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織り紙





それはまた突然嵐のように










織り紙










それは朝の事

いつも通り家を出ていつも通り学校に着く
いつも通り教室に入りいつも通り友人と挨拶を交わす

なにもかもがいつも通りで何一つ特別な事などしていない


なのに





「苗字ーーー!!!」

「!?、なに一氏君?ビックリした…」

「お前…なんとかせえや」

「…はい?」

「はい?ちゃうわ、蔵や蔵!」

「…蔵、って」

「しーらーいーし!」





朝休みに大声で名前を叫ばれたかと思えば走りながらやってきたのは一氏
学ランのボタンを留めてないあたりかなり焦ってきたのだろう

そしてあの言葉である
いきなり来て何とかしろと言われても何をした覚えもない


とりあえず来いと腕を引かれ連れられたのはテニス部の部室前

どうやらココにその白石がいるらしい






「…で、何で連れて来られたん?」

「白石がずっとお前ん名前言うてんねん」

「…あたしの?」

「せや、もうそれは呪文のようにな」

「呪文て…」

「『苗字さーん、名前ちゃーん』言うてずっとな」

「うわ、今の白石君そっくり」

「モノマネ王子舐められたら困るわ…て、今そんなんどうでもエエねん!」






そのモノマネ王子に背中を叩かれその流れに乗り勢いで部室に入れば
いつもの彼からは想像できないような負のオーラ

まだジャージのままの彼
左腕に巻いてある包帯もほどけてゆるゆるになっている


白石君?
なるべく優しく、なるべく落ち着いたトーンで話しかければゆっくりと向けられた顔
悲しみに帯びた、今にも泣きそうな表情をしていた






「名前ちゃん…」

「どう、したん?」

「…好き」

「っ、」

「名前ちゃんの事、やっぱり考えられへんくらい…好きや」

「、こないだも言ったけど…ごめん」






何をした覚えもないというのは嘘で、心当たりはあった


つい先日、白石に想いを告げられた


優しくてなんでもできる完璧な人間である白石だが、それはただの勝手なイメージで
彼の事をまだ詳しく知らない名前はそれを断っていた


それが白石を悩ませ、苦しませていたのだろう






「っな、んで…なんでなん!名前ちゃん…」

「…やって」

「、…」

「あたし、白石君のこと…ちゃんと知らんから」

「…ぇ」

「性格とか見た目とか、そういう所やない白石君をちゃんと知った上で、考えたかった」

「っ、名前ちゃん…」

「だから…ごめん」





そういえばこの間は理由も言わずにごめんと言って去ってしまった
それは自分にも非がある

理由を告げればどことなく嬉しそうな白石

さしずめ自分の事を考えての事だと知り次は嬉しくなったのだろう

アカン、と呟き包帯の巻かれた左手で顔を覆っている






「…ほな、諦めんくてエエねんな?」

「…へ?」

「名前ちゃんが振り向いてくれるまで、好きでおってエエんやね?」

「っ、…わかった」

「それやったら」

「?」


「俺、絶対惚れさすから!」





いつもの調子で、そう宣戦布告されてしまった












END















〜反省〜
さて、2013年の白石蔵ノ介君の誕生日記念小説です!
と言う事でをめっとおおおお!!!

いやいやー…
いつ見ても君はかっこいいね←

こないだ白石不足で←ぇ
DVD見返してしまったw
その白石がまあかっこいいのなんのって…
…液晶が邪魔するぜくそう(蹴


さて、またも誕生日ネタじゃないさーせ。
今回はなんと白石を振るというw←
それでも健気に好きでいてくれる白石を書いてみやした。
いいね…
白石に一途に想われたい…
そんな管理人の欲望と願望と妄想のたまものですぜ←

珍しくユウジを出してみました。
特に何故ってないけどね←

そしてその管理人は今日またお友達様方とうわっほいしてきました。
あー楽しかったw
当初の目的も果たせましたし…

息抜きって大切ですね。



さて、改めまして本日は四天宝寺中部長の白石蔵ノ介君のお誕生日でした!
おめでとうございます☆


名前様
ここまで読んでいただき、ありがとうございました♪


2013/04/14(SUN)




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