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「なに？春輝、もしかして秋羅と知り合い？」
お父さんが俺と瀬川さんの間に流れる空気を読み取って聞いてきた
でも今はお父さんの質問に答える余裕なんてない
というか……なんで！？(泣
なんで目の前に瀬川さんがいるの？(汗
もしかしてお父さん友達の息子さんって瀬川さん？
お父さんは、やんちゃって言ってたよね？
いやいやいや
やんちゃじゃないよ！
やんちゃ通り過ぎて不良じゃんか！！
不良と一緒に過ごすなんて嫌だ(泣
しかも前入ってたSPRINGの総長だし…
俺下っぱだったし…
というかSPRINGに入ってたのも瀬川さんに無理矢理入れられたわけだし…
また１人で自分の世界に入ってたから瀬川さんの質問に答えるのを忘れてた…
だから
「おい春輝ちょっと来い」
ドスのきいた声で俺の腕を掴んできた
ぎゃっ！まぢでやめて
恐い、恐すぎる
俺…殴られる…かも
「桜井さん、ちょっと春輝借ります」
「おう、好きにしろ〜」
「ちょ！？お父さん…！」
お父さぁぁん！
なに簡単にOKだしてんの？
俺が危ない目にあってもいいのかよぉ
てかてかてかっ
瀬川さんに誰もいない部屋に連れ込まれました。
本当にまぢで恐い
だって今、瀬川さんと２人きりで睨まれてるし
もしかして怒ってる……？
「おい」
「は、はい」
「なんでSPRING辞めたんだよ」
「………。」
「聞こえてんだろ。ちゃんと答えろ」
「……や、辞めたかったからで…す」
ドンッ！！！
「ひぃ」
俺が答えた瞬間、瀬川さんが俺のすぐ後ろにある壁を蹴った(泣
しかも、物凄い力で蹴ったから、すごい情けない声がでたじゃんか…
「ちっ、理由は？」
ちっ？舌打ち？今の舌打ちだよね？(泣
もう嫌だ、逃げたい…
でも、質問に答えなきゃ絶対にまた恐いことされる
男なら頑張れ！……
「…り、理由はっ、その勉強に集中でっ、できるように…」
「それだけか？」
首を必死に縦に振った。
だって本当に留年だけはしたくなかったから。
勉強に集中できるように…
「本当にそれだけか？」
恐い顔した瀬川さんがしつこく聞いてくるから
「あっ、あ、あとSPRINGの…皆…が普通の不良より恐かったから…です」
SPRINGという不良チームに瀬川さんに無理矢理入れられたわけだから普通の不良には慣れたんだけど…
SPRINGの皆は慣れなかった…
だってSPRINGは最強チームって言われるほどだよ！？
普通の不良のわけないじゃん
本当にまぢで恐い。
特に総長の瀬川さんが
とうとう瀬川さんが恐すぎてSPRINGを辞めた２つめの理由を言ってしまった。
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