さえつけられては流石の名前も抵抗できない


もうだめか

本能が眼を閉じた

なぜか脳裏をよぎった氷の帝王



カシャンと何やら物音
恐る恐る、眼を開けると


主犯の腕を握り拘束する


氷の帝王






「何してやがる」

「え、と…」

「テメェが今している事は犯罪だ」

「っ、…」





冷徹すぎる声

その割に肩で息をしている


…走ってきた?

それとも…?


主犯の女は恐怖に狂い気絶
共犯者の姿はもうすでにない


ふつりと緊張の糸がほどけ、腰が砕けた
へたり込むと帝王も目線を合わすべくしゃがみこむ






「どうして諦めた」

「っ」

「お前らしくない」

「…っご、め」

「!!」





正気であれば皮肉には皮肉で返すはずの名前
しかし今はそれどころではないのです

口に出たのは“ごめん”

帝王もそれには驚いたのか目を丸くさせる
しかし、いつもの調子でなければ面白くないようで…

頬から流れる赤を親指の腹でつっとなでる





「っ!」

「不細工な面が、余計不細工になるぞ」

「失礼ね…」

「…そうだな」

「!?」

「テメェの面は綺麗だ。その面ぐらい守らせろ」






自尊心より勝るものがある

姫君を想うその気持ち


よってこの争いは一時終戦

姫君と帝王が協定を結び民は一安心


しかしその安心も束の間
痴話喧嘩という新たな戦へと勃発していくのでした…












END















〜反省〜
さーせ。←
冒頭でさーせ。

氷帝祭り第3段ですよ。
リクエスト受けて俺様と強気でと言われたのですが
どう頑張っても強気がつかめなかった(涙

よっておとぎ話チックに仕上げてみました。
さーせんね。
こんな出来で。

あえて生徒と言わなかったりファンと言わなかったり
工夫はしてみたつもり…
そう、つもり←

管理人の手にかかればこんな駄作いくらでも出てきますよ
あーさーせ(蹴


管理人最近また某○ンダムにハマってしまってさあ大変←

OP・EDの延々ループですが何か(ぇ
やべーっす。
テニプリで言うなれば岳人と観月がやべーっす。
あ、べーやんや手塚真田英二も出てますやべーっす。

管理人のお友達様の好きな某S村さんも出てます。
でもその奥方も出てます。
はい、恋人未満的な役ですw
どんとまいんどお友達様w(蹴


だからちょっと戦争チックな表現になった事は致し方ない←
あー、○ンダム欲しい←
○ンダム乗りたい←


名前様
ここまで読んでいただき、ありがとうございました♪


2012/06/21(THU)




あきゅろす。
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