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なぜならば(柳生)



「おはようございます、苗字さん」










なぜならば










「おはよう。………ところで、なんで入れ替わってるの?





仁王君」




「!?何を言っているんです?」






それもそのはず、名前の目の前にいるのは誰がどう見ても柳生比呂士

しかし







「残念だけど、ばればれだよ?」

「……よくわかったのう、苗字」






姿は柳生でも、声としゃべり方はれっきとした仁王

他の人にはばれないよう、小声で話している







「ちょっくら来んしゃい」









そう言い連れてこられたのは中庭

いつしか仁王はいつもの姿に戻っていた



そして座りながら話をする






「お前さん、なんで俺が柳生じゃないとわかったんじゃ?」

「うーん…なんとなく?立ち振る舞いとか」

「!!ほぉ・・・」







珍しい奴もいるもんだ…といった表情で見ている





するとそこに







「仁王君!」






話のもとであった柳生が訪れた

あまり読み取れないが、少し怒っているような気がする






「どうしたんじゃ柳生」

「どうしたじゃありませんよ。勝手に私になりすますのはやめていただけませんか」

「でも、あっさり見破られたぜよ、苗字に」

「!!苗字さんが?」







こちらもこちらで、驚いた表情で見ている

名前は何を言うわけでもなく、軽くうなずいた







「俺たちのペテンを見破ったのは苗字が初めてじゃ」

「えぇ、レギュラーでも見破ったことは一度もありませんし」

「でも、結構2人ともわかりやすいんだよ?話し方とか特に」







柳生と仁王は顔を見合わせた
思い当たる節が無いため







「・・・だって、いつも私から柳生くんにあいさつしてるんだもん。今日は柳生君からだったから…」

「!?そうじゃったのか?柳生」

「……そう言われてみると、そうですね」







しかしなぜそれだけで?と思う2人に、立ち上がって歩き始めた名前が言う










「・・・私、柳生君の事、好きだから…わかるの。声もしぐさも、全部」






それだけ言うと顔を真っ赤にしながら走って行ってしまった
名前が振り返ることはなかった

そして取り残された2人






「・・・柳生。好き、だとよ」

「…どうするべきでしょうか・・・」






同じく顔を真っ赤にさせた柳生と、それをからかう仁王






「お前さんになりすましてやろうか?」

「やめてください。それに、彼女は見破りますよ」

「………決まっておるんじゃろ?なら行きんしゃい」

「…わかりました」








名前の背を追うように、柳生は歩き始めた

仁王はすべてを知っていたかのようにやれやれといった顔を浮かべた












END















〜反省〜
お久しぶりになってしまいました。
さーせ…

さぁ、初の柳生です。
あ、比呂士です←
どうでしょうか、口調的にとらえやすい比呂士です。
多分、比呂士っぽくできたのではないでしょうか?

管理人本人ではわかりませんが・・・←

ヒロイン様はわかっちゃうんですよ!
彼らのペテンが☆
これぞまさしく愛ゆえにですよ☆

しかも素晴らしいですよね。←何が
親友?である仁王君の前で告白しちゃうんですよ?

しかーし!なぜだか仁王君は知ってたんですよ。
きっと。

まぁ、ペテン師ですからね。


さてさて、昨日はミュージカルで四天宝寺Bの千歳千里役をされた方のお誕生日でした!
おめでとうございます!!

ではでは、アデュー←


名前様
ここまで読んでいただき、ありがとうございました♪


2009/08/18(TUE)




あきゅろす。
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