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Autumn Breeze(仁王)




「秋だねー・・・」










Autumn Breeze










風が涼しくなった今日この頃…

秋の風を感じながら名前と仁王は並んで歩く







「葉がだんだん色づいてきちょるのう」

「…私、秋が一番好きだなぁ・・・」

「どーしてじゃ?」

「雅治に出会った季節だから…?」

「疑問系…」







それはまだ彼らが1年生のころ
今日と同じような秋の風が漂う日に、名前は仁王と出会った











「秋の風だなー・・・」


「そーじゃの」

「!?」

「まあそう驚きなさんな」

「仁王君…」






学校の屋上で思いふけっていると、どこからともなく仁王が現れた
まあ、扉から入ってきたのだが・・・







「どうしたの?」

「理由は、まあ恐らくお前さんと同じぜよ」

「………嘘つき」

「!?なんじゃいきなり」

「フラれたの?」






なんとも直球だ
仁王はサボりとでも言いたかったのだろうか、若干顔を引きつらせた







「……それはすまんかったの」

「別に…フラれて逆に清々したし」





「なら、俺にしてみんか?」





「………もしいいよって言ったら?」








質問に質問を返す
名前の目も仁王の目もなんとなく冗談ではなさそうだ






「勿論、俺の彼女になってもらうぜよ」

「…じゃあいいよー」






そうあっさりと言ってのける






「…それ、本気か?」

「そっちから言い出したんでしょ?」

「お前さんはそれでいいんか?」

「だからー、いいっていったじゃん」







自分から言いだしたはずが、徐々に失速していく仁王







「俺ん事、その……好いとる…か?」




「!!…案外ちゃんとしてるんだ」

「案外とはなんじゃ案外とは…」

「うん、大丈夫。けっこう好き」







話の流れを無視して答える名前
その言葉にさらに仁王は固まる







「…そんな顔もするんだね、ペテン師が」

「!!……お前さんにはかなわんの」









そんなこんなで付き合いだしたのだ











「まさかここまで続くとは…」

「名前が思っとる以上に、俺は名前ん事好いとうよ」

「うん、私も」






お互い恥ずかしげもなさそうにさらっと言う







「名前……3年、あと3年待ちんしゃい」

「3年…?」





「3年後、俺らが出会ったあの屋上で……






プロポーズしちゃるきに」







「っ!!……うん!」







その言葉に名前は面食らったが、すぐさま笑顔でうなずいた
そしてしっかりと手を握り合う


背に広がる夕焼け空がさらに秋らしさを醸し出している







3年かけた約束…
その約束はきっと、否、必ず果たすことができるだろう―――












END















〜反省〜
お久しぶりの仁王です。
なんだか甘い気がします。
仁王がオトメな気がします←
最近キャラクターを甘くするのが好きなんでしょうか…

知らねぇか←

でも、可愛らしい仁王を書きたかったのは事実。
まぁ管理人は気まぐれなんで☆

そしてタイトルは少しミュージカルと引っかけてあります。
よろしければ御調べください☆
あ、直で飛ぶのはやめてくださいね!


最近本当にめっきり秋ですよね・・・
管理人は秋になりかけの感じが好きです。
秋の風というか、秋の匂いといいますか…

管理人は金木犀っていう花が好きなんです!
おうちのお庭に金木犀の木がありましてね?
昔から大好きだったんですよ…

だから秋が来るとわくわくしちゃうんですよね!

そんだけです←


名前様
ここまで読んでいただき、ありがとうございました♪


2009/09/09(WED)




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