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来年の今日も(幸村)



≪コンコン≫



「精市?入るね」











来年の今日も










今日はクリスマス

普通なら彼氏や家族とパーティをしたりするんだろうけど・・・





「寒くないかい?名前」





私の彼“幸村精市”は今、病気と闘っている病人さん。

だから私がお見舞いに来てるの・・・





「私は平気。精市こそ寒くない?」


「大丈夫。こんな日までわざわざごめん・・・」


「なんで謝るの?精市は悪くないじゃない。それに、私が来たくて来てるの!」



そうだよ。精市が悪いんじゃないんだから…




「せっかくのクリスマスなのに、病室じゃあ、ね…」


「そんな顔しないで?いいじゃない、こうやって2人で過ごせるんだもん・・・」


「名前・・・」




たとえ恋人らしいことができなくても、2人で過ごせることに、変わりはないんだから・・・





「入院してから、彼氏らしいことしてあげられてないし・・・」


「気持ちだけでいいんだよ?今は、病気を治すことを考えてればいいの!」


「でも・・・」




「病気が治れば、いくらでもできるようになるでしょ?」




だから、今は病気を治すことだけを考えていればいいの・・・






「……ありがとう・・・俺、名前の彼氏でよかったよ」



「私だって、精市の彼女でよかったよ?」


「こんなに苦労かけてるのに?」




「これぐらい、苦労のうちに入んないよ。私が好きでやってるんだもん」




考えすぎだよ、精市は・・・




「そっか・・・あ、雪…」


「!本当だ。ホワイトクリスマスだね」




きれいな雪・・・神奈川で見られるなんて・・・









「ねぇ、名前?」


「ん?何?精市」







「もし俺が、この雪と一緒に儚く散って溶けて消えちゃったら、どうする?」







「・・・泣いちゃうね。“何で消えちゃうのよ!!”って泣いちゃう。・・・でも」




「??でも・・・?」







「そんなことありえないから絶対に泣かない」







いきなり何言うのかと思ったら・・・








「そっか。じゃあ、名前を泣かせないためにも、頑張らないとね」




「そうだよ?頑張ってくれないと、ココには来られないよ?」


「それは困るなぁ・・・フフ……名前?」


「なに?」







「ありがとう…そばにいてくれて、本当にありがとう」






ありがとうって言いたいのはこっちだよ・・・






「私の方こそ、ありがとう。私といてくれて…ありがとう」




「それから…これ。クリスマスプレゼント」





これは・・・ネックレス?





「すっごく可愛い!…でも、どうして?」



「実は、俺が倒れる前にもう買ってあったんだ。これ見た瞬間、名前が喜ぶ姿が浮かんだんだ」



「そうだったの?・・・すっごく嬉しい!つけてもいい?」


「俺がつけてあげる、後ろ向いて?」





なんだか、ドキドキする・・・






「いいよ・・・うん、すごく似合う」



「本当?ありがとう!大事にするね♪」


「じゃあ、それを俺だと思って大切にしてね」


「ふふ・・・うん。じゃあ、毎日つけるね。学校へ行っても精市と一緒だよ!」


「学校でも安心だね」


「そうだね。いつも精市が一緒だと思うと、学校も楽しくなりそう」







だけど、本物の精市とまた学校に行けるように、来年のクリスマスは、2人で出かけられるように・・・


頑張ろうね!









Merry X'mas! 精市♪














〜反省〜
白幸村です!

オンタイムな話題です・・・
なんか、会話文ばっかりですね


本当に今日はクリスマスですね
管理人は、一人身なので、家族と過ごしております・・・

管理人も、精市みたいな彼が欲しいです・・・
ってか、精市が欲しいです←


それでは、皆さん、Merry X'mas♪


こんな駄文を読んでいただき、ありがとうございました♪


2008/12/25




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