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大人向けの小説
その3
「奥さん奥さん、聞きました?ほらミダショルグ長の……」ヒソヒソ

「えぇ、もちろん…」ヒソヒソ

「もしかしてエリスさんってハーディスさんと結婚する前からガラハドさんとデキてたりして…」ヒソヒソ…

「んまぁー」ヒソヒソ
「ぽいですわよねー」ヒソヒソ

「ヒソヒソヒソヒソ」
「ヒソソソソ」


スタスタスタ…

ジャスティン「いやぁ、面白いくらいある事ない事ウワサ広まってますねぇ。」
セシル「そりゃ家の中とはいえ、あれだけ騒いでたらご近所さんも気付くよ…。」

ガチャッ

ジャスティン「おーいハーディスさん。お、いたいた。生きてマッスル?なんちゃってー!ハッハッハ!」

セシル「お、お邪魔します…」
(ジャスティン君テンションたけぇ…)

ハーディス「………。」ズーン

ハーディスは家の隅っこで膝を抱えては膝に顔を埋めて床に座っており、いつもの元気さやミダショルグ長としての威厳のかけらもなかった。
ハーディスの周りを野良イムが一匹ウロチョロしている。ガラハドがエリスの誕生日祝いに持ってきた月の花束を食べたんだろう。


ハーディス「………。」ズーン…

野良イム「ピュイ♪」ムイムイ

ハーディスはあの日、妻のエリスを無理矢理抱いた。そして激怒したガラハドが自分よりも何倍も強いハーディスを相手に剣で斬りつけ泣きじゃくるエリスを連れ去った。
それから3日経ってもエリスはいっこうに戻ってこないのだ。

ジャスティン「暗いなぁ(笑)きゃわいぃじゃないか…///」
セシル「ちょっ、ジャスティン君;」

ジャスティン「はいはい。ハーディスさん、騒動のウワサ聞きましたよー(本当は全部知ってるけどね)3日もひきこもってますから心配して様子見に来ましたー。何か食べたいモノありますか?」

ハーディス「………。」ズーン…

ジャスティン「返事が無い。ただのイケメンのようだ。」

セシル「は、ははは…」
(もうどうしていいやら;)

ジャスティン「エリスさんは現在ガラハドの家で同棲してますよ。エリスさんは空き家で住むつもりでしたが空き家は埃だらけで不衛生ですからね、ガラハドが頼んでエリスさんと同棲を…」

ハーディス「………。」ドヨーン…

ジャスティン「お、『ズーン…』から『ドヨーン…』に。よかった一応聞いてくれてるんですね。ハーディスさん、そろそろエリスさんを迎えに行かないとホラ、ガラハドも男ですし、精のつく食べ物も食べてますし。それにヌヌギドリンク一気してますよ彼は。ヌヌギドリンクはヤバイですって!」
セシル「そうなの?;」

ハーディス「………っ!」

ジャスティン「そもそもハーディスさんがエリスさんを無理矢理したのが…」

ハーディス「…るさい…。」ボソッ!

ジャスティン「それに妻の誕生日に気付いたら気付いたで、プレゼント無くてもなにか祝いの一言あればあそこまで…」

ハーディス「うるさいと言っているだろう!」カッ!

ジャスティン「なんだまだ怒鳴れる元気あるじゃないですか。早くエリスさんに会いましょうよ。」
セシル「そうですよ!僕らに出来る事があるなら遠慮なく言って下さい!むしろコキ使って下さい!」

ハーディス「ほっといてくれ、このお節介どもめ。帰れ。」

ジャスティン「帰れと言われると帰りたくなくなりますね。」

ハーディス「じゃあそこにいろ。」

ジャスティン「はいv」ススス…

ハーディス「………。」

ハーディスは生気の無い顔で座ったままただひたすら床を見つめていた。
毛嫌いしているジャスティンが近寄っても何一つ騒がない。

セシル「…………っ」グスッ!

ジャスティン「あららら。ほらほらハーディスさん、まずは外に出ましょう!いつまでも家にいてももうエリスさんは帰って来ないし折れませんよ。意地っ張りですしね。」グイグイ

ハーディス「離せ。エリスは帰ってくる。帰ってくるまでここにいる。」

ジャスティン「子どもか。セシルさん、すいませんがセシルさんはエリスさんとガラハドの様子を伺ってきてくれませんかね?ハーディスさんは僕に任せて。」グイグイ

セシル「あ、うん、わかった;」タタタッ!
(なんだかジャスティン君、ハーディスさんの扱いに慣れているな…すごい。)

     ・
     ・
     ・

―ガラハドの家の裏―

セシル「……う―ん…。こんな姿、ウェダには見せれないな…。ハ、ハハ……笑えない;」
(少し隠れて様子を見ていたら、ちょうどガラハド君が食材を詰めた大きな紙袋抱えて帰宅。留守番していたエリスさんと一緒に昼ごはんを調理開始っぽい…。楽しそう。というか僕もたいがい罪を犯しまくりだな;)

ガラハド君はエリスさんに強姦未遂の前科あるけど、さすがに手は出さないよな?よね?

ハーディスさんとエリスさんの間にはまだ子どもがいない。もしエリスさんが妊娠してガラハド君との子だったら僕は切腹するしかない。


エリス「塩加減どうかしら?」
ガラハド「あぁヤバイ新婚みたいだ…///」
エリス「い、いいから早く味見しなさいよっ!///;」

ガラハド「はーい///」デレデレ

エリス「…ふふ、でも誰かと一緒に料理するのって案外楽しいわ。」
(ハーディスと私は、今までこうやって家の中で私と一緒に何かをしたかしら?一緒に料理したり一緒に掃除したり、一緒に布団干したり…いいえ、ただ唯一、家の中でした事といえば…)

ギシッギシッギシッギシッ!

エリス『…ふッ…ぁっ…!〜やめてって…言ってる…のに…っ!やっ…!〜〜っ!』

ハーディス『はっ…!なんで声を我慢してるんだ…っ?いい加減…くっ…、素直に俺に感じてろ…!』ジュプッ…!

ギシギシギシギシ!

エリス『〜〜〜〜っ!!!』
ハーディス『はっ…はっ…!ガラハドがマシとか許さないからなっ…!ほら、気持ちいいだろ?俺も気持ちいい…!』


エリス「…………。」メキッ…
(あの後ガラハドが助けてきてくれて良かった…)

ガラハド「あ、あのー…エリス…さん…?;鬼みたいな顔しておたまひしゃげてますが?;」

エリス「Σえっ!?あっ!やだ私ったら!ごめんなさい!!;弁償するわ。」
ガラハド「ははは!いいっておたまの1つくらい。それにエリスもそんな顔するんだな!」ニッ!

エリス「やだ忘れてっ!///;」
ガラハド「忘れてって言われてもな〜?♪」


セシル(………イイカンジな雰囲気ではある……。)


―ミダショルグ長邸―

ジャスティン「髪型ヨシ、顔は元からヨシ、服装ヨシ、気力…ナシ!」

ハーディス「………。」

ハーディスはジャスティンによって着せ替え人形の如く身だしなみを整えられた。
ミダショルグ長の服は洗濯し、代わりにジャスティンが見立てた服をハーディスに着せた。

どこからどう見ても女性に騒がれるルックスなのは間違いない。

ジャスティン「うーん、今すぐ僕とデートしてほしいくらいだ…。いいですか?今すぐじゃありませんが後でエリスさんを呼んで来ますので、その時にエリスさんにまずは無理矢理抱いた事と誕生日の『おめでとう』の一言も言わなかった事をしっかり謝って、それから戻ってきてほしい旨を伝えるんです。」

ハーディス「……そんな事でエリスが許してくれたり戻ってくるわけが…」
ジャスティン「エリスさんはなんだかんだでハーディスさんを1番愛しているからこそ夫婦になったんじゃないですか。」

ハーディス「もう終わりだ、エリスはオレじゃなくガラハドと……ガラハドと……」ブツブツ…

ジャスティン「『バカ』とか普段言われ慣れてて平気でも『ハーディスなんか大嫌いよ!』って泣きながら言われてガラハドと一緒に出ていかれて大ショックなのはわかりますが、そもそも『大嫌い』だなんて本心であって本心じゃないでしょう?」

ハーディス「よくわからん。あとエリスの声真似するな、少し似てるとこが更に腹立つ。」イラッ!

ジャスティン「ハイハイすいませんね。つまり、嫌いって言っても一時的なものって事ですよ。本当はガラハドさんよりハーディスさんが1番って事です。」

ハーディス「ならなぜ家に帰ってこない!それにエリスでもないのにさっきから知ったような口をベラベラと…!」

ジャスティン「やだなぁ八つ当たりですか。勃起しそうなんでやめて下さい。」

ハーディス「知るか!」


一方その頃…

―ガラハドの家―

ガラハド「あー!腹いっぱい!しばらく動けねぇや。ごちそうさまでした。」

エリス「アンタが食材いっぱい買ってきてくれたおかげでついつい作りすぎちゃったけど…なにも完食しなくったって…」

ガラハド「いいんだよ、どうせエリスの手料理食べれる機会なんてこの先無いんだからさ。あー美味かった♪一生忘れねぇなこの日。」

ガラハドは一瞬寂しそうに笑った後、またいつもの明るい笑顔に戻り、食べ過ぎた自分の腹をさすった。

エリス「……私、甘えてるわね。」

ガラハド「なに?急に。」

エリス「ハーディスから助けてくれたり、落ち着くまでなだめてくれたり、3日も泊めてくれてありがとうガラハド。」

ガラハド「え?ちょっと待って、もしかしてこの流れ…ハーディスのところに戻るってのか!?」ガタッ!

エリス「ガラハド、3日もかくまってくれたおかげで私はもう大丈夫よ。だから…」

ガラハド「エリス!俺はエリスが迷惑だなんてちっとも思ってないのわかってるだろ!?それにハーディスを許すのか?エリスが!?」

エリス「あのねぇ…、そんなこと一言も言ってないでしょ?誰がハーディスのトコに戻ったり私から許したりするのよ。」プイッ!

ガラハド「あ、なんだ違うのか!よかったあぁ〜」ホッ!
エリス「…でも、もうガラハドの家にはいられないわ。ガラハドだって都合があるでしょ。」

ガラハド「都合!?なに言ってんだよ、都合なんて…!」
エリス「私がガラハドの家に転がり込んだ3日間、ハーディスが怒鳴り込んで私を連れ戻さないようにガラハドがろくに寝ないで私を守ってくれたの、知ってるわ。」

ガラハド「気をつかうなよ、それにそれくらい当たり前だろ。だからエリスはずっと俺の家にいていいんだって。」

エリス「………。」フルフル

エリスは無言で首を横に振った。

ガラハド「あ!わかった、家にある着替えや下着、やっぱ取りに戻りにくいよな〜!でも大丈夫、俺がすぐに用意…」

エリス「違うの、そうじゃないの。」

ガラハド「……エリス?」

エリス「これ以上ガラハドとは一緒にいたくないのよ。」

ガラハド「あぁ…やっぱ俺、自分じゃわからないけどいやらしい目で見ちゃってたか?;でもなエリス、信用ないだろうけど俺はもう襲わないから。ハーディス見て身に染みたし。」

エリス「そうじゃなくて…あぁ、もう、だから……わかるでしょ!?」キッ!

ガラハド「いや、わからん;さすがにもうわからん、お手上げです;」

エリス「……だ…だから…!」

ガラハド「うん。」

エリス「こ…これ以上この家でアンタと過ごすと…、とにかくだめなのよ!///;」

ガラハド「とにかくだめだと…!?そ、そうか…!
って、ごめん、もう少し具体的に頼む;家?家はまぁ…そりゃミダショルグ長邸に比べたら質素だけど…でも俺もゆくゆくはコークショルグ長になってみせる!!」

エリス「違う!そうじゃないの!違うわよバカっ!///;」

ガラハド「えぇ?;」
(ジャスティンが昔『女性は自分の気持ちを察してほしいものなんだよぉ』って言っていたが、さすがにもう察しきれねぇ!全然わからん!;)

エリス「だ、だから…!これ以上ガラハドといたら…ハーディスより好きになっちゃうからだめって言ってるの!!///;」カアァ…

ガラハド「あぁなるほどね!♪」ポンッ!

セシル(あ〜、そう言う事か!☆)ポンッ!


………………。


ガラハド「Σええええぇええ!?;」

セシル(Σなっ…なんだってー!?;)

―その頃の2人―

ハーディス「本当にすまなかったエリス!」ペコリ!

ジャスティン「だめですよ!そこは床に額つけて言わないと!はいもう1回!♪」


━━━━━━━━━━━━

なにしてんねん(笑)

ビーム一発でカタがつけれない事件だと話が長くなるって今この時点で気付いた。

この第3マッスルの話を書く前に予め下着ドロを成敗する話とテーマを決めてさえいたら…くっ…!
(『くっ…!』じゃねーよ)

下着ドロはまだでてきません。それどころじゃないっぽいしな(^-^)笑

でも下着ドロはマッシルシリーズで登場したキャラの中にいるんです(^o^)/

名前が無いいわゆるモブキャラではないのでご安心を(←?)

ヌヌギドリンクは創作です。飲むとギンギン!
(どこが?)

2013/5/11

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あきゅろす。
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