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運命(宍戸)










運命って何だろう・・・











運命











「亮ー?おはよー!!」


「名前か、はよ」



私は苗字名前。私が挨拶をしたのは、同じクラスの宍戸亮


私は、亮のおかげで、運命的な出会いをした・・・






「宍戸さーーーん!」






彼、鳳長太郎君に…






「あ、長太郎くん!おはよう」


「名前先輩!おはようございます。…で、宍戸さんは?」




「どうした?長太郎」

「あ、宍戸さん!これ、部室に忘れてましたよ!」



亮ったら教科書忘れるなんて・・・でも本当、イイ子だなー長太郎くん




「おう!サンキューな!」


「いえ、じゃあ俺はこれで」

「じゃあね、長太郎くん」


「あ、はい」






さわやかだねー…長太郎くん。



そもそも、私が長太郎くんを好きになったきっかけは・・・
















「あーあ・・・寝過ごしちゃった…もう7時じゃん・・・」




≪パコーン、パコーン≫



「??テニスコートから・・・」



教室で寝過ごした私が家に帰ろうとした時の事。

音がするテニスコートに行った時に






「・・・亮?と・・・誰だ?」




私は、今で言う長太郎くんに出会った




「何してんのー?」


私の声に驚いたのか、2人はラリーを止め、こっちを見た





「名前!!こんな時間にどうしたんだよ!」


「誰ですか?宍戸さん」


「あぁ、コイツは同じクラスの苗字名前。こっちは俺の後輩の鳳長太郎だ」



「初めまして、苗字先輩。鳳長太郎です!」




「(っカッコイイ!)初めまして、苗字名前です」





この時初めて、一目惚れというものに遭遇した


それから亮にあれこれ聞いて、今のような関係まで発展させたの…















「(はぁー・・・)」


「んだよ、また長太郎に見惚れてんのかよ」

「いいじゃないの。私の勝手でしょ?」




「そうだけどよ、長太郎には―――」




「知ってるわよ、彼女がいることぐらい」





そう、長太郎くんには、可愛い彼女がいる・・・

もちろん奪い取る気はないけど・・・






「じゃあ、何で・・・」

「遅いのよ・・・」

「は?」





「どうしようもないぐらい好きになっちゃったら、おさまりきらないの。気持ちが・・・」






「・・・(なんでこんなにも名前を苦しめるんだよ!長太郎・・・)」






見るたび、会うたび、私の心は締め付けられていくの…諦める事が出来なくなってくるの…





「名前、顔色悪いぞ?大丈夫かよ・・・」


「…うん。ありがと、大丈夫」




「無理すんなよ」





亮は優しいんだね…長太郎くんからは多分もらえない優しさだ・・・










時間は変わってお昼、私は友達と食堂へ行った




「やっぱすごい人だね・・・どこか席あいてないかな?」


「うーん…っ!!(あれって…)」





私が見たのは、彼女と楽しそうに食事をしている長太郎くんの姿・・・。



何?あの笑顔・・・私に見せたことのない心からの笑顔・・・


やっぱり、そんな長太郎くんの姿見れない。




「ちょ、名前?どうしたの??」


「ごめん、なんか気分悪くて…戻ってるね」


「大丈夫?無理しないでね」


「ありがと」




私は、友達と別れると真っ先に屋上へ上がっていった










「・・・やっぱり…私なんか、無理…っだよね・・・」





「・・・!!名前??どうしたんだよ!!」


「っ亮・・・」




どうして亮がいるんだろ・・・





「やっぱり、彼女がいる人好きになるのってキツいね・・・」


「名前…」


「気づく前に…諦めてればよかったのにっ・・・」



なんでか涙が出てきた




「・・・なぁ、お前は涙流してまで長太郎が好きかよ」


「・・・」




「俺の気持ちも知らねえで・・・長太郎が何だって、どーでも良いんだよ!!」



「!!どうしたの――「俺は!!



名前が悲しむ姿なんか見たくねえんだよ!!」



「っ亮・・・?」






「名前が長太郎を好きになる前からずっと、俺は名前が好きだ!」




っ!!亮が??





「俺の気持ち知らねえでお前は長太郎を好きになった…俺は、名前が幸せになれんだったら
それでも良いって思ってた。でも今のはなんだよ!苦しんでんじゃねえか!!」



「っ・・・」



「なぁ…長太郎の事諦めんの無理か?」

「え?」


「お前が諦めんの無理なら、俺は名前の事諦める。でも、諦められるんなら
・・・今すぐにとは言わねえけど…俺の事少しは考えてみてほしい・・・」




やっぱり
亮って優しいんだ…。最初から亮の気持ち考えてあげてればよかったのにな・・・





「時間はかかると思うけど・・・亮の気持ちは無駄にしたくない・・・」


「!!っじゃあ…」


「・・・うん。だから、気持ちの整理がつくまで待っててもらってもいい?」


「おう、もちろん」




なんか、いいのかな・・・




「軽い女だよね・・・私」


「・・・いーや。考えてくれんだろ?そんだけで十分なんだよ。軽い女だなんて言わせねえ」


「・・・ありがと」

「・・・おう」




運命的な出会いって、自分が思うんじゃなくって、知らない間になってる物なんだね・・・


亮・・・待っててね











END















〜反省〜
なんだか微妙な宍戸です。
っぽくない宍戸です。
最初、完全長太郎でしたね・・・

切甘を目指してみたんですが・・・
失敗しました。

日々努力します・・・

読んでいただき、ありがとうございました♪


2008/12/28




あきゅろす。
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