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プルト小説
お父さんと釣りをしよう の巻(ハーディス+ジャスティン+ルーファウス+デュラン)
ルーファウス「あ、父さんだ……どうしたの?珍しく泣いたりして…。」

※ルーファウスはハーディスとウェダの子どもでハーディスと同じ顔です。


ハーディス「ウェダが怖かった…」グスッ!

ルーファウス「ふーん、父さんでも泣くんだ。死してなお 母さんをまた怒らせたんだね。」

ハーディス「ある意味エリスより怖かったよ。さーてと、釣りでも行くかな。一緒に釣り行くか?」

ルーファウス「いきなりっ!?…釣りか…。」
(そういえば、生きてた時は父さんが釣って帰ったヴィチを母さんがよく料理してたなぁ…懐かしい。)

ハーディス「したくなったら来いよ?じゃあなっ!」

ルーファウス「Σあ、待ってよ!」


―とある川―

ルーファウス「…静かなとこだね。」

ハーディス「ここがオレのお気に入りなんだよ。滅多に人が来ないんだ。さて、いっちょ釣るかな!」ヒュンッ!

ハーディスは慣れた手つきで竿を振った。

ルーファウス「えーと…。」

ハーディス「釣らないのか?」

ルーファウス「ムッ。…父さんはオレがどのウルグに所属していたかとかちっとも覚えてなかったんだね。オレは生前はバハウルグだったんだよ。だから釣竿の使い方なんて…」ムスッ!

ハーディス「ごめんごめん。オレの子どもけっこーいるからウルグまで覚えきれないっつーか。あぁ、バハウルグか、そうなのか…。」

ルーファウス「………。」

ハーディス「………。」

ルーファウス「………。」

ハーディス「あれ?おかしいな、魚がいない…」

ルーファウス「いや、それよりオレに竿の使い方を教えてくれたって…!」
ハーディス「そう思ったならちゃんと口に出しなさいっ」

ザバアァッ!!

ハーディス&ルーファウス「「!?」」ビクッ!

ジャスティン「さっ…竿の使い方だってっ!?///できればもう一度言ってくれないかな!?」ポタポタ…

ルーファウス「はぁ?それよりなぜ川からいきなり現れ…」
ハーディス「ルーファウス…、ここから離れるぞ。」

ルーファウス「え?」

ジャスティン「お義父さん、そちらのお義父さんとそっくりなお顔の方はもしやウェダさんとの?」

ルーファウス「『お義父さん』?父さん、こちらの川から現れた方は?」

ハーディス「川の精霊だ。
さ、行くぞルーファウス。」

ジャスティン「待って下さいよ〜!あ、ほら、釣竿ひいてますよっ!」

グググググ…!

ハーディス「おぉっ!本当だ!デカイぞこれは!手伝ってくれ!」

ジャスティン「喜んでっ!♪今そちらに行きますからね!」ザッブザッブ!

ハーディス「Σいや待て止まれ!お前じゃない、お前はそのまま川でジっとしてろ!ルーファウス!一緒に引っ張ってくれ!」

バシャバシャバシャッ!

ルーファウス「えっ、でも…」
(一緒に引っ張るって、どうやるんだよ…。)

ジャスティン「後ろから甘えるようにお義父さんの腰に抱きつき、そしてお義父さんの身体と心を全ていただくかの如く全身全霊を以て引き入れるのだっ!」ハァハァ

ハーディス「なんだその表現の仕方は…」

ルーファウス「そ、そうか!つまりは後ろへと引っ張ると…わかりましたっ!」ガシッ!

ジャスティン「あぁ、同じ顔をしたイケメン同士が…。なんたる眼福か!」ハァハァハァハァ

バっシャアアァッ!

ルーファウス「釣れたぁっ!」
ハーディス「おぉっ!ヴィチよりデカイ魚だ!」

ジャスティン「いやぁ良かったですね!お見事っ!」パチパチパチパチ!

ルーファウス「こんな木の釣竿でこんな大きな魚が…」

ハーディス「ルーファウス、お前が手伝ってくれたからだ。ありがとな。」ナデナデ

ルーファウス「!」

父さんは笑顔でオレの頭を軽く撫でた。

川の精霊さん(仮)が見ている前で恥ずかしいからやめろと言いたかったけど、しまりのない笑顔の父さんの表情を見るとどうでもよくなった。

……それに、父さんに頭を撫でられるのに悪い気はしないな。

ハーディス「さて、次はルーファウスも魚釣ってみるか!釣竿の使い方教えるぞ!」
ルーファウス「うん!」

ジャスティン「お義父さん、僕を忘れてはいませんか?」

ハーディス「まだいたのか。」

ジャスティン「もう〜。ルーファウス君との紹介が終わったら退散しますよお義父さん。」

ハーディス「ルーファウス、こいつはジャスティンだ。それで、オレとウェダの子であるルーファウスだ。以上。」

ジャスティン「わあ短い。5秒で終わるもんなんだねぇ。親子水入らずでこれ以上僕がいるのもなんだし、退散しますよっと。ではまた会いましょうねお義父さん、そしてルーファウス君!」

ジャスティンは笑顔で颯爽とどこかへと消えた。

ハーディス「…はぁ。やっと行ったか。」
ルーファウス「父さんはジャスティンさんが嫌いなの?」

ハーディス「………嫌い、ではない。苦手なだけだ。」

ルーファウス「ふーん。」

ザッ!

デュラン「…っ!! おやおやこれはこれは…。お父さんにルーファウス君ではありませんか。」

※デュランはハーディスとエリスの子ども。ジャスティンの異父兄にあたる。

ハーディス「おぉデュランか!どうした?」

デュラン「ぬぬぬ…!どうしたもこうしたもありませんよ!お父さんの馬鹿!」

パシンッ!!

ハーディス「いたいっ!いきなりエリスと同じ手首のスナップがきいたビンタはやめなさい!」

ルーファウス「いきなり何なんですか!父さん大丈夫?」

デュラン「お父さんが僕に『川で釣りを教えてやるから』と言って約束し、待ち合わせ場所でずっと待っていたのにお父さんが一向に来ないから川に来てみれば…!こんな…こんな…!」ブルブル

ルーファウス「えぇっ!?;」

ハーディス「あ。いっけね。」

ルーファウス「ちょっ…父さん…どんだけ自由気ままなんだよ…」

ハーディス「いや、待ち合わせに行く途中に偶然にもウェダと会って…そこらへんからすっかり忘れた。すまん。」ペコリ

デュラン「……で?」

ハーディス「え?」

デュラン「お父さんは僕とルーファウス君、どちらにするおつもりなんです?まぁ、【筋を通すなら、聞くまでもありませんが】ね。」

ハーディス「ハハハ!わけのわからないコト言ってないで3人で釣りをしようじゃないか!」ニコニコ

ルーファウス「と、父さん…。だめだ、本気でわかってないなこれ…。」
(ちょっとわざとらしいけど急用ができたと言ってオレは去るかな。デュランさんは父さんと2人っきりで楽しみたいんだし。)

デュラン「お父さんのそういう所、長所でもあるし短所でもあるよね。」

ハーディス「それ生前の時にエリスにも言われたけど結局どういう意味なんだ?」


結局3人で仲良く釣りをしましたとさ。

━━━━━━━━━━━━

父と息子の男同士の釣りってなんか父子まっしぐら!ってカンジでいいですな(´ω`)

成人するまでは『シーチキン』という魚がいるとガチで信じていた。

マグロやっちゅーねん。

Σな、なんと!
(あほやw)

2013/4/3

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