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大人向けの小説
その5
―タラの港―

ジャスティン「じゃ、まずは乾杯!」
セシル「乾杯っ」

チンッ!

ジャスティン「………。」グビグビグビ…
セシル「………。」ゴクッゴクッゴクッ!

ジャスティンとセシルは、お互いの家から酒とツマミを持ち寄って深夜にタラの港で祝杯をした。

ジャスティン「〜ぶはぁ…!」

セシル「ふー…」

ジャスティン「いやはや、ハーディスさんとエリスさんも仲直りした事ですし、これでやっと振り出しに戻りましたね。」

セシル「え?振り出し?」

ジャスティン「やだなぁセシルさん、下着ドロの件を忘れたんですか?」

セシル「あ!あぁ…そうだったね;」

ジャスティン「ま、エリスさんも戻って来たことですし、下着ドロもその内また現れるでしょうね。」

セシル「ジャスティン君は下着泥棒誰だと思う?」

ジャスティン「僕、ナッツサラダのナッツだけ先に全部食べる派なんですよねぇ。ナッツうまっ!」ポリッポリッボリッ!

セシル「あの、聞いてる?;」

ジャスティン「聞いてますよー。犯人は誰かって?いやーエリスさんのパンティを盗む奴なんて何人も候補がいて誰が犯人とかはちょっとなぁ…。やっぱり現行犯で捕らえるしかないですね、それに犯人は1人だけじゃなく複数の可能性もありますし…」

セシル「複数か…確かに…。」

ジャスティン「でも犯人は度胸ありますよねぇ。あのミダショルグ長の妻の下着を盗むなんてね。」

セシル「うん…。」ジッ…!

ジャスティン「え…?な、なんですかそんなに僕を見つめて…!キ、キスだけならいいですよ?///;」ポッ!

セシル「Σなんでそうなるの!;犯人、ジャスティン君じゃないよね?」

ジャスティン「っ!?」ビクッ!

ガチャン!!

セシル「うわっ!?」

ジャスティンは手に持っていた酒ビンを思わず握力で割ってしまった。

セシル「ジャスティン君!?大丈夫かい!?怪我は!?」
ジャスティン「ヒドイですよ…僕を疑うなんて…!」ワナワナ…

セシル「ごめん!ごめんジャスティン君!でも…」

ジャスティン「でも?なんです?」

セシル「その、ジャスティン君ってエリスさんを愛してそうだからつい盗んでしまった…って思って…」

ジャスティン「エリスさんを愛してそう?どうしてそう見えたんですか?」

セシル「あ、違うならいいんだけど…。ごめん、僕は何言ってるんだろう。」グビッ…

ジャスティン「愛してますよ。」アッサリ
セシル「Σブーーッ!!ゲホッゲホッ!!;」

ジャスティン「ちなみにウェダさんも愛してますし、ハーディスさんもセシルさんも愛してます。みーんな愛してます。」

セシル「ゲホッ…!いや、そうじゃなくてさ…、僕が思うにジャスティン君は真面目にエリスさんの事を…」

ジャスティン「そうだとしても、僕は盗みませんよ。」グビグビグビグビ…

セシル「疑ってごめん。」

ジャスティン「いえ、これくらい別にいいですよお互い様ですし。ささ、飲んで飲んで!」ニコッ!

ジャスティンは空になったセシルのグラスにロン酒を注いだ。

セシル「ありがとう。………ん?『お互い様』?」

ジャスティン「犯人はよくエリスさんの家に来る懲りないガラハドかと思ってましたが、よく考えればガラハドはハーディスさんに半殺し覚悟で下着よりも生身のエリスさんの方に向かってますしねぇ。」

セシル「ねぇジャスティン君、さっきの『お互い様』って?;僕を疑っていたの?;」

ジャスティン「ハハハまさか!」

セシル「こんなお酒の席で悪いけれど、ジャスティン君は何か隠してるよね?」

ジャスティン「ふふ、女のカンですか。」

セシル「いや僕は男だよ;」

ジャスティン「はっはっは」グビグビグビ…

セシル「聞きたい事がたくさんある。なんでマッスル・ヒーローに変身できたのか、ジャスティン君は僕より先に変身できてたみたいだし、それに……」

ジャスティン「はははは、本当にたくさんですね。」

セシル「だ、だって仕方無いだろっ!下着泥棒以上に謎が多すぎるよ、君は。」
(ジャスティン君はいつもニコニコしていて、そして何気にはぐらかしたり本心をあまり言わない。秘密主義なのかな…。)

ジャスティン「…まず、マッスル・ヒーローになれる条件はですね、一定以上鍛えたマッスルな体と、そして正義や善の心、この2つが備わった時になれます。セシルさんは体を鍛えた事でマッスル・ヒーローになれる資格を持っていたまでです。」

セシル「正義や善の心…な、なんだか照れるなー。僕らの他にもマッスル・ヒーローはいるのかい?」

ジャスティン「いませんね。マッスルだけれど正義や善の心が足りない人が多すぎるし、逆に心の条件を満たしていてもマッスルじゃない人もいます。」グビグビ…
(ガラハドもいい線いってるけども体も心も今一つ『あと一歩』なんだよねぇ。)

セシル「さすが、やっぱり僕より先にマッスル・ヒーローになっただけあって詳しいね。マッティンティンは回復させるヒールの技が使えないけども、他の技は?」

ジャスティン「ふふ、秘密♪」

セシル「あ、ずるい(笑)じゃあ次に聞きたい事はね……」

ジャスティン「もう、セシルさんは僕の彼女ですか?僕ばかり質問責めはずるいですよ?」

セシル「えぇっ?;」

ジャスティン「僕もセシルさんに聞きたい事があるんです。」ズイッ!

セシル「ちょ、近いよ…何?;」

ジャスティン「これは失礼。セシルさん、セシルさんはウェダさんと1年にどれくらい夫婦の営みをしてるんですか?」

セシル「Σはっ!?///;ななななな…!?」

ジャスティン「あぁ、ちょっと表現が分かりにくかったですね。夫婦の営み…セック「Σいやわかってるよ!;」

ジャスティン「―で?最近はどうなんです?」

セシル「まさかそんな質問するなんて…!///;」ワナワナ…

ジャスティン「僕は大真面目に聞いてるんですよ。セシルさんとウェダさんとの子ども…どっちに似ても美形でしょうね。」

セシル「な、なんで君にそんな…///;」

ジャスティン「女の子ならホラ、僕の将来のお嫁さんになるかも知れませんし♪」

セシル「Σ狙ってるの!?;で、でも、娘かぁ…僕とウェダとの娘…///」
(『おっきくなったらパパと結婚するー!』って言われてみたい!///)

ジャスティン「で?セックスの方は?」

セシル「せめて夫婦の営みって言ってくれないかな;それにそんな質問は下品だよ?」

ジャスティン「承知の上ですよ。で、最後に営んだのはいつですか?」

セシル「さ、最後にしたのは…///」ボソボソ…
(あぁ、なんだか色々あったり、仕事に励んだりで今年もまだしてないし、去年は…あれ?2回だけのような…)

ジャスティン「ハーディスさんとエリスさんの子どもは来年の今日あたりに期待できそうですね。絶対今頃仲直りセックスですよ…ハァ…。」

セシル「だからそういう事は口にだしちゃダメだってば///;そ、それに子どもは授かりものだしさ…///;」

ジャスティン「もう言わなくても大体察しましたよ。セシルさん、もうここでお開きにして今すぐウェダさんとベッドの中でイチャイチャしてきて下さい。去年はせいぜい2回くらいですか?」

セシル「いい加減にしてくれないかな!///;しかもなにその察しぶりは!;下着泥棒もそれくらい察してよ!!;」

ジャスティン「だめですよ〜、まだまだ若い男女の夫婦がそんなんじゃ…。ヌヌギドリンク渡しますから毎日3回はしてくださいよ。」

セシル「余計なお世話だよ…!;」

ジャスティン「僕は独り身ですから妻の心配もしなくていいんですが、セシルさん、妻のウェダさんをないがしろにしてませんよね?」

セシル「だから、余計なお世話だってば!;そんな事より自分の心配をしなよっ!;」イライラ

ジャスティン「ひっどおおぉい!ジャスティン泣いちゃううぅ!!」

ジャスティンは両手で顔を覆った。

セシル「あぁもう…、酔ってるんだね。いやもう酔ってる事にしといてあげるから…僕はもう帰るよ。」

ジャスティン「あ、じゃあ僕は片付けしときますんで。セシルさんはコレをどうぞ。」スッ!

セシル「ヌヌギドリンク…。もうつっこむ気力もないよ…。」

ジャスティン「ではまた会いましょう。」ニコッ!

     ・
     ・
     ・

セシルは夜明けの空を見ながら自宅まで歩く。

セシル「……はぁ…。」トボトボ…

ズボンのポケットに手を入れれば、先程ジャスティンから貰ったヌヌギドリンクが指先に当たった。

セシル「………。」
(ジャスティン君に酷いこと言っちゃったかもなぁ…。確かに回数は少ないしウェダをないがしろにしてたのもある…。)

よ…、よしっ!僕も積極的に頑張らないと!!


ガチャッ!

セシル「ただいまー…。ウェダ…?」


シーン……

セシル「ん…?ウェダ?………え、いない…。……あぁ、だめだ酒で眠気…が……」フラッ…
(もうガアチウルグに行ったのかな……)

グーグー…


―その頃のみんな―

ジャスティン「セシルさんヌヌギドリンク飲んでくれてるかなぁ?ふふふ…。」
(それにしても『下着泥棒もそれくらい察してよ!』かぁ…。という事はセシルさんは去年本当に2回だけだったんだ……うわぁ……。)

・・・・

ギシッ…!

エリス「ハァ、ハァ…も…、もういいでしょ?いつまでするのよ…!」

ハーディス「あと1回…!」グッ…

エリス「いや…!もうダメ…!こ、これ以上したら怒るわよ!約束、もう破るの?」

ハーディス「うっ…!;」
(でもしたいしたいしたいしたいぃぃ!!;)

エリス「ほら……もう朝がくる…、また夜…に…」

ハーディス「エリス…?あぁ、寝たか……。」

エリス「…スー…スー…。」

ハーディス「………夜、絶対だからな!…オレも寝るか。」ギュッ!

ハーディスはエリスを優しく抱き締めてそのままエリスに続いて寝た。

・・・・

ガラハド「……んー…ふあぁ…!……ってなんだ、まだ夜明けか…。……はぁ、エリスぅ〜…」ゴロン…
(ん?枕に長い髪の毛が…あ、エリスの髪の毛か!)

ゴソ…

ガラハドは布団の中で下着に手を入れた。

ガラハド「ん…っ!」ゴソゴソ…
(エリス…!)

ゴソゴソモゾモゾ…

ガラハド「は…!あぁ…っ!///」ハァハァ
(エリスが3日間このベッドで寝てたなんて嘘みたいだ…。)

―ドンドンドンッ!

ガラハド「Σっ!?」ビクッ!

グリーヴァ「ガラハドー!剣の稽古つけろコラー!」

ガラハド「ちょっ!今手が離せないから待ってろ!;」
(グリーヴァこの野郎…!;剣の稽古つけなくてもお前のが強いだろうが!!)

グリーヴァ「いやだ!ドア開けねーならブッ壊す!!」
ガラハド「止めろ!;なんでそう毎回毎回わがままなんだよ!;」

ヘルミーナ「あ!グリーヴァ君だ!おはようっ!♪何してるの?」

グリーヴァ「ぁん!?ヘル子に用はねー!すっこんでろバぁーカ!」ベーッ!

ヘルミーナ「もう、酷いなぁ。あ、そうだグリーヴァ君、これ作り過ぎちゃったから良かったらお昼に食べて。」

グリーヴァ「あぁ!?ジャムクレープじゃねぇか!作り過ぎとかバカじゃねーの?今食う!!」バッ!ムシャムシャ…!

ヘルミーナ「ど、どうかな?美味しい?」ドキドキ

グリーヴァ「うめーよ!…………。」バクバクムシャムシャ…

ヘルミーナ「………。」ニコニコ
(食べてる姿可愛いなぁ…)

グリーヴァ「ニヤニヤして見てんじゃねー!もうジャムクレープねぇのか!?」


ガラハド「………。」
(…あれ?グリーヴァって女性恐怖症いつ直ったんだ?)

「あー!グリーヴァ君だ〜!///ねぇねぇグリーヴァくぅ〜ん、今日ヒマならさ〜」タタタッ!

グリーヴァ「ひっ!?よよっ、寄んじゃねー!上目使いでアヒル口すんな気色わりーんだよ!!話かけんな!!うっぷ…!」ズザッ!

「ひっどおぉ〜い!えぇ〜ん!」パタパタパタ…

ヘルミーナ「グリーヴァ君!なんでそう邪険に…」

グリーヴァ「るせー!しゃしゃりでんなヘル子!」

ギャーギャー!


「ちょっとぉ〜!朝から騒がないでちょうだい!……ってグリーヴァ君じゃな〜い!vなぁに?ジャムクレープならオバチャンすぐ作ってあげるわよ〜?」ジリジリ…

グリーヴァ「いいいらねー!近寄んじゃねぇ…!!」ジリジリ…


ガラハド「…………。」
(んん?)


こうして朝日が昇り、それぞれの1日が始まるのであった。

━━━━━━━━━━━━

グリーヴァってガラわりーな(笑)

でもイケメンだし強いのでモテてます(^q^)wwW

ガラハドさっさと抜かないとグリーヴァにドア破られっぞ(笑)


ちょびっとだけマッスル・ヒーローの謎があきらかに。
ジャスティンは相変わらず変態ですな。

ウェダどこ行ったwwW

2013/5/13

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