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バツの数だけ





つまるところ、本日より中間考査である










バツの数だけ










そして目の前には自分の机に突っ伏す前の席の住人

いすを反対にし座り、うなだれやがる


その目の前の住人はうすら声で


マジムリ

カンベン

タスケテ


この4字3単語を繰り返している






「…あの、岳人さん?」

「…マジムリ」

「……テストですか」

「…カンベン」

「って言っても、今日だからね」

「……タスケテ」





呪文のように繰り返されるその言葉は若干気味が悪い

どうやらこの男はろくに勉強もせずテニスばかりやっていたのだろう

…このテニス馬鹿め

と言ってやりたいところだが、もうすでに満身創痍な彼をいたぶるのは良心が痛む


テスト開始まで残りの休み時間は10分を切った






「どの教科が無理なのさ」

「……とりあえず、現代社会」

「…詰め込もう」

「…え」

「付け焼き刃でも、赤点取るより良いでしょ」

「っ…名前〜!!」

「握るのは手じゃなくてシャーペンにしてよ」






その言葉を待ってましたと言わんばかりのきらめいた目

両手で#名前の手を取り握手


そんな事をしている間も時間は過ぎていく

カバンにしまった教科書と勉強の為に使ったノート
そしてルーズリーフ一枚を机に広げ、テスト範囲と出てきそうなポイントを要約し書きこませる


この際意味など二の次で、フレーズと単語だけを頭の中に詰め込んでいく



そしてあっという間にチャイムが木霊した










「……どうよ」

「………わかんねーけど、書けるだけ書いた」

「てか、赤点とったらなんかあんの?」

「…1週間部停」

「うっわ、責任重大じゃん」







赤点は30点以下
とりあえず30点を取れていれば問題はないのだが…

30点分の空欄は埋めたらしい

選択問題はもう最早勘だったとか…






「でもっ、お前が手伝ってくんなかったらマジわかんなかったかも」

「お役に立てたならなにより」

「ありがとなっ」

「赤点免れてから言うべきじゃない?」

「そか…じゃあそんときまた言うわ」







後日、テスト返却があり向日の現代社会はなんとなんと32点
ありがとうとお礼を言われたが、何とも複雑な気分

しかもその点で跡部にはこっぴどく叱られたそうな



その日から、テストの前は必ず一緒に勉強する様になったのは

計算か、偶然か













END















〜反省〜
お久しぶりです。
さあああーーーーーせん!!!!(ジャンピング土下座

やろうやろうと思い、まあいいやまあいいやと見過ごし
気がつけばひと月以上更新をしていなかったとは。

ああもう詰めが甘いですね。

そして本日は保志総一朗さんのお誕生日と言う事で、
少し短めではありますが、岳人さんです。

だいたい学生の皆様はテストを終わられたかテスト期間かなのでは。
とこんなネタです。

甘くないですね。
日常会話的なほのぼの小説です。

こんなのも悪くないでしょ(蹴


…赤也ちゃん連載もやる気はあるんですがね←
いかんせん忙しくてそして…ね(蹴

とりあえずちまちまと頑張りやす。
飽きないでおくれよう…


さて、改めまして本日は向日岳人役の保志総一朗さんのお誕生日でした!
おめでとうございます☆


名前様
ここまで読んでいただき、ありがとうございました♪


2013/05/30(THU)




あきゅろす。
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