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SWEET BIRTHDAY(仁王)



「「「キャーー!!」」」











SWEET BIRTHDAY










朝からこのムダに高い声・・・


正直言って、迷惑極まりない!!!



というのも、今日12月4日は

我が立海のテニス部レギュラーである

 仁王雅治

の誕生日であるから。



まあ、私も祝う気タップリではあるんだけど・・・


朝からあれはね・・・。




あ、私は立海に通っている苗字名前
っていいます。

仁王君に片思いしてもう約2年・・・

今年の誕生日は!

と思ってはいるんですけど、なかなか勇気が・・・。













「はぁー・・・」


「どうしたんだよ、朝から元気ないぜぃ?」


現れたのは、3年間同じクラスで
腐れ縁の丸井ブン太。


まぁ、ブン太もテニス部のレギュラーなんだけどね。




「そっかー・・・今日、仁王の誕生日だもんな」

「うんー・・・」

「・・・あれ見てヘコんでんのね。」


ブン太が言う“あれ”とは、おそらく朝からうるさい
あの女子たちだろう・・・。



「ヘコんでるって言うか、やる気なくすって言うか...」

「はは…。確かに。でも、もうそろそろ決めろよな。」

「そうは思ってるんだけどねー。」

「俺らもう3年生だぜぃ?
俺とか仁王はテニスで推薦もらうからイイけどよー、名前は一般の試験だろ?余裕なくなんじゃん!」


「・・・そっかー、ブン太や仁王君は推薦って手があったのか。」

「おいおい、大丈夫かよー・・・。」



そういえばそうだ、王者とも言われた立海のテニス部員、
ましてやレギュラーだったんだ。
立海大付属の高校とはいえ、さすがに受験まで引きずるわけにはいかないもんね・・・。




「ブン太・・・私、がんばってみようかな。」

「!!!決心ついた?」

「正直言うと微妙。でも、このまま終わるのは嫌だから。」

「そっか。がんばれよ!フラれたら俺がもらってやるよ!」

「そんな気遣いいらないわよ。・・・でも、ありがと。」

「おう」




って思ったけど、教室にはまだ仁王君の姿がない。



「私、仁王君探してくるね。」

「いってらー!」


ブン太がそういったのを聞くと、私は教室を出て仁王君を探した。




「・・・気遣いとかじゃねーんだけどな。
仁王のヤツ、名前をフッたら承知しねえからな!!」


そうブン太が言ったのも知らず・・・










「どこにいるんだろう・・・結局一時間目サボっちゃったし。」





「誰を探しとるんじゃ?」



「!?に、仁王君!!!」



私に声をかけたのは、間違いなく私が探していた仁王君だった。



「そんなに驚いたかのう。」

「そ、そりゃ驚くでしょ!いきなり後ろから現れるんだもん!」




「で、誰をそんなに一生懸命になって探しとるんじゃ?」


「あ、そのー・・・仁王君、を」



言っちゃったよー!!!!




「!!俺かのぅ?」


「うん。あの、今日誕生日でしょ?だから、おめでとう言いたくて。」




「・・・やっとじゃ」


「…えっ!?」



「俺はずっと苗字の事を待っとった。」


「あのー、えっとー・・・」








「好きじゃ、名前。お前さんの事が。」





うそっ・・・どうして!?仁王君が私の事・・・しかも今名前で…



「名前の返事が聞きたいのぅ」






「・・・好き、私も仁王君が好き!」


「よかった。待ったかいがあったぜよ。」




「仁王君・・・



    お誕生日おめでとう」





「ありがとうさん」




なんだか信じられない。でも、信じていいんだよね。夢じゃないよね



「あ、でも今プレゼント持ってきてないや。」

「じゃあ、一つお願いしてもエエかの?」

「お願い?いいけどなn・・・っ!!!」


私がそう言い切る前に、仁王君は私の額にキスをした




「名前からのプレゼントも欲しいけど、今はこれで十分ぜよ。」

「に、仁王君・・・」




私は今、世界中の誰よりも幸せだ・・・


この幸せがずっと続きますように・・・







END







当サイト初夢です!

読んでいただき、ありがとうございました♪
そして、仁王君永遠の15歳の誕生日おめでとう!!


2008/12/05




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