プルト小説
シェイドの恋愛受難・3
ー東の村・グリーヴァ達の家ー
セシル「グリーヴァ君、あれから胸の痛みとかはない?大丈夫?」
グリーヴァ「だいじょうぶー!」
昼、セシルは娘のローザにお茶に誘われ、幼児化しているグリーヴァと3人でお茶とクッキーを楽しんでいた。
グリーヴァ「ふみ?」
セシル「うーん、見た感じグリーヴァ君は健康そうには見えるけれど…」
ローザ「グリーヴァ君、野菜食べないから心臓が痛くなっちゃったんじゃない?動脈硬化ってやつよ。だからこれからは野菜もちゃんと食べなさい。」
(水晶のせいとは言えないわね。)
セシル「うんうん、さすがに死んでるとはいえ栄養面に気をつけないと。…なんか変な話だけどさ;」
ローザ「野菜炒めちっとも食べないのよグリーヴァ君は。ヘルミーナの野菜炒めすごく美味しいのにそれも食べないのよお父さん。」
セシル「グリーヴァ君、ちゃんと野菜食べようね。野菜や料理を作ってくれた人の気持ちもこもってるんだからさ。」
グリーヴァ「ふみぃ〜っ!;カビチシチューなら食べるー!」
ローザ「緑色の野菜や山菜を食べなさいってば。」
セシル「あ、そうだ、それならカビチシチューに野菜たっぷりいれたら…」
グリーヴァ「だめーっ!;」イヤイヤ
セシル「あはは。」
ローザ「もう、グリーヴァ君ったら。」
(はぁ、幼児化グリーヴァ君も可愛いけど、やっぱり成人体じゃないとどうしても子守りになっちゃうわ。…エクレアはうまくやってるのかしら。)
ーシェイドの家ー
シェイド「…来たか。」ギロッ
エクレア「だからぁ、そんな睨まなくったって;」
(でもシェイドってなんだかんだで面倒をみてくれるんだよねぇ…。)
シェイド「お前な、俺がお前を殴らないからって調子こいてるだろ。」
エクレア「調子こいてないもん…。」ムゥ
シェイド「『もん』じゃねーよ。」イライラ
シェイドは大きめの鍋や器を用意しだした。
エクレア「水晶を悪用した件と誤魔化した件は本当にごめんなさい;」
シェイド「何回謝っても俺は許さないからな。」
エクレア「で、でもさぁシェイド、口ではそんなこと言うけどさぁ…///;」モジモジ
シェイド「あ?」
エクレア「き、今日なんだかんだで私に布を染色する方法とか教えてくれるよね…///;」モジモジ
シェイド「自惚れやがって。お前ほんとバカだろ。」ハァ
エクレア「うん、バカなの///;」ギュッ!
エクレアはシェイドに抱きついた。
シェイド「抱きつくな;いい加減にしろよ。」ドンッ!
シェイドはエクレアを突き飛ばす。
エクレア「えぇ〜?;相思相愛なのに…ひどい。」
シェイド「………っ!;」ゾワワワワッ!
(真面目に怖いなコイツ。)
エクレア「シェイド?」
シェイド「あのな、布の染色の仕方を今日教える理由は、お前が水晶を悪用する前にその約束が決まっていたからだ。」
エクレア「あー…、また水晶悪用したい…。」
シェイド「すんな。あとコレは本当に本音だからな。」
エクレア「シェイドぉ…。」
シェイド「ーよし、鍋に熱湯も用意できたし…、おい、染めるぞ。」
エクレア「はぁい…。」
(前に『大っ嫌いだ!』とかシェイドに言われたけど、案外フツーに接してくれてる…。やっぱりどうしても自惚れちゃうよ;)
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