決戦は水曜日（白石）
そこは調理室
決戦は水曜日
「バレンタインデーキッス♪」
「……随分機嫌良いんやな」
「！！蔵くん、おはよ」
「おはようさん」
バレンタインデーまであと4日
名前は某曲を歌いルンルンでいる
部活を引退して数カ月
朝錬が無い事にようやくなれた白石は日直のため久しぶりに早めに学校へ来ていた
そしてたまたま調理室の前を通りかかったのだ
「バレンタイン、誰かにあげるん？」
「あ、聞こえてた？」
「まあ、あんな大きい声でアノ曲歌ってたらな」
何それー、と頬を染める名前
まだ時間があると思い調理室に入った白石はふと思う
「名前寒ない？暖房付けへんの？」
「平気平気、作ってると案外アツいし、それにチョコレート溶けてまうから」
「あー、なるほどな」
白石は名前のいる台を覗き込む
しかし辺りにチョコらしきものは見つからない
「もう作ったん？」
「うん。練習で」
「誰にあげるん？」
「一応友達とかー、後輩とか？」
「好きな人は？おらんの？」
さりげなく、何気なく聞いてみる
ただ話の流れから少し気になっただけ…
そう自分に言い聞かせる
本心ではない、と意味もない言い訳を心にしながら
「んー、分からへん」
「え、」
「それより蔵くん時間大丈夫？」
「あ」
時計はもうすぐ8:00を差す
今作り終えているということは、一体いつから作っているんだ
と、思いながらもほなな…、と言い調理室を後にする
若干機嫌が悪くなった
はぐらかされたということは渡す相手がいるということで…
「器ちっさ…俺」
そんな呟きが校舎の廊下に響く
予鈴はもうすぐ鳴る・・・
「あ、蔵くん！！」
「！どないしてん」」
あっという間に時間は過ぎ、あっという間に予鈴が鳴った
そんな時名前から声をかけられた
ちょっと、と手招きをする名前の方へ白石は小走りで向かう
周りは何事かとはやしたてるが、白石鬼の睨みでねじ伏せる
「で？」
「はい、これ」
「…！？」
名前が差し出したのはラッピングされた可愛らしい袋
中にはさっき名前が作ったであろうチョコレートの姿
「俺に…？」
「うん。ちょっと早いバレンタイン」
「練習ちゃうん？」
「蔵くんのだけは別
やって、本命の人には一番にあげたいやん？」
「！！」
確かに、4日も早ければ渡す人などいないだろう
白石が固まっている間に名前はじゃあね、と言いその場を去る
復活するころには姿が見えないでいた
「、他の人から、貰われへんな…」
元々その気はないのだが、今年は訳が違う
誰より早く貰った、本命のチョコレート
今年の決戦は日曜日ではなく、水曜日へと変わった―――
ＥＮＤ
〜反省〜
HAPPY BIRTHDAY！！
TO YOSIMASA HOSOYA!!
本日は細谷佳正様のお誕生日です！
おめでとうございます☆
ということで白石君の短編です！
今回は本当に4日早いバレンタインです…
14日当日にするとある人物のお誕生日とかぶってしまうのでね(汗
今回のタイトルなんですが、某アーティストさんがこれを金曜日で歌ってらっしゃいますね！
管理人その曲結構好きなので少しだけ拝借させていただきました(礼
そして分かりづらかったであろう設定を少々…
まずヒロイン様と白石君は違うクラスです。
まあ、去年でもその前でもクラスが一緒だった、ということにしておきましょう←
ちなみに言いますと元々は朝練前にしようかと思っていたのですが
「あれ、もう引退してね？」
と思った管理人がとっさに変更させていただきました(焦
そんな感じですかね？
あ、作中の某曲とは白石君も昨年歌ったあの名曲ですｗｗ
皆様も勇気を振り絞って決戦の日を迎えてみてはいかがでしょうか？
管理人は渡す相手が二次元にしかいないので(涙
あぁ、今年こそ精市様が跡部を捻り倒せますように(蹴
名前様
ここまで読んでいただき、ありがとうございました♪
2010/02/10(WED)
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