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瞬間(切原)





「名前はさー…」










瞬間










「なにー?」

「もし無人島に行くとなって、一つしか持っていけないとしたらなに持ってく?」

「……は?」







何を言い出したかと思えばこの男

隣の席の切原赤也は冗談っ気もなしに真面目に話を吹っかけてきた


…唐突に何を聞いてくるんだ、この人物は…







「考えた事ない、そんな事」

「えー、一回は考えねーか?」

「うん。考えた事なかった」

「じゃあ今から考えて」

「…なんかのアンケート?」

「まったくもって個人の興味」

「……あそ」







適当になにか答えを返そうとするが、その適当がなかなか浮かばない

どうやらその姿が真面目に考えていると思ったのだろうか、切原は満足そうにしている


なんというか、単純細胞の塊…







「やっぱり食料じゃないの?」

「やっぱりそうなるかー…」

「…やっぱりって分かってるならなんで聞いたし」

「妥当な所行くなら食料とかなんだよ」

「…妥当って」







……コイツ、いろんな人にそれ聞いてるな、と確信した瞬間

確実に残念な子に育て上がってますよ、と言ってあげたかったくらいだ







「じゃあ赤也は何持っていくの?」

「!俺か、俺はだな!」







待ってました、と言わんばかりの笑顔

……今まで聞いてもらえなかったんだな、と憐れんだ瞬間
目を輝かせてにこにこしている

……というよりも、そこまで感情移入できる話題だろうか







「名前!」

「はい」

「だから、名前!」

「なによ、聞こえてるって」

「そーじゃなくて、俺が持っていくとしたなら、名前なんだって」

「………は?」






何を言い出すかコイツ、と本気で心配した瞬間

というか、自分はモノなのかと言いたくもなった


名前は返す言葉もなく、は?と聞くしかなかった







「なんで、あたし?」

「だってなんでもできそうだし、名前って」

「…そんな理由で」

「でもー!それだけじゃないぜ」







これが一番大事、と人差し指を立てる

ごほん、とわざとらしく咳払いするとまたもにっこり笑うと言葉を放つ







「俺と名前なら、たった2人でも絶対にうまく行くってこと」

「!」

「ていうか、俺は名前と一緒じゃないとダメになるって言うの」







体温がグッと上がった瞬間

体が一気に暑くなった瞬間



質問が大したことではなくても、内容がともなっていれば、人間は惹かれると知った瞬間…












END















〜反省〜
さて、意味のわからない赤也ちゃんです。
なぜか分からないが赤也ちゃんです…

気にしないでください。
気にしてやらないでください。
……これが管理人ですから(涙

これからもっと内容のあるもの書いていきますね…

ギャグっぽくしたくてできそうな人にしたんですが…
赤也ちゃんじゃ不完全燃焼ですな←

やっぱりギャグなら関西人か…←


さて、本日は菊丸英二を演じられた高橋広樹さんのお誕生日です!
おめでとうございます☆


名前様
ここまで読んでいただき、ありがとうございました♪


2010/09/07(TUE)




あきゅろす。
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