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白空





久々に雪の積もったこの日










白空










朝からうっすら積もっていた雪は学校が終わるころには20pは積もっているか

一時は止んでいた雪も下校時刻にはもう一度降りだし、そのかさは更に増していく

こんな寒さでは何もする気になるまいと名前は防寒対策バッチリで学校を後にする



お気に入りの傘をさして雪道をサクサクと歩けば寒さも気にならないほど幻想的な銀世界

電線や木の枝にまで綺麗に乗っかった雪
踏んでいない場所を見つけるとなんだか嬉しくなる

傘にもすぐに雪が積もってゆく
その雪を掃おうと傘を持ち直した時、ふわりとかさが浮き誰かに奪われた

あれ?と横を見ればミルクティ色のハネッ毛
その髪の上にもうっすら雪が乗っている

そして何事もなかったかのように隣を歩きだす






「白石君、」

「な、入れてや名前ちゃん」

「てか、もう入ってるし…」

「今日めっちゃ寒いな」

「…せやね」

「風邪には気ぃつけや?」

「白石君もね」

「ありがとな」





何度か話した事があった程度の白石が隣を歩く
歩幅を合わせてくれているのか歩く速度はゆっくり

傘はかなり高い位置にあるが、自分に向けてくれているであろう
白石の肩にはうっすら濡れた跡
雪がコートをかすめていっているのが伺える

雪道の音がサクサクからザクザクへと変わる
水気を含み足元はぐちゃぐちゃしている

大通りに出れば道路側をさりげなく白石が歩く

何気なくやってしまうところが流石と言える





「名前ちゃん家どっち?」

「この道まっすぐでコンビニを右」

「ほな割と近いんやな」

「そうなんやー」

「これもなんかの縁やし、送らせてな」

「え…あ、ありがと」






すると持ちづらいはずなのだが傘を持つ手を左から右に変えた
何気なく見ていたが気がつけば空いた左手で右手をつかまれた

つかまれたというより、繋がれた

吃驚して白石を見てみればウインク一つを落とし、握る手をギュッと力を込められた

何とも思っていなかったはずが、ドクンと高鳴る鼓動






「え、と…」

「これもなんかの縁、やろ?」

「縁…って」

「俺ずーっと名前ちゃんのこと気になっててんもん」

「…え?」

「これもなんかの縁っちゅーことで」





俺と付き合ってくれへん?


その言葉にうなずくしか出来なかった名前

積もる雪も溶けてしまいそうなほど熱い頬
寒さを忘れてしまうほどの温かい右手


今年最大の大雪は、今年最大の出会いと共に…












END














〜反省〜
2013年の細谷佳正さんの誕生日記念小説です
ですがはい意味わかんねー
そして日が明けてしもたー。

さーせ。
白石さーせ。

またちゃんとしたのかけたら書くよー…

そしてすぐにまたバレンタインがやってくるではないか
あああどうしよう。
誰かやってほしい人いませんか←

またコメントかメールか頂ければ
書きまする故。

そしてまたも一人マガの購読者様が増えやしたわーい!
ありがとうございます!
気軽に登録してくださいませー


さて、本日は白石蔵ノ介役の細谷佳正さんのお誕生日でした
おめでとうございます☆


名前様
ここまで読んでいただき、ありがとうございました♪


2013/02/10(SUN)




あきゅろす。
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