[携帯モード] [URL送信]
回路





椅子の上に体育座り










回路










なんとも行儀が悪いが、こうでもしてないと寒いのだ

もちろん暖房は完備してあるし起動もしている

なのに寒いのはもともと持っている冷え性があるからか


さらには寒く見せるその銀色の髪の毛か






「うううー、寒い」

「めちゃめちゃ着込んでるくせによく言うよ」

「寒いもんは寒いんじゃ」

「暖房付いてるじゃん」

「…暖房、窓側。ココ、廊下側。寒い」

「カタコト…」






仁王は女子か、と問いたくなるもこもこのひざかけを自分を包み込むかのように巻きつけている
その姿は傍から見れば雪だるまのよう

ブレザーの裾からはカーディガンが安定の萌え袖

もともと色白のその肌が余計白く見える

…そんなんでよくテニスが出来たもんだ、と関心さえ覚える






「いいじゃん、男子ズボンなんだから」

「穿いとっても寒い」

「足出てる方が寒いんだから」

「…えいっ」

「、冷たっ!」

「名前ちゃんのほっぺ、暖かい」

「ちょ、氷か!仁王の手は氷かっ!?」






不意にふにっと頬に触れた手はそれはそれは冷えきっていた

頬から引きはがすつもりで仁王の手を握れば、逆に握り返されてしまった

頬であれ手であれ感じるのは冷たい感覚
名前の手が暖かい事に味をしめた仁王は暖を取るかのように両手で名前の手を握りこめた






「ちょ、におーさん?」

「暖かい…」

「普通です。貴方が異常なんです」

「なんで暖かいんじゃー」

「ふっふっふ、しょうがないなあ」

「?なんじゃ」





じゃじゃーんとブレザーのポケットから取り出したのは冬での強い味方、カイロ
ポケットの中でかなり活動性を帯びていたのか熱いくらいにほかほかしていた

それを見るなり嬉しそうに目を輝かせた仁王だったがその手は名前の手から離れる事はなかった

せっかく譲ってあげようかと思ったのに

いらないの?

そう聞けば首を縦に振った






「名前ちゃんと手繋ぐから、いらん」

「…はい?」

「名前ちゃんの手で暖まるナリ」

「…えー、と」

「人肌が一番暖かいんじゃー。繋いでたいんじゃー」






だから必要ない
と力を込めて握られてしまった

痛くはないが自分よりはるか大きな手
そして自分よりはるか冷たい手


恥ずかしい、よりも

嬉しい、が勝ってしまった


繋いでいたい、その言葉の後から若干冷たかった手が暖かくなったような気がしたのは

気がしただけか、それとも


彼の手がぽかぽかになるまで、かなりの時間はかかるだろうが
その時間は惜しくなんかない












END















〜反省〜
2013年の仁王雅治君の誕生日記念小説です。

恐ろしくお久しぶりですね。

…もう、いろんな作品に飛び火しすぎてテニプリに手が回っていなかったという体たらくでした。
最近はバスケしたりアイドルの王子様達ばっかり書かされてね←
いや、自発的に書いてますすいません。

流石に更新せねばと焦ってこれです。
誕生日祝ってません。←
やーもう、ネタも尽きるぜ(蹴

更新しただけ管理人を褒めてやってください←

多分ですがテニフェスのDVD出たら熱が再発して
書きたい衝動に駆られると思うので←
後はリクエストがありましたら喜んで舞い上がって調子に乗って書くと思います。
お待ちしておりまーす。

さて、そんなこんなでリアタイで明日はサイト開設記念日ですよ。
てことは更新せざるを得ない。←
更新しますよ。
させていただきますよ。

よーし、がんばろう。


さて改めまして本日は仁王雅治君のお誕生日でした!
おめでとうございます☆


名前様
ここまで読んでいただき、ありがとうございました♪


2013/12/04(WED)




あきゅろす。
無料HPエムペ!