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はなびらのまい





前日の雨によりだいぶと散ってしまった桜










はなびらのまい










道路には桜の花びらの絨毯が敷かれ、桜の木は緑の葉が見え始めている
風が吹けば花びらが吹雪き、いつもの景色もぐっと春めいてみえた





「よしっ」





お気に入りのバレッタで髪を留めれば名前の気分も晴れやかに


なっていたのも束の間で、電車に乗ってしまえば通学通勤ラッシュに揉まれ気は滅入るばかり


それどころかラッシュの波にバレッタが飲まれてしまった

拾うことすらできず気がつけば下車駅


せっかくのお気に入りが…
と、気分はすっかり落ちてしまった






「名前おはよー」

「…おはよ」

「なんかテンション低くない?」

「え、なんでもないよー」





と友人に指摘されるほどテンションも低かったらしい

ほどけてしまった髪は仕方なくゴムで縛る
口にゴムをくわえ、髪をまとめているとツカツカと近寄るひとつの影

パッとその影を見上げれば蒼い癖のある髪をした彼の姿





「、幸村くん…」

「やあ苗字さん、おはよう」

「うん。おはよう」






幸村とは普通に会話をする良い関係
これも一番最初に隣の席だったから築かれたもので、多分男友達としては一番仲が良いだろう

そんな彼がなぜわざわざ自分の目の前まで来てくれて挨拶をしているのか


制服のポケットに手を突っ込んだかと思えば何かを取りだし差し出した






「?…!、これっ」

「名前さんの、だよね?」

「っうん…どうして、」






幸村の掌の上には、朝つけてきたラッシュに飲まれたはずのバレッタ
お気に入りだったので見間違えるはずがない


吃驚して顔を見合わせれば優しくふわりと微笑まれてしまった







「電車で拾ったんだ」

「あそこにいたの?」

「うん、多分ね。名前さんの姿は見てないんだけど」

「…じゃあ、なんでわたしのって…」

「、あ…これつけてあげる」

「へ?あっ…、」





わざとらしく話をそらせてみせる幸村

腕を伸ばし前から包み込むように髪をハーフアップで束ねる
手に持っていたバレッタで器用に留めれば朝の名前の姿に早変わり


ただしその幸村の行動は誤解を招いた
友人はニヤニヤし、女子生徒は羨ましげに見ている






「ゆき、むらくん…っ」

「ふふっ…真っ赤で可愛い」

「、っかわ!」

「教えてあげる」

「っ…?」


「好きな人の物は、なんだって気になるだろ?」






好きな人
はっきりとそう告げた彼

幸村の頬もまた桜色に染まる


外から舞い込んだ花びらが彼の蒼の髪をふわりと撫でる
その姿を息を飲むほど見とれてしまった


大好きな季節でお気に入りのバレッタを

拾ってくれた蒼の彼に、初恋にも似た想いを抱く












END















〜反省〜
HAPPY BIRTHDAY
TO SACHIKO NAGAI !!

と言うわけで、2013年の永井幸子様の誕生日記念小説です!

おめでとうEvery Birthday!
ありがとうHappy Birthday!
特別なEvery Birthday!
毎日がHappy Birthday!
いえーーーーーい!

…そんなテンソンですがなにか←
管理人の愛して愛して愛してやまないさちんさんのお誕生日ですよ!
テンソン荒ぶらずにどうする←ぇ
仕事どころじゃねぇえ←

いやはやー…
さっきのさっきまでなにも考えついてませんでした。
これでいいのか←

管理人もまた忙しくてね。
そして言い訳をさせてくれ。

4日前に38度9分の熱が出たのだ。
本当はその日にひとつ更新するつもりが…
さすがにね、ふらっふらで無理でしたさーせ。

だがしかーし!
愛の力で熱など吹き飛ばしたのだはっはっはー←
頭が痛いのはあいも変わらずですがまあ致し方ない。


さてさて、桜で書ける季節に書いときました。
とはいえ桜あんまり出てませんが←

タイトルも適当です←
花びら舞ってるからはなびらのまいです←


さああああ。
赤也ちゃん更新したいし、白石ブンさん誕生日あるし
やる事やりたい事いっぱいあるな。
今月Max忙しいけど頑張ろう。


さて、改めまして本日は幸村精市役の永井幸子様のお誕生日です!
おめでとうございました☆


名前様
ここまで読んでいただき、ありがとうございました♪


2013/04/08(MON)




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