大人向けの小説
その2
マッシルとマッティンティンはエリスの下着泥棒を成敗すべく犯人を探す事に。
―夜―
マッティンティン「やっぱり張り込みだよね。」
外でエリスの住むミダショルグ長邸の家の裏で隠れて下着泥棒を捕まえる作戦にでた。
オトリとしてマッティンティンが器用に女性の下着に見せかけたハンカチを何枚か外に吊るし、下着泥棒を迎え撃つ。
マッシル「マッティンティン…いや、ジャスティン君…。」
マッティンティン「えっ!?どうしてその名前を…!?」ドキッ!
マッシル「白々しいよ!;それに目の前で変身したでしょうがっ!;」
マッティンティン「まぁそうなんだけれど、変身してる時はマッティンティンと呼んで下さいよセシルさん。」
マッシル「君もね。そしてこっちの正体もバレてる、か。ねぇ、マッティンティンはいつから変身できたの?」
マッティンティン「マッシルよりもだいぶ前に。」
マッシル「そうなんだ…。じゃあ他のみんなも変身できるのかな?ほぼ筋肉質な人多いし。」
マッティンティン「マッスルだけじゃ無理ですよ。」
マッシル「そ…」
マッティンティン「シッ!誰か来ましたよ…!犯人かも…」
スタスタスタ…
ハーディス「ただいまー」
エリス「おかえり」
マッシル(…って、ハーディスさんが帰ってきただけじゃないか!;)
マッティンティン(犯人は案外ハーディスさんかもしれませんぞ!)
マッシル(バカバカしい。なんで夫が妻の下着を盗むんだよ。)
マッティンティン(マッシルさんはした事ありませんか?妻の不在中に妻の下着を嗅いだり頭に被ったりはたまた身につけようとしたり盗んだり…)
マッシル(Σないよ!!;それに妻のウェダにとても失礼じゃないか!)
マッティンティン(やはり不在中に隠れてするのは気がひけますかね。予め前もって妻に了承をとってから嗅いだり被ったりタイプですか?さすが真面目さんですね。)
マッシル(Σだから違うって!;了承とるとらないじゃなくそもそもそんな事はしないって!なにその真面目ぶりは!逆に引くよ!;)
エリス「あら?訓練に行かないの?てっきりカビチとってバスの浜に行くのかと…」
マッシル(………。)
マッティンティン(………。)
つい無言で聞き耳を立ててしまうマッスル2人。
『悪気は無いけれどとても残念なイケメン』と女性達から評されている自由気ままなミダショルグ長のハーディスと、
気にくわなかったら議長だろうが上司のバハウルグ長だろうがビンタをする、そんなこびない性格で『トゲ付きラフィアの花』と男性達から評されているハーディスの妻エリス。
そんな夫婦2人の会話はさすがに普通な会話だろうかと密かに好奇心があった。
ハーディス「今晩は訓練はいい。」
エリス「そう、珍しいわね。何か食べる?」
ハーディス「いい。エリス、ちょっとこっち来てくれ」
マッティンティン(マッシル、ちょっと張り込み中止した方がいいかもね。)
マッシル(え?どうして?)
ギシッ!
エリス「Σちょっ!ハーディス!?」
ハーディス「…いいだろ?」
マッティンティン(オオゥ)
マッシル(ハ…ハーディスさんが…!///;これは確かに離れた方がいいね!///;)
エリス「きっ、今日はダメ!」
(張り込みしてもらってるマッシルとマッティンに聞こえてるし…!;てゆーかなんで今日に限って…!あ!もうそろそろ私の誕生日に日付かわるから!?だから家にいるのかしら?)
ハーディス「なんでだよ」ムッ
エリス「〜ダメったらダメ!;」
ハーディス「でもオレはエリスが欲しい」ギシッ!
エリス「ちょっとやだ!やめてったら!」
マッティンティン(混ざりたいなぁ。独り身はツラいよ。)
マッシル(Σちょっ!マッティンティンなにやってんの!早く立ち去ろうよ!;)
エリス「や…ぁっ!ハーディスやめ…!怒るわよ!」
マッティンティン(マッシル、これは何もいやらしい気持ちとかそんなんじゃなく、ただ下着泥棒を捕まえるために張り込みをしているんだよ!)ボッキーン!↑↑
マッシル(Σ聞き耳しつつ勃起しながら言うとちっとも説得力無いよ!;)
ハーディス「どうして?オレとエリスは夫婦だろ」
エリス「夫婦でもしたくない時あるの!」
ハーディス「あぁ、そうか。」
エリス「えぇ。」ホッ!
ハーディス「でもオレはしたいからエリスはもうそのまま寝てくれ。」ガバァッ!
エリス「Σちょっと!!;」
マッシル(あわわわ…)
マッティンティン(ハーディスさんは相変わらず自由気ままだなぁ。)
ズカズカズカ…!
マッシル(ん?)
ガラハド「エリスー!♪誕生日おめで…!」
日付がかわってエリスの誕生日になった瞬間、ガラハドは蔓延の笑みで月の花束を片手にそのまま固まってしまった。
ハーディス「」
エリス「」
ガラハド「」
…シーン……
マッティンティン(これは気まずいな)
マッシル(というかガラハド君、エリスさんがハーディスさんと結婚してからも毎年こんな事をしてるのか…。なんだか涙出てきたよ…)
ガラハド「なんだよ、珍しくハーディスさんが訓練しないで家にいて?しかも今からお楽しみですか?」
ハーディス「いや帰れよ」
ガラハド「なんだかエリスをムリヤリ組み敷いてるように見えるんだけど?」
ハーディス「帰れって」
マッティンティン(ガラハド君って割としつこいよね)
マッシル(どんだけエリスさんを諦めきれてないんだろうね)
ドガッ!メキメキメキメキ!!
ガラハド「ぎゃあああぁあ!;」
ハーディス「オレのエリスに近付くなと何度言えばわかるんだか…」
ポイッ!ベシャッ!バタンッ
ガラハド「」
ガラハドは外に投げ捨てられた。
マッティンティン(あらら)
ハーディス「なんだエリス、今日誕生日だったのか。さて、邪魔もいなくなったし…」ギシッ!
エリス「近寄らないで」
マッティンティン(! 面白いことになってきました♪)
マッシル(なんでイキイキしてるの?;)
ハーディス「エリス?」
エリス「…………。」ムスッ!
(誕生日に気付いたらおめでとうとか何か言う事あるでしょ?)
ハーディス「ま、いいや。エリス愛してるv」ガバァッ!
エリス「っ!近寄らないでって言ってるじゃない!!」
ハーディス「なに?なんか怒ってるのか?」
エリス「ガラハドは私の誕生日に月の花束のプレゼントまで用意して日付かわった頃にこうして祝いにきたわよ!」プイッ!
マッシル(えーと、これは…)
マッティンティン(女性は記念日とか誕生日だとか大事にするからねっ)
ハーディス「エリスは何が言いたいのかわからん。」
マッティンティン(バカですものねっ)
マッシル(ちょっ、笑わさないでよ…!)
エリス「…もういいわよバカっ!アンタよりもガラハドと過ごした方がマシよ!」
マッティンティン(グッジョブだよぉガラハド君!♪)
マッシル(だからなんでイキイキしてるのさ!;)
ガラハド「」
マッティンティン(肝心な時に気を失っている男ガラハド。ぷぷぷ。)
ハーディス「なんだとエリス…!ガラハドとかふざけるな!」
エリス「いやっ!離してやだ!」
ハーディス「エリス!」
エリス「いやあぁ!!」
マッシル(どうしよう!助けるべき!?でも夫婦間の事だし…でもコレ無理矢理だし…!)
マッティンティン(うーん、どちらにせよ夫婦仲は悪くなるよね!♪)
マッシル(マッティンティン…まさかエリスさんの事を…?いやそれよりもエリスさんを助けないと!)
ガシィッ!
マッティンティン(いやいやいや!それよりマッシル、ガラハドにマッシル・ヒールをするんだ!)
マッシル(どうして!!;)
マッティンティン(こんなエロティック修羅場に僕ら2人がノコノコ首を突っ込むよりガラハドに任せた方がいいって!ウヒヒ!)
マッシル(Σそれ汚れ役をガラハド君に押し付けようとしてないか!?;)
ハーディス「…っ!エリス…!はぁ…!」
エリス「あぁ…もう…、最低…!」グスッ!
ギシギシギシギシッ!
マッシル(………!;)
マッティンティン(ま、ハーディスさんもあんなだけどやっぱり男だしねぇ。ほらほら、ガラハドにマッシル・ヒールだよ。僕はヒール使えないからさ。)
マッシル(…マッシル・ヒール!)ピカー!
ガラハド「…う〜ん?………ん?ハッ!?あれ?体が痛くない…?」ガバッ!
マッシル(これでいいのかい?)
マッティンティン(もちろんさ。こうなってしまった以上エリスさんには『僕らはあの時ハーディスさんが帰宅した時点でもう解散して帰りました』とでも言っておこう。)
マッシル(うぅ…!下着泥棒はまだ捕まえてないし申し訳ありませんエリスさん;)
マッティンティン(世の中には良い嘘と悪い嘘があるのさ。それともバッチリ全部聞いてたって正直に言っちゃう?)
マッシル(う…!だ、だめだ………。)
ガラハド「そうだエリス!エリスー!!」ダダダダッ!
マッティンティン(うふふ)
・
・
・
―タラの港―
セシル「……はぁ…」ズーン…
ジャスティン「はいセシルさん、ロン酒です。」スッ!
セシル「あぁ…ありがとう…」グビッ!
僕は夜明けの空を眺めながらジャスティン君が注いでくれたロン酒を一気に飲んだ。
ジャスティン「おっ、いい飲みっぷりですね。では僕も…」グビッ!
セシル「……はー…。」
もう飲まなきゃやってられない。こんな気持ちは独身時代に少しはあったが、ウェダと結婚してから初めてだ。
ジャスティン「何に落ち込んでるんですか?色々ありすぎてしぼれませんか?」
セシル「…まずは、問題を増やしてしまって結局何も解決できなかった事だよ…。」
下着泥棒も捕まえていないし、
そして僕らが張り込みしてたせいで結果ハーディスさんとエリスさんの夫婦仲を悪くしてしまったし、
それにベッドでハーディスさんに無理矢理犯されながらも声を一生懸命ださないように耐えていたエリスさんの微かに聞こえた声が……声が……!!
セシル「うわああぁあ!///;僕は本当に最低だあぁあ!!ウェダという素敵な妻がいながら僕はああ゛ぁあ!」グビグビグビグビ!
ジャスティン「セシルさんも男なんですし、ついつい反応してしまったのは妻がいようがいまいが男として仕方無いしそして当たり前ですよ。僕は後半ハーディスさんの感じている声にさらに勃起を…」
セシル「あああぁあ!;」グビグビグビグビ!
ジャスティン「ハッハッハ!さて次はソルティムいきますか♪」
セシル「ジャスティン君!なんで君はそう冷静でいられるんだ!?;」キッ!
ジャスティン「マッスルヒーローだからといって、全ての物事を皆が笑顔で丸く解決できるとは僕は最初から思っていません。」グビッ!
セシル「だけど…だけど僕は…!」ブルブル…
ジャスティン「本当に真面目ですねぇ。嫌いじゃありませんけどね、ふふっ。」グビグビ…
セシル「…あれからガラハド君はハーディスさんの下で泣いているエリスさんを見て激怒して、ハーディスさんにまさかの怪我を負わせてエリスさんを連れていったけど…これからどうなるんだろう…。」
ジャスティン「どうもこうも、僕らには関係ありませんよ。むしろマッスルヒーローの正体隠してる身としては知らないフリしていないと。マッスルヒーローとして今できる事といえば下着ドロ探しですね。」
セシル「…そ、そうだねジャスティン君…。ジャスティン君はいつも…その、なんだかシッカリしてるなぁ;」
ジャスティン「股間が?」ニッ!
セシル「下ネタ好きなんだね;」
ジャスティン「ふふふ。…………。」グイッ!
ゴキュッ!ゴキュッ!ゴキュッ!ゴキュッ……
ジャスティンはイムティ割りのビンに口をつけ、そのまま一気飲みをした。
その時のジャスティンの眼は光を無くし、表情は無表情である。
セシル「ジ、ジャスティン君?;」
ジャスティン「…ぶはぁ…。」グイッ!
ジャスティンはイムティ割りの空になったビンを地面に置いた。
ジャスティン「あー…、これからガラハドはエリスさんと同棲なんだろーなー。いーなーいーなー。」ゴロン!
セシル「ジャスティン君…ジャスティン君もガラハド君と同じくエリスさんが好きなの?」
ジャスティン「………グー…。」
セシル「寝ちゃったし;もう、仕方無いなぁ…」グイッ!
セシルはジャスティンをなんとか担ぎ、朝日を背にジャスティンの家まで送った後、ウェダの待つ自宅へと戻った。
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昼ドラか(笑)
マッスルヒーローもので展開しようにも悪の組織とかそんなん特にないしな(^^)
現在の年齢設定
セシル(14才)
ウェダ(11才)
ハーディス(11才)
エリス(10才)
ジャスティン(13才・独身)
ガラハド(14才・独身)
グリーヴァ(8才・女性が苦手な為、生涯独身?)
2013/5/10
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