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よかったあ、

友達になってくれないかと思った。
だって、身体を離された後に瀬川さんが真剣な顔になったから。

でも、こうして友達になることが出来たから本当に良かった!

ところで、瀬川さんがやっと身体を離してくれた。
けど、ものすごい見つめられてるから抱き締められてるときよりも恥ずかしい、、
いやっ、抱き締められてたほうがいいとか、ちょっと肌寒いとかこれっぽちも思ってないからな!

てか俺、瀬川さんに心許しすぎじゃないか?

いきなり友達になりたいとか言っちゃうし…

でもっ、あんなに優しい笑顔をする人に敵意は芽生えないし、、

しかも、これから一緒に住むわけだし?
だから、仲良くなったほうがいいんだよ!

……なんか俺、言い訳ばっかり。
こんな俺が、あの瀬川さんと仲良くなりたいと思うこと自体失礼な話で恥ずかしくなったから。
だから、無理やりにでも仲良くならなくちゃいけない理由を探してたわけで…
でもやっぱり、素直に仲良くなりたいんだ。

うん、そうだよ
もっと仲良くなりたい。
だって友達になれてすごく嬉しいし

だから、

改めて挨拶しなきゃな

「瀬川さん、これから一緒に住むわけだし…そのっ、よろしくお願いします。」

「ああ。よろしく」

「はい!」

「……春樹、俺が「用は済んだか?」」

「あ、はい、たった今。」

何かを言いかけた瀬川さんの言葉を遮ってお父さんが部屋に入って来た。

「秋羅。部屋教えっからついてきなさーい」

と楽しそうな様子で言いながら部屋を出ていった。
多分、瀬川さんがこの家に来て家族が一人増えたみたいで嬉しいのだろう。
賑やかなのが好きな人だから。

てか、瀬川さんは俺になんて言おうとしたの!?

瀬川さんは、お父さんについていって部屋を出て行ったし…

あぁ〜ものすごい気になるじゃんか!



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