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おかしな関係(一氏)





「ユージのあほー…」










おかしな関係










机にうなだれて前方に居る自分の彼を見つめる名前


口を尖らせて拗ねながらぶつぶつと「あほー」だの「ホモー」だのと皮肉る



こうなったのも数分前









「なー、ユウジ」

「ん、なんや?」

「好きー」

「んー…」

「……ユウジはー?」






ありきたりなバカップルがするような会話


名前の目線は一氏に、しかし一氏の視線はまた別の場所…







「………」

「なあって…」

「……!!来た!!小春ぅーー!!!」

「……また小春ちゃんの所や…」






そう、一氏の視線は教室の入り口

小春の姿をロックオンした一氏は名前を見ることなく小春にかけよる


毎日毎日隣で見てきている名前だが、毎日毎日見るが故に嫌になってくる






「小春ぅー、めっちゃ好きやー!」






そしてこの言葉

彼女の名前に対して言ったこともないこの言葉を小春にはいとも簡単に言ってのける


それが特に嫌でもあった




じゃあなんで付き合っているのだろう…

名前の疑問は毎度ここへ行きつく






「もうっ!ユウ君?名前ちゃんおるやないの」

「名前はええねん。後や後」

「っ、……なあユウジ」

「なんやねんな」

「ウチの事は本気でどうでもいいん?」






とうとう名前の怒りは爆破寸前

態勢を帰ることなくユウジだけを睨む






「小春ちゃんのが、好きなんやろ…」

「……確かに、小春が好きや」

「っ、」

「でもな、





愛してんのんは名前だけやで?」







こんな言葉、付き合い始めてから初めてではないだろうか…


いっさいのボケもふざけもないただの真面目な顔







「やから、好きっていうんは小春だけ。愛しとるっちゅーんは、名前だけや」




「ユウジ…」






実は照れ屋な彼の精一杯の告白


ほほえましく見る小春は、なぜだか教祖のように見える…



好きって言われなくていい

彼は愛してくれているのだから―――












END














〜反省〜
さて、二作品目のユウジです。
ユウジは意外と照れ屋だと思います。
声優さんカッコいいしね←そこ?


管理人考えたんです。
ユウジをガチホモっぽく見せないためには、
ガチホモっぽく演出させないためにはどうすればいいのか…を。

いろんなサイト様のユウジを読まさせていただきまして辿り着いた結果
『小春への愛』
がやはり関係していたわけですよ。

そこでっ!!

ヒロイン様と小春ちゃんとの愛の差をつけようと、
ヒロイン様は愛していて、小春ちゃんは好き…

まあ、あれです“Love”か“Like”かということですね!

そして出来たのがこんなもんです…(涙
お許しくださいませ…


さて、一昨日はミュージカルで聖ルドルフの木更津淳、六角の木更津亮を演じられた方と、
4代目青学の河村隆を演じられた方のお誕生日でした!
おめでとうございます☆


名前様
ここまで読んでいただき、ありがとうございました♪


2010/03/23(TUE)




あきゅろす。
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