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はちみつ





いつも視線をうばわれるのは、その唇










はちみつ










つやつやと輝いてぷっくりとふっくらとした淡いピンク色の唇

こんなことを誰にも黙って遠目から見ている自分は
ひょっとしたら変態と扱われるかもしれないが
彼女の事を想えばそんなこと今はどうでもよかった



触れたい


思ったこともなかった感情が自分を取り巻く

彼女は自分の事をただのテニス部としか思っていないのだろう
でも自分は…

もどかしい






「…幸村君?」

「っ、なんだい?」

「や…私の顔に何かついてる?」

「いや、なにも…うん」

「?…そっか」







たびたびこういう事が起こる
無意識のうちに見つめているのだ

そして彼女はまた制服のポケットからリップクリームを取り出し唇に塗りつける

その瞬間が何とも言えぬ色っぽさで、自分がおかしくなりそうになる

彼女が使っているリップクリームのメーカーももう覚えた
自分としては舐めておけば気にしない派なので流石に買いはしないのだが
妹が同じものを使っているのを見た時、こうも違うものかとせせら笑う自分がいた


部活中に彼女を見つけると彼女は笑顔を浮かべ

『がんばって』

とわかるように口パクで応援してくれる

…正直期待してしまう


そしてこの状況…
放課後の教室に二人きりは、正直まずい

自分が…






「 苗字さん部活は?」

「あんまり行ってなくて…」

「そっか、なんかごめん」

「ううん。いいのいいの」






幸村君は大変そうだよね、と隣の椅子に座る彼女

やばい、かなり近い

人気のない校舎
もう人一人残っていないのではないか
外は暗く、グラウンドのライトが二ヶ所ついているだけ

暗くなっているのに気がつかなかったのはそのライトがわりと明るかったからだろう

だから余計、二人きりはまずい


思わず手が、彼女の頬を撫でる

親指が、彼女の下唇を撫でる





「ゆき、むら…くん?」

「あのさ」

「な、に?」

「キスしたい」

「っ、!?」

「いいよね?」

「っ…うん、」





彼女の言葉を聞く前に身体は勝手に動いた

期待を裏切らない、むしろ想像より柔らかい
自分がずっと追っていた彼女の唇

その唇はほんのりと蜂蜜を思わせる甘さ

本能のまま貪り食らう
止められない

緩く胸を叩かれ、漸く離れる
よろっと体制を崩しよりかかる彼女

その唇はやはり艶々と色っぽい





「その唇に、ずっと触れたかった」

「っ、」

「好き」

「っ、…唇、だけが?」

「!違う… 苗字さんの、全てが」

「…ズルいよ」

「!!」





彼女の腕が背中にまわった
痛くない、心地好い締め付け感

すりよってくる愛らしい頭

ポンポンとリズムよく撫でてやるとバッと顔上げ目が合う

その瞳に、唇に吸いつけられるように、もう一度唇を重ねる

完全に彼女の虜





「っ、もう…幸村君っ」

「名前で、呼んでよ… 名前」

「っ、ズルいよもう」

「ふふ、でもね」

「?」

「俺を狂わせる君は、もっとズルいよ」





蜂蜜の味はやがて薄れ、いつもつやつやしている 名前の唇は掠れている

見慣れたリップクリームを塗ると、また触れたくなった

これでは埒が明かないと思う反面、本能に忠実な自身

一先ずグッとこらえなんとかやり過ごしたが、これからが問題
見れば見るだけ触れたいと思うようになる

いつまで我慢ができるのか、

…我慢する必要もないか












END















〜反省〜
てええーーい。←
精市様ですよ!
ええ、テンション高いですよ管理人。

なんたって精市様liveのアルバムもといDVDが発売されましたからね。
もうキャーキャーですよ!

やべーですよ。
永井様可愛すぎたー
かっこよすぎたー
管理人幸せっす!

なにってね。
管理人名古屋に行ったんですけどさ
管理人の腕が写り込んでましたww

やべーですよ。
発狂しやした管理人

ないす名古屋!←

そして管理人ちょっと風邪気味っす
風邪ギミックです(蹴

あー咳止まれ。
喉が渇くぜー。
鼻水出るけど鼻かむと鼻血がでるという負のスパイラール。
…医者行こかしゃん。


名前様
ここまで読んでいただき、ありがとうございました♪


2012/11/14(WED)




あきゅろす。
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