[携帯モード] [URL送信]

大人向けの小説
書け!見せかけ落書きペン の巻
ドタタタタタ!

グリ太「うわーんジャスエモーン!」ヒックヒック!

ガバッ!

ジャスエモン「」

スカッ!

グリ太「えっ!?」ドテッ!

グリ太はいつものようにジャスエモンの胸元に飛び付こうと飛んだが、グリ太はそのままジャスエモンの体をすり抜けてしまった。


グリ太「ジャスエモン!?」スカッスカッ!

ジャスエモンに蹴りを入れてもすり抜ける。

グリ太「ん?なんだこのルーペ。」スッ!

ルーペでジャスエモンを見ると、ジャスエモンのいた場所にはジャスエモンの姿ではなく紙が映った。

グリ太「えぇっ?」

紙に丸い円が書かれてあり、その円の中に『ジャスエモン』という文字が書かれている。


ジャスエモン「ただいま〜。おやグリ太くん四つん這いになって何してるんだい?アナニー開発なら僕に任せてよ。」

グリ太「ジャスエモン!なぁコレってジャスエモンの道具だろ!?」

ジャスエモン「そうさ。久々に四次元ポケットを整理してたら出てきてね、なんとなく使ったまでさ。」

グリ太「このジャスエモン、最初本物かと思ったし実体がないんだな。オレも使う!」

ジャスエモン「安全で健全だけれど、よした方がいいよ?」

グリ太「いいから使う!使いたい!!」

ジャスエモン「見せかけ落書きペン〜!」つミセカケラクガキペン

グリ太「道具出した時の効果音が無いぞ。」

ジャスエモン「いいんだよ面倒だから。さて、紙に円を書いてその中に人や物の名前を書くと、それが本物に見えるんだ。触ってもスカスカして触れないし、専用のルーペで見たらただの紙なのはもうわかったね?」

グリ太「うん!♪」カキカキ

ジャスエモン「なになに?誰を書くの?」

グリ太「まずはエリ香ちゃん!書けたっ!」

エリ香「」ドン!

『見せかけ落書きペン』で『エリ香』と書くと、まるで本物のようにエリ香が現れた。

ジャスエモン「グリ太くん、好きだねぇ〜。僕もエリ香ちゃん好きさ!」

グリ太「あとは〜…」

ジャスエモン「もういいんじゃないかグリ太くん?さぁペンを返して。」

グリ太「やだ!ジャスエモンの道具って滅多に使えないんだしさ!これくらいいいじゃん!」

ジャスエモン「あぁもうグリ太くんったら…。わかったよ、なら身をもって知るといいさ。僕は1階の茶の間にいるからね。」スタスタ…

ジャスエモンは階段を降りて1階へ行った。

グリ太「? 何が言いたいんだよヘンなジャスエモン!」カキカキカキカキ!!

グリ太は円を書いて『ガラ夫』と書いた。

ガラ夫「」ドン!

グリ太「おぉ、ガラ夫だ!♪すごいなこのペン!///」

ガラ夫「」

グリ太「…っ、そ、そんなに見つめんなよガラ夫!///」

ガラ夫「」シーン

グリ太「あ、そうかニセモノだったな。えーと…」カキカキカキカキカキカキ…

『タキシード姿のガラ夫』
『水着姿のガラ夫』
『ホスト風のガラ夫』
『軍服姿のガラ夫』
『コークショルグ長姿のガラ夫』

カキカキカキカキ…

そして…

グリ太「おおぉ〜!///色んなガラ夫が部屋中いっぱい!!////」

ガラ夫達「「」」ドオォォォン…

グリ太「このコークショルグ長のコスプレしたガラ夫が1番カッコイ……」ハッ!

ダダッ

スパーンッ!

グリ太は慌てて部屋のフスマを閉めた。

グリ太「なんだよコレ、ガラ夫ばっかり!まるでオレはガラ夫がスキみたいじゃん…!!///」ブツブツ…

軍服ガラ夫「」

グリ太「…まぁスキだけど…////」ボソボソ
(はぁ、でも色んなガラ夫がいっぱいだ…///)

水着ガラ夫「」

グリ太「………。」キョロキョロドキドキ


スカッ!

グリ太「あっ!?」ドテッ!

水着ガラ夫「」

グリ太「そっか…実体が無いから…抱きつけないんだったな…。オレってばかだ…。」

警察官ガラ夫「」
木こりガラ夫「」
女将ガラ夫「」

グリ太「………グスッ!」

―1階の茶の間―

テレビ《イヤァ!オジサンボクノオチンチンハムハムシナイデェ!グヒヒヒ!ショウネンノカラダハタマラン!》

ジャスエモン「そろそろかな?」

ドタタタタ!

グリ太「うわああぁぁん!ジャスエモーン!!」ヒックヒック

ジャスエモン「そらみたことか。よしよしホラおいで。」

ガバッ!

グリ太「ううぅ〜!」グスグス

ジャスエモン「当ててあげようか?大量のガラ夫に囲まれても喋らないし触れないしで一気に虚しくなったんだろ?」

グリ太「ヒック…!なんでわかったんだよ…!」グスッ!

ジャスエモン「何事も限度というものがあるんだよ。僕も昔、グリ太くんと同じ虚しさを経験してね。所詮は見せかけに過ぎないのさ。」

グリ太「………グスッ!」

ジャスエモン「まぁ…あの道具は、そうだなぁ…1番いい使い方をするならば……」

グリ太「もういいって。ガラ夫に囲まれたのはやっぱり幸せだったしさ。オレこれからガラ夫の家に行ってくる!ペンとルーペ返すな。」

ジャスエモン「あぁ、そう。いってらっしゃい。」ニコッ!

グリ太「うん!」タタタタ…


ガチャッ!バタン!


ジャスエモン「……ガラ夫め!」ギリッ…!

ジャスエモンは立ち上がり、数秒間無表情になった。

テレビ《ラメエエェ!オジサンノショウタイガショクシュダナンテエェ!》


―エリ香ちゃんの家―

※浴槽

エリ香「ふんふふ〜ん♪」チャプッ…

ゴトッ…!

エリ香「Σ誰!?」ザバッ!

エリ香は窓を見る。

窓にはなんと…

エリ香「ガラ夫さん!こんな覗きをするなんてサイテーだわ!!」

ガラ夫「」

エリ香「信じられない!」プンプン


―ガラ夫邸―

♪ピコーン!ピキューン!
バーン!

グリ太「うわまたやられた!」
ガラ夫「あははは、グリ太いつもそこで撃たれるよな。どれ貸してみろ」
グリ太「う〜…」

バターン!

ツカツカツカ…!!

エリ香「いた!ガラ夫サイテー!!」

パシーンッ!

ガラ夫「ぶはっ!?え?え?なに!?;」
(ずっとグリ太とゲームしてたのがサイテーなのか?;)

エリ香「フン!」プイッ!

グリ太「?;」ポカーン



ジャスエモン「計画通り」ニヤリ


ジャスエモンは見せかけ落書きペンを四次元ポケットにしまった。


━━━━━━━━━━━━

ジャスエモン中々のワルだぜ…!(^^)w

見せかけ落書きペンは触れないけれど色んな使い方あっていいよね。

2013/5/3

[*前へ][次へ#]
[戻る]


あきゅろす。
無料HPエムペ!