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SUMMARY(向日)




世間一般では夏休みというのだろうか










SUMMARY










だがしかし、彼ら氷帝学園テニス部にとってはそんなことは関係ない

毎日毎日学校へ行き、目的は違えど一日を学校で過ごす


炎天下の中汗だくになりながらよくやる…
と名前はクーラーのきいた部室内でマネージャー業を進める

スコアブックの整理やドリンクづくりなど、室内でも意外と体力を使う






「あぁーっつー……うわっ、涼しっ」

「あれ、岳人。もう休憩なの?」

「あー名前。俺の練習メニュー終えてきたからな。熱中症対策」

「なるほど…はい」

「サンキュー」







体全体にまんべんなく汗をかいてきた岳人

タオルで汗をぬぐいながら、名前に渡されたドリンクをグイッと飲む


クーラーの風が当たるポイントを見つけ、そこで「あぁー…」と唸りながら涼んでいる







「さっさと行かないと跡部に怒られるよー?」

「いーんだよ、まだ。今は倒れる方が迷惑かかるんだからよ」

「でも、この気温に慣れちゃうと外に出た時バテるよ?」

「それはー、たしかに」






大分涼んだのかふき取ったのか、体に見えた汗が見られなくなった

窓から外を見ると他の部員はまだ自分のメニューをしているようだった


若干遠くは蜃気楼のように薄らぼんやりしており、それだけで外の気温が高い事がわかる







「なー、名前」

「なんでしょ」

「今年で、俺らは終わりだな」

「そうだね…って、いきなりどうしたの?」

「なんか、寂しいなって思って」






まだ練習に戻る気がないのか、部室の中心にあるソファーに座りながら話す岳人

名前も仕事の手を止め岳人の話を聞く


時計を見ると10時過ぎたあたり
岳人が部室へ入ってきたのは10時前

…そろそろ部活に戻らなければいけないのではないかと、マネージャーなりに思ったのだが
部室に1人もなかなかつまらないので黙っておいた


跡部からのお叱りは2人して仲良く受けるとしよう







「寂しい…か」

「毎日テニスやる機会がなくなるんだなーって」

「確かにねー」

「それに…」

「それに…?」



「名前とこうやって2人で喋る機会がなくなるのも、嫌だ」



「!!」






決して名前と目を合わせようとしない
でも、それは嫌だからではなく…

なんというか、緊張して…だろうか







「クラス違うし、昼休みぐらいしか会わないだろうし…現に、平日の部活なかったらそんな感じだし」

「岳人…」

「…って、終わってからの話しするのはナシだな」

「…」

「よしっ、練習に戻るか!名前も、たまには外に出て俺の試合でも見てくれよなー!!」






輝かしい笑顔

暑さなのかそれとも何なのか
心なしか赤い岳人の顔


暑さなのか何なのか
真っ赤に染まった名前の顔



夏が終わる頃には、2人の時間は増えるのだろうか…

今はまだ、とっておこう












END















〜反省〜
さー、着々と更新しております。
今月はもー更新の鬼になりたいですね…

ただ、忙しくならなければ…


お久しぶりの氷帝短編です。
氷帝は全部「氷帝日記」で済まそうとしていた管理人でしたから←

お友達様にリクエスト?
を受け、お久しぶりに手をつけてみましたが、20分クオリティ…

出来が悪いのは悪しからず(涙

もう、新連載と短編ばかりかなり量を更新しますね…
短編克服するためにも…


名前様
ここまで読んでいただき、ありがとうございました♪


2010/08/11(WED)




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