プルト小説
その3(グリーヴァ+バッシュ+アルベルト+ゾズマ他)
―東の村―
バッシュ「グリーヴァ〜///」デレデレ
グリーヴァ「しつけーな、ついてくんなよ;」
バッシュ「ふっ、俺はグリーヴァの下僕だぞ?」キリッ!
グリーヴァ「イミわかんねーし。それにあんなの冗談だから下僕でもなんでもねーよ。バッシュはオレの下僕じゃなくてトモダチ!」
バッシュ「ウェダさんもいい仕事をなさる。フードを被ればイムの着ぐるみのような服を仕立てるとは。ただでさえ可愛いのにイム服によってグリーヴァの可愛さの魅力を何倍にも増幅させ…」ブツブツ
グリーヴァ「だめだ聞いてないし。それに目と頭がキてる…。」
バッシュ「心の底から愛しいと思う者がいるというのはなんて素晴らしいことだろう。とても充実している。」
グリーヴァ「ど…どうしたんだバッシュ…どこか頭をぶつけたのか?;」
ヌッ!
ジャスティン「バッシュはついに完全になったんですよ。」
グリーヴァ「Σわっ!?;急にわいてくんなよ;あと完全てなんだよ!;」
ジャスティン「そんな媚びまくりの可愛いイム服姿でふみゅみゅっとバッシュをたぶらかし、ついにバッシュはグリーヴァに対する愛情度99%だったのが100%になったんですよ。もうバッシュ改め『完全なるバッシュ』です。」
バッシュ「そうだっ!」
グリーヴァ「バッシュは黙ってろ。オレ別にたぶらかしてねーし。あとその完全なるバッシュって結局はただのアブネーやつなだけじゃん。」
ジャスティン「やれやれ、まぁ全てが愛しいと思える相手すらいないグリーヴァにはこの気持ちはわかりませんよね。」
バッシュ「そうだぁっ!!」
グリーヴァ「黙ってろっつってんだろ!;」
スタスタ…
ローザ「あっ!グリーヴァ君、みーつけた!///今からジャムクレープ作るから家にこない?///」
グリーヴァ「Σみゅっ!ジャムクレープ食べるー!♪」トテテテ!
ローザ「じゃあ行こっかぁ♪」スタスタ…
ローザはバッシュに振り向き様にニヤリと笑った。
バッシュ「くっ…!」
(こんのっ…祖母おぉぉお!!)
ジャスティン「あらら、ジャムクレープに負けちゃいましたね。」
・
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―塔―
エリス「うーん…」ガサッ
エリスは塔の屋上で手紙を読んでいた。
『例の魔力を吸収する水晶はご用意できました。交易仕事をしている者に渡して交易がてらそちらに無償で水晶を送ることもできますが、出来ればまた北の国に遊びに来てほしいです。バッシュさんはそちらで幸せそうですか?北の国のことや俺の名前を口に出したりしましたか?バッシュさんは』
エリス「カイン……相変わらず手紙の後半からはバッシュの事ばかりね……ん?」
塔の下でグリーヴァとバッシュが走っているのが見えた。
グリーヴァ「ふみゅーっ!」トテテテッ!
バッシュ「グリーヴァ!ちょっとだけだ!ちょっとだけでいいから抱かせてくれ!///;」ハァハァ
グリーヴァ「やだー!!顔がこわいー!!」
バッシュ「そっちは塔だ!もう逃げられんぞムフフ!!///」ジリッ…!
グリーヴァ「みゅ…!;」ジリッ…!
シェイド「おい!うるさいぞ!俺が塔にいる時は塔の近くで騒ぐな!」
塔内にいたシェイドが塔から出てきた。
バッシュ「おぉシェイド!♪シェイドも幼児化になり、そしてイム服を着るのだ!///」
グリーヴァ「うわああぁん!シェイドー!」ダキッ!
シェイド「なんなんだお前ら!;」ゲンナリ
エリス「……カインへ、バッシュは今日もハジけてます、っと…」サラサラ
(家も徐々に建ってるし…そうだわ、北の国で目ぼしい人材を引き抜きしちゃおうかしら?ふふふ♪)
エリスは座りながら紙に羽根ペンを走らせた。
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―北の国―
カイン「エリスさんが水晶取りに北の国に遊びに来る!早速準備をしなければ!」テキパキ
ティーダ「待て、この手紙からするとバッシュさんは大分ヤバくなってないか?;」
ティーダは自分の母であるエリスの手紙を読み終えた。
カイン「グリーヴァ君が可愛くて仕方無いだけでしょう?俺もイムなりきり服を来た子どもグリーヴァ君を見たいですよ♪」
ティーダ「バッシュさんがあっちで幸せそうなのはいいが…なんだか反比例して壊れてるような;」
カイン「壊れてません!失礼なっ!」
ティーダ「ま、それよりだ、母さんは近々水晶もらいにここに来るのは確定だが、バッシュさんもこの北の国に来てくれるかどうかだな…」
(母さんも誰が何人この国に向かうとか明記してから手紙よこせよ…。手間が…。)
カイン「俺達二人が住み心地の良い素晴らしい国にしたんです!是非ともバッシュさんも来てもらわねば!」
(あのどこかピリピリして少し神経質で常日頃ストレス溜めまくりなバッシュさんがハジけているだなんて…どんなハジけぶりなんだろう、やっぱり解放感溢れまくりの幸せそうな笑顔で……)
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―東の村・畑―
バッシュ「…む!?グリーヴァ、イム服はどうしたんだ?」
グリーヴァは緑色の服を着ていた。
グリーヴァ「この着てる服はママが仕立ててくれたー!イム服はママが洗濯中ー。それにイム服着てたらバッシュうぜーもん。」
バッシュ「むむぅ…」
(残念だ…。服がだめとならば後は何かグリーヴァの可愛さを更に引き立たせる小物などないだろうか…。)
グリーヴァ「ふみゅ…」ウトウト
バッシュ「眠いのか、俺がベッドまで運んでやろう。」ヒョイッ!
バッシュは幼いグリーヴァをいとも簡単にお姫様抱っこをした。
グリーヴァ「みゅ…」ウトウト…
バッシュ「うーむ…」スタスタ
(レースのリボン…だめだ、グリーヴァは絶対嫌がる。)
しかしグリーヴァがイム服を着ていない事で俺も落ち着きを取り戻した。
冷静にふりかえるとあまりにも可愛すぎて俺はグリーヴァをかなり怖がらせてしまったようだ。
だが、もう大丈夫だ、安心しろグリーヴァ。
イム服並の可愛さのある服などそうは無いんだしな。
マリー「あ、あの〜…」
バッシュの前方にマリーが遠慮がちに近付いてきた。
バッシュ「ん?マリーか、どうした?」
グリーヴァ「………。」スヤスヤ
マリー「あ、グリーヴァ君、寝ちゃってる///;実はグリーヴァ君にパジャマを作ったんです。今夜着せてみて下さい♪」スッ!
バッシュ「あぁ。」コクリ
バッシュは両手がグリーヴァで塞がっているので、マリーは寝ているグリーヴァの腹に畳んでいる明るめの茶色のパジャマをのせた。
バッシュ「グリーヴァに後で言っておく。」
マリー「はい♪今度グリーヴァ君がパジャマを着たところを私にも見せてくださいね♪」
バッシュ「わかった。」
(とはいえ茶色か。まぁ、グリーヴァなら何色でも似合うがな。)
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―グリーヴァとバッシュの部屋―
グリーヴァ「バッシュの服ー」ペシペシ
食事も入浴も終え、グリーヴァは小さい手で服の催促の合図でバッシュの足をペシペシと叩く。
幼児化したグリーヴァは寝る時にバッシュの大きめのシャツを着てパジャマがわりにしていた。
グリーヴァ「ふみゅー、服ー」ペシペシ
バッシュ「はわわわわ…!!」ガクブル
グリーヴァ「? どうかしたのか?」
バッシュはマリーからのパジャマをグリーヴァにひろげて見せた。
バッシュ「ただの茶色いパジャマかと思いきや、ひろげてみれば…!!」ブルブル…
グリーヴァ「Σ! くまパジャマ!」
バッシュ「イムなりきり服のクマバージョンのパジャマか…!///;パクり…いや!インスパイアだな!早速着るのだグリーヴァ!!」カッ!
―ガラハドの部屋(元・収納部屋)―
バッシュ『ふぬうぅおおおぅおー!!////』
ガラハド「Σわっ?;なんだようっせーな;」バサッ!
ガラハドは隣の部屋からのバッシュの雄叫びに驚き、読んでいたワグナスから借りた恋愛小説をつい落としてしまった。
バッシュ『ふぬおおおお!!////』
グリーヴァ『ふみゅー!!;』
ドタン!バタン!!
ギシッ…!!
ガラハド「なにやってんだ;」
(うるせえぇ;)
グリーヴァ『うわああぁん!ガラ…!!』
…シーン……
ガラハド「…俺?;あーもー、なんなんだよ;」ヨイショ
―グリーヴァとバッシュの部屋―
ガチャッ!
ガラハド「おい、こんな夜中になにしてんだ?;」
グリーヴァ「ガラ兄〜…!」トテテテッ!
可愛らしいクマのパジャマを着たグリーヴァは、心のくまを片手にガラハドに駆け寄りしがみついた。
ダブルベッドにはバッシュがうつぶせで倒れている。
ガラハド「お、どうしたんだグリーヴァ?クマなりきりパジャマか、可愛いなー。………ん?なんかこの部屋鉄というか血の臭いが;」クンクン
グリーヴァ「クマのパジャマ着たオレが心のくまを抱き締めてから寝ようとしたらバッシュが雄叫び上げて鼻血出してなんか倒れた…」
バッシュ「」ドクドク
ガラハド「あぁ…シーツがみるみるバッシュの鼻血に…。」
ヘルミーナ「あの、一体どうし……グリーヴァ君!?///;その格好は!?///;フオオォオ!!////;」ブバシャアッ!
ヘルミーナはグリーヴァのクマパジャマ姿を見て鼻血を勢い良く出し、そしてその場にパタリと倒れた。
バッシュ「」チーン
ヘルミーナ「」チーン
グリーヴァ「…………えっ?;」
ガラハド「………とりあえずグリーヴァ、お前は俺の部屋で寝ろ;後は俺がなんとかする。」ナデナデ
グリーヴァ「ふみゅvガラ兄といっしょにねんねー!♪」ダキッ!
ガラハド「しがみつくなっての、動けん;」
グリーヴァ「♪゙」
その頃、東の村の出口では……
ザッ…!
ゾズマ「こんな所に村が…?夜中だけど灯りがポツポツあるからまだ誰か起きてるよな…」
アルベルト「なんだあの目立つ塔は。見張り用か?今頃オレらは気付かれているんじゃないか?」
ゾズマ「とにかく、夜間だしあまり大きな声で呼び掛けなんて出来ないからまずは灯りがともっている家にご挨拶を…」
アルベルト「むしろ朝方に挨拶した方がいいんじゃねーか?それにここに住んでる奴等が実はヤバかったなんてシャレになんねーぞ。むしろ様子見してからこの村に転がりこもうぜ?」
ゾズマ「アルベルト、就寝前の夜間にお邪魔するのは失礼だし気を遣わすのは僕もわかる。だけれどあの塔にアルベルトが言うように見張りがいて僕らに気付いていたとしたら、朝方までこの村を入らずに様子をうかがう僕らを不審に思わせ、更にいらぬ気を使わすんじゃないかな?それにアルベルト、ここの住民達を『ヤバい奴』と決めつけるのはよくない。」クドクド
アルベルト「長いしうるせぇ;ゾズマ、てめーも決めつけまくりだ;仮説だらけに気付け。それに見張りがあの塔にいたとして、塔から誰も出て来ないのはおかしいし、それにもしかして見張りは居眠りしてオレらに気付いてないのかもしれねー。」
ジャスティン「やだなぁ、居眠りはしていないし、気付いてますよ?」ヌッ!
ゾズマ「Σうひゃあっ!?;」ビクッ!
アルベルト「ッ! いつのまに背後に…!?」バッ!
(気配が無かった…!)
ジャスティン「申し遅れました、僕はこの東の村の住民でジャスティンと申します。驚かせてすみません。」ペコリ
ジャスティンは大柄な体で丁寧に挨拶をした。
アルベルト「……!」
(こいつ…!かなり強い…!!なんだこの並々ならぬオーラは…!!)
ジャスティン「とりあえずずっと出入り口にいるのもなんですし、村に入りましょう。ご案内します。」スタスタ…
アルベルト「……あ、オイ、どうする…?;」
ゾズマ「…どうするって…、ついていこうよ。なんだか面食らったというかビックリしちゃったね;」スタスタ…
アルベルト「やっぱここヤバい奴らの集まりなんじゃねーか?;おい、待てよ。」スタスタ…
(あのジャスティンって男、どこからわいたのか知らねーが気配を完全に消してオレらの背後で伺っていたわけか…。オレとゾズマの会話がもし悪さを企む内容とかだったなら捕獲されていたな。ま、悪さなんざしねーけどよ…)
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新キャラ2名様ご案内
(´∀`)笑
思いやりがあるゾズマ君とこびない性格のアルベルト君(´∀`)
ジャスティンは塔の3階から見張りをして、いつまでたってもゾズマとアルベルトが出入り口でなんか喋ってるからササッと背後にまわった。
2013/12/13
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