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ぐらぐら(白石)





束の間の休日










ぐらぐら










たまにしかないこの休日
しかも今日は自分の誕生日ときた

だからこそ今日1日だけでも、愛しい彼女名前を独り占め



……するつもりだったのだが





「時間間違ってないよな」





デートの待ち合わせは駅前

待ち合わせ時刻はとっくのとっくに過ぎている


後ろから声をかけるはどれも見知らぬお姉様
白石の容姿は誰が見ても整っている

内心は名前がやってこない心配と逆ナンされる苛立ちでいっぱいだった


いくら電話をかけても出ない





「…事故したとかやないよな」






もはや気が気でなかった


何度も何度も留守電に入れても返事がない

頼む
無事であってくれ…

そう願い、苗字名前でいっぱいの発信履歴からもう一度電話を繋ぐ


5度のコールの後





[……はぁい]

「!!名前か!?今どこにおるん?大丈夫か!?」

[っ、くら…?]

「そうや、蔵ノ介や」

「ごめ、今何時?」






落ち着かないまま現在の時刻を告げる



すると沈黙の後電話の向こうから叫び声が聞こえた






「名前!?」

「…くら、ごめん…今起きた」

「…へ?」

「あああ、今日くらの誕生日やのに…すぐ用意する!」

「もうええわ」

「え、くら?」

「用意して待っとき、名前ん家迎えに行くわ」






一気にホッとしたのか、その場にしゃがみこむ

そして急ぎ足で行き慣れた名前の家へと向かう



とりあえず何もなくて良かったのだが、寝坊するほど今日はどうでもよかったのか…

そう考えてしまい、秀才な白石の頭ですらパンクしそうだった










「ごめんなさい…」

「めーーーっちゃ心配してんで?」

「うん。着歴見た…」

「なぁ…俺の誕生日、どうでもよかった?」

「違う!…ちゃうねん」

「ほなどうしたん?」






名前の自宅にて

名前は正座
白石はその向かいに座り込む


俯く名前の表情は今にも泣き出しそう







「あんな…誕生日、なにしたら蔵喜んでくれるか考えてたら、夜更かししてもうて」

「うん」

「蔵のこと考えすぎて、寝れんくなって…」

「、っ…」

「ごめ…!!くら、?」






アカン、と顔を真っ赤にさせて名前を抱きしめる白石

顔を見られまいと自分の胸に名前の顔を押し付けキツくキツく閉じ込める






「可愛すぎるわ自分…」

「くら、苦しい…」

「ほな次からは俺が迎えに来るな?」

「ん…」

「それとな」

「なに?」


「名前にやったら、何されても俺嬉しいで?」






ウインクを飛ばしてそう言う白石に、次は名前が顔を赤くさせる



そしてそれから白石は普段の学校生活でも心配性になり、携帯電話を手離せなくなったのだとか…


今年の誕生日は、貴女の存在を改めて大事だと思えた

またひとつの記念日に―――












END















〜反省〜
2012年の白石蔵ノ介誕生日記念小説です!
おめでとーう!!

だがしかーし←
管理人はさっきのさっきまで忘れておったぞ←
いや、誕生日はずっとずーっと前から覚えてたし祝ってたのだが管理人
違うことに集中しすぎてた。

何も考えてなかったがため焦ったー…
ごめんね白石…
こんな結末で…

そしてネタ提供してくださったお友達様、
こんな期待はずれな感じになってしまい申し訳…

でも愛はたくさんあります←
愛の重さで許しておくれよ…


タイトルも内容ももうそのままです←をい
心配やら不安やらで気持ちがぐらぐら、
心配性な白石を書きましたってやつです…
過保護とはまたちょっと異なってしまわれた…


さて、改めて本日は白石蔵ノ介君のお誕生日です!
おめでとうございます☆


名前様
ここまで読んでいただき、ありがとうございました♪


2012/04/14(SAT)




あきゅろす。
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