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GREETING





その場の空気にのまれる、その言葉の通り…










GREETING










風のうわさで聞いていた

隣のクラスの彼は人当たりが良くて運動神経も良くて頭も良い
非の打ちどころがない人だって


そんな完璧な人間、面白味が無い

どこかそう思う反面、気になってはいた
そういう事じゃなくて、ただ人として





「…幸村君ってどんな人?」

「え、なになに名前興味あるの?」

「そこそこ…」

「幸村君ね!完璧だよねー、かっこいいし優しそうだし頭も良いし!」

「…ふーん」

「えー、自分から聞いといてその反応とかー」






だって、面白くないから

友人が言うそれはおそらく外見の話で
私が知りたいのはもっと中身の話

第一、優しそうは個人的な意見でしかない


それって外面でしょ、私はもっと本質的な所が知りたいの



そう友人に告げた言葉を彼に聞かれていたなど露知らず、その日の放課後を迎えた






「…ねえ!」

「?…あ、」

「今いいかい?」

「…わたし?」

「君意外に誰がいるんだい」

「そう、だね」






静かな教室で一人本でも読もうと座っていれば声を掛けられ
顔をあげれば今日1日考えていた相手が立っていた

制服でいるあたり部活はないのか?
それとも行く前なのか…

真相はよくわからないが、そんな事は正直どうでもいい


自分に用とはなにごとか






「昼間、俺の話してただろう?」

「…あ、うん。気に障ったならごめん」

「あぁ、いや…むしろ逆というか」

「…?」

「気になっちゃって、君のことが…」

「…わたし?」





困ったように笑う彼
確かにその顔は整っていて、万人が見ても綺麗だと言うだろう

けどその困ったように笑う顔が、無性に人間らしくて
自分しか知らない表情かと思ったら優越感で


さらに彼の言葉がリフレインし、急に顔が熱を帯びた






「えっ、と」

「俺、自慢じゃないけど良い風に見られがちで」

「自慢、だね…」

「…きいてよ」

「ごめん…」

「そんな大層な人間じゃないからさ、正直うんざりしてたって言うか…」





ほぼファーストコンタクトでする会話じゃないけど
これが彼の本音なら、たとえ何時間かかっても聞きたかった


もう、疲れた


弱弱しくそう呟いた彼に、完全に仕留められた


気がつけば側に寄り、彼の髪をなでている自分ががいた






「!!っ、ちょ」

「完璧な人なんて、いない」

「…、」

「…わたしが、言えない本音聞いてあげるよ」

「っ、苗字さん…」





このままでは、君を抱きしめてしまいそうだ…


顔を真っ赤にして言う彼に返す言葉が見当たらなくて
けれどちゃんと意思を伝えたくて

自分の額を彼の胸に擦り寄せた






「!?っ、と」

「…文句、ある?」

「……大ありだよ」

「それは、聞かない」






でもそんなところが、好き


その2文字が見つかるのは案外あっさりとしていて
痛いくらい抱きしめられるのも、悪くないって思ったり


自分の知っている彼は、みんなが知っている彼とは似ても似つかなくて

心地が良くて、たまらなかった












END















〜反省〜
2014年の幸村精市様のお誕生日記念小説です
おめでとおおおおおおおう。

お久しぶりです←
てか何だこれ。
書きたかったものと大分違う。
腕がなまってますな。

いや、前からこんなクオリティか。

じゃあしょうがない


今年はあれですな!
シングル出ましたね!
買いましたよ!
まだ聞けてませんけど!←
テニフェスDVDも出ましたね!
まだ全部見れてませんけど!←

けどでも精市様への愛は変わってませんよ!!

今までの作品でもこれからたくさん出てくるであろう作品でも
おそらく精市様を超えるほど好きなキャラはきっと出て来ないでしょう。。

ハマっているアニメ漫画はありますがやはり精市様は超えませぬ。
あー、精市様に会いたい←


さて、本日は幸村精市様のお誕生日でした!
おめでとうございました☆


名前様
ここまで読んでいただき、ありがとうございました♪


2014/03/05(WED)




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