プルト小説
3
ーシェイドの家ー
シェイド「何の用だ。」ギロリ
エクレア「ひいぃ〜…、そう睨まなくても;」ビクビク
シェイド「あの日、俺に散々と好き勝手しやがって。」イライラ
エクレア「いやぁ…アハハ…///;」ポッ!
シェイド「赤面するなバカ!;それで?布の染色をしたいのなら明後日の朝なら大丈夫だが…。」
エクレア「シェイドって律儀…。」
シェイド「フン、次回は真面目にやれよ?」
エクレア「じゃあ明後日から!///ところでシェイド!」
シェイド「なんだよ。まだ何かあるのか。」ギロリ
エクレア「その、シェイドって好きな女性とか気になる女性とかっているの!?///;」
(水晶!)
エクレアはスカートのポケット内からシェイドに水晶を使った。
シェイド「なにを急に…………、気にな…る、女か…」
エクレア「うん///;」
(効いてる効いてる!///)
シェイド「お前が気になる…。」
エクレア「えっ!?///」ドキィッ!
シェイド「イライラする。俺をかきみだしやがって。あげくに動けない俺にキスとか色々して……、いちいちお前の事が浮かんで腹が立つ……。」
エクレア「あぁ;質問が悪かったかな、『気になる女性』って恨み的な?;」
(好きな女性の事は言わなかったから今はいないのかな?)
シェイド「……ん?なにベラベラ喋ってんだ俺。」ハッ
エクレア「それでさ、私の事どう思ってる?本当のところは、私とどうしたい?」
(水晶オン!)
シェイド「………ぐ…」
エクレア「具?;」
シェイド「ぐあああぁっ!?;胸…が…!カハッ!」
エクレア「ええええ!;どんだけ言いたくないの;」
シェイド「なん…だ!?;胸が…ぁっ!」ズル…
シェイドは苦しそうに胸をおさえて床にしゃがんだ。
エクレア「苦しんだ表情のシェイドも素敵…///;じゃなくて、シェイド大丈夫!?;」
シェイド「ハァ…!あ…、…ンッ…!」ハァハァ
エクレア「エロい…。」ゴクリ…
シェイド「あ…、少しマシになったか…なんだったんだ急に。エクレア、悪いがもう帰ってくれ。」ハァハァ
エクレア「そういうわけにはいかないよ!」
(ごめんシェイド!水晶オン!)
シェイド「看病とかいいから…あああぁ!?;」
エクレア「シェイド…!」
(ごめんね…シェイド、素直にぶちまけたらいいのに。)
シェイド「あぁ…!ぐ、うぅ…!エクレア…の事は…!」
エクレア「! うん…!///」
(水晶連打!)
シェイド「はっ…!!……………。」
エクレア「シェイド?;」
(やばい、水晶使いすぎた?;)
シェイド「……エクレアの事は、俺も未練がある。お前が、昔に旦那や子がいないと嘘をついたのを知った時は恨んだりしてショックだったが……。」
エクレア「うん…」
(水晶が壊れてもいい、連打!)
シェイド「…今…、こうしてまた同じ村に暮らしてて…たまにお前を見かけるとやっぱり意識してしまうし、その度に内心うろたえて……顔に出たらいけないから、なんとも思ってない素振りでやり過ごして……女々しくて情けないだろう。」
エクレア「ううん!そんな事ない!!」
(キャアアァ!///)
シェイド「俺は…まだエクレアを愛している。」
エクレア「シェイドおぉ…///;」
シェイド「本当は、またやり直したい。だが、エクレアにはランディやアルベルト、他の夫や子もいるんだし、俺は間男になんざなりたくない。いくらお互いよくてもな。」
エクレア「…………っ!///」ドキドキ
(うそ…!嬉しすぎる…!)
シェイド「俺もローザやガラハドみたいな性分ならまた違ったんだろうが…、己の為だけに人の家庭や家族を悲しませたり壊した上での愛など悲劇しかない…!自分がされた側なら嫌だろう…、だから、俺は…、ぐっ……!」
エクレア「シェイド…!!ごめん!ごめんね!!」
シェイド「…………。」
エクレア「失神した…。」
ジャスティン「全く、なんて女なんですかエクレアさん。」
エクレア「えっ!?;」キョロキョロ
ジャスティン「ここです。」ゴソッ!
エクレア「Σぎゃあ!!?;」ビックゥ!
部屋の端っこの床板がパカッと動いてはジャスティンは床の下から這い出て現れた。
ジャスティン「ふう、あ、シェイドにはここ秘密で。まぁ、言ってもいいですけど?」
エクレア「盗み聞きどころか…えっ?いつからいたんですか!?;」
ジャスティン「だまらっしゃい。ガールズトークでシェイドの名前が出てもしやと思ったら…嫌な予感的中でしたよ。」ズオォン
ジャスティンはエクレアの前に立った。
身長差があるため、エクレアは見上げる。
エクレア「どうしてもシェイドの本音を聞きたかっただけなんです…。」
ジャスティン「そんな水晶でもあるんでしょう?出しなさい。」
エクレア「はい;」
エクレアはジャスティンに水晶を手渡した。
ジャスティン「これか…。シェイドがアッサリ言った時とそうでない時がありましたが?」
ジャスティンは水晶をズボンのポケットに入れ、失神しているシェイドを担ぎ、ベッドにゆっくりと寝かせて布団をかけた。
エクレア「…………。」
ジャスティン「この水晶を試しに使って自白させてもいいんですよ?」
エクレア「ほ、本人の精神力や言いたくない事ほど、胸が痛んだりするんです。」
ジャスティン「へぇ。でもシェイドが結局全部言ってしまったところをみると、水晶を多用しましたね?」
エクレア「鋭い;」ギクッ
ジャスティン「失神したシェイドの精神がなんともなければいいのですが。」
エクレア「罰ならいくらでも受けます!;」
ジャスティン「僕は別に罰したりはしませんし、お母さんにも誰にも言いませんよ。はい、水晶お返しします。」
エクレア「えっ?;」
ジャスティン「僕もシェイドの本心を聞いてしまいましたしね。止めれる事が出来たんですが、聞きたかった気持ちが勝りました。ま、悪用はほどほどに。」
(良いことに使えるとしたら泥棒の犯人探しとか?)
エクレア「ジャスティンさん…!ごめんなさい…!」
ジャスティン「一番怖いのはシェイドじゃないですか?自白中も記憶があるんでしょう?」
シェイド「う……!」
ジャスティン「おっと、では僕はこれで。」ササッ!
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