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MILK TEA





お昼休みも放課後も、朝のちょっとした時間も決まっていつも










MILK TEA










口の中に広がる香りと甘さが大好きで、はまったのはいつだろう
多分学校で一番ミルクティーを消費していると思う

カフェオレでもココアでも、ストレートやレモンでもない
まろやかな甘さが大好きで

周りにあまりミルクティーを飲む人がいなかったために購買では確実に手に入っていたミルクティー



しかし最近、3日に1回くらいのペースで売り切れになっている

どうやら名前の他にも毎日買っている人がいるらしい






「ごめんねー、今日はもう売り切れちゃった」

「うー…またか、ありがとおばちゃん」

「明日は取っとくからね」

「助かるわー」






そして今日もたった今、先客が買って行ったらしい

購買のおばちゃんに明日のミルクティーの死守を約束して、しょうがなく自動販売機にむかう


100円を入れパックのいちごミルクを購入

ピンク色のかわいらしい絵柄の紙パックにストローをぶっさしてズズズっと飲み込む


甘いのは好きだが、求めている甘さではない
我慢して、というといちごミルクに失礼なのだが肩を落としてそれを飲み干す


いっそのこと買わなければ済む話なのだが、ずっとミルクティーを飲んできたせいか、糖分を取らなければ最近イライラする様になってきた


しかたなしに買ったそれもわずか
勢いよく吸い込みそれとは反比例に丁寧にパックを広げる


教室のゴミ箱にパックを捨てると、中にいつも飲んでいるミルクティーのパックが捨ててあった

…まさか敵は身近にいたとは


なんて思いつつまあそれは個人の自由であり自分がとやかく言える権利はないと意見を飲み込む



明日は確実に飲めるのだから良いか

と今日は今日とて、明日は明日の風が吹くとその日は事なきを得た







翌日







「おばちゃーんミルクティーちょうだい」

「はいはーい」

「ちゃんと取っておいてくれたんやね」

「そうよー。感謝してね」

「ありがと」


「あれ、今日はもう売り切れっちゃ?」






無事購買のおばちゃんからミルクティーをゲットし上機嫌な名前
その流れでしばらくおばちゃんと話していると横から訛りの強い声

関西弁ではない、聞きなれない訛り
そんな人物、心当たりがあるのは一人しかいない






「あら、ごめんね…今日はこの子のでおしまい」

「やっぱ苗字さんが早かったんか」

「!千歳君」

「また明日買ってね」

「…ってことは、買ってたん千歳君?」

「ん?そうっちゃ」






じゃあココアちょうだい、とほんわかした声

正体が誰かずっと気になっていたが、まさか同じクラスの千歳だったとは…

顔に似合わず、と言っていいものか…
随分とかわいらしいものを飲むもんだ


というのが口に出ていたらしい






「なんか、意外」

「俺のミルクティば飲むん珍しいと?」

「あ、うん…想像できやんくて」

「そやねぇ、こん前やけんねー飲んだの」

「そうなん?」

「苗字さんが飲んでる奴、美味しそーにみえたばい」

「!、わたし?」






むしろ自分が飲ませていたのだ

そんな自覚もつもりも全くないが、どうやら千歳には毎日毎日名前が飲むミルクティーが美味しそうにみえたらしい

そして飲んでみたところ本人もその魅力にはまったらしい


そんなことを言われてしまったら、一人占めしていた自分が図々しく思えてしまった

そして手にはおばちゃんにまで言って取っておいてもらったミルクティー
今日の所はもう半分飲んでしまった…

明日からは譲れるだけ譲ろうか、と思っていた矢先


手に持っていたミルクティーを意図も簡単に奪われた






「あ…」

「これやるっちゃ、これくれん?」

「え、あ…でもそれ飲みかけ」






空いた手には先ほど千歳が買ったココア
しかもそれは封を開けておらず、まだ新品

ダメだ、構わん。の押し問答が何往復か続いた後、無理やり終わらせるかのように千歳が半分に減ったミルクティーのストローを口にくわえた

そしてズズズとそれを飲み込む






「あ!」

「間接キス、やね」

「っ、…」

「むしろそのほうが美味いやろ」

「ちょ、なにいって…」


「な?」






言いたい事、言えない事
全てをミルクティーと一緒に飲み込まれた


どうやら間接キスで飲む方が、美味しいらしい


明日は絶対に譲ってやらない…
と思う反面、負けると半分譲ってもらうようになったとか












END















〜反省〜
さて、お久しぶりの千歳ですね。
なんかもう、わかんね←
博多弁か熊本弁かわかんねけど、わかんね←

前半千歳出てねぇー…
そしてミルクティー飲みそうにねぇー…

白石にすれば良かったか。
でもミルクティー色した髪の彼がミルクティー飲むってややこしいよねw←
ま、いいか。

そうですよ。
本来ならコレが、というか彼が101作目を飾るはずだったのですがね…
気がつけばもう103作目ですよ。
さーせ。

誕生日やらね、リクエストでもう管理人わっさわさですよ(ぇ
とりあえずリクエスト…?
である千歳は出来あがりましたが故、文句はやめよし。


そして個人的な話。
というかサイト的な話…

更新通知の購読者様が1人増えましたー
わーいわーい。
ありがたやぁ…
もう涙でそうです(泣

これからもこんなどうしようもない管理人と当サイトを宜しくお願いしますね…
皆々さまもよろしければトップの更新履歴から通知登録出来ますゆえ
どうぞご利用くださいな…

それにより更新率もあがる…かもしれない。←

ま、お気軽に読みに来てくださいなー



さて、昨日は青学の手塚国光くんのお誕生日でしたー
おめでとうございました☆


名前様
ここまで読んでいただき、ありがとうございました♪


2012/10/08(MON)




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