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愛、とは(丸井)




「…嘘、うそでしょ……」










愛、とは










余りにも痛烈な宣告に、誰の言葉も聞こえなくなった…








『このままでいけば、名前さんの記憶は…失ってしまいます……』







出来れば聞きたくなかった

聞いても意味なんてないのに…


どうせ忘れてしまうのに






最近体がおかしいとは思っていた


私は今何をしようとしていたのか、何をしていたのか
すぐに忘れてしまう


そればっかりじゃない
今まで出来ていたはずの事が、まったくもって出来なくなった


出来ていたかも、最近は覚えていない







「名前っ……」







お母さんが心ここにあらずといった声で私の名前を呼ぶ







「…うん」







忘れていくということは、今までの事も全て忘れてしまうという事…



私には気がかりが一つあった…



それは








「…今から会える?」

[どうしたんだよぃ?名前]

「お願いブン太…」






私には愛しているブン太がいるという事

そのブン太との思い出も全て忘れてしまう


それだけは、したくなかったのに…








「…なんか、あったのか?」

「っ……」






優しく接してくれるブン太に、涙があふれてきた

涙をぬぐいながら、先ほど伝えられた真実を打ち明けた









「…冗談、だろぃ?」

「こんな事冗談で言えるわけないでしょっ!!」

「っ……」

「っごめん…」






感情をコントロールできない…







「本当、なんだな…」

「……うん」






そう言うとブン太はふわっと抱きしめてくれた

この体温が、やけに心地いい






「…頑張らなくていーよ」

「!?」

「忘れたって、また覚えればいい…また一から愛してくれれば、それでいい」

「ブン太・・・」





こんな私を、こんなにも愛してくれる人がいるだろうか…

こんなにも優しくしてくれる人がいるだろうか…






「俺はずっと、名前を愛すから…」

「っ…うん」

「俺は名前との思い出、ずっと忘れないから…」

「ありがと…」






私が全てを忘れても、ブン太は全てを覚えていてね…


それが私に出来る唯一の願い















「っていう夢を見た」

「えぇー…」












END















〜反省〜
っていうオチ←
かなーりシリアスにシリアスに攻めていった結果ギャグっていう(蹴

これお蔵入りしてたんですけどね、しかもお相手は管理人の愛してやまない精市様ww
けど、まあ満を持して登場ですよ!

いかがでしたでしょうか…

ちなみに最後に「っていう夢を見た」っていうのはどちら様でもかまいません
ただ、それは夢でしたよー…って事だけを伝えたかったので…

でも、こういうつながりって素敵ですよね☆←誰
こんなに人に愛されたら、もうなんでもいいですよね(死

ま、そんな感じです←


さて、本日はミュージカルの4代目で堀尾を演じられた方の
そして一昨日は青学の大石秀一郎君のお誕生日でした!
おめでとうございます☆


名前様
ここまで読んでいただき、ありがとうございました♪


2010/05/02(SUN)




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