プルト小説
シェイドの恋愛受難・2
ーグリーヴァ達の家ー
ローザ「まあ!エクレアったら、そんなにシェイドの事を…!」
エクレア「グリーヴァ君と晴れてラブラブになれたローザさんにぜひお話をと…!」
ローザ「やだ、ローザでいいわよ〜。そりゃ私はエクレアからしたらご先祖様だけれどね、敬語も無しでいいわよ。」
エクレア「そのご先祖様の弟であるランディが私の夫だなんて不思議…。」
ローザ「下界に呼ばれたらそんなのわからないからねぇ。あ、知ってると思うけどエクレアも私もセルフィもエリスさんの子孫だからね。で?シェイドは脈アリなの?」
エクレア「私から見たら多少は脈アリかなって。でもシェイド、すごい私を嫌がってて…。」
ローザ「最初はそんなものよ。私だって最初グリーヴァ君に嫌がられたわ〜。でもね、エクレアはばっちり可愛いんだし、昔は恋人同士で別れてからも仲直りしたんでしょ、くじけずに努力したらいつかは報われるわよ!」
エクレア「うん…!///」
ローザ「ま、一番いいのは下界でシェイドと夫婦になって家庭を持つってことね。真面目なシェイドの事だから他人や自分に厳しくてもエクレアと子どもには優しいわよきっと。しかも妻や子がいるからって考えだから浮気や不倫なんてしないだろうし。」
エクレア「下界で結婚出来たらいいけど…。」
ローザ「あ、だからシェイドは旦那や子をないがしろにして告白してくるエクレアがイヤなわけよね。」
エクレア「で、でも下界では今までの記憶がまっさらでどうにも出来ないんだし仕方ないじゃない!シェイドは頭かたすぎなんだから…!」
ローザ「エクレアの言い分もわかるけど逆にそうされちゃったらツラいわ〜。たとえば、エクレアとシェイドが夫婦になって子どももいるけど、このあの世でシェイドがいつしか他の女にエクレアと同じこと言って告白してたらイヤでしょ?」
エクレア「ああぁ…!;一体どうしたら;」
ローザ「そうねぇ…、シェイドがエクレアとまた付き合ってもいいかなという、そういう状況を作ったり、そういう状況になったらシェイドも考えるんじゃない?」
エクレア「え!?;ランディやアルベルトを消すとか…?;」
ローザ「あはは、なんでよ!消してどーすんのよ。」
エクレア「え?ではどうしたら…」
ローザ「ちょうどこの東の村にはランディとあんたの祖母のセルフィがいるじゃないの。」
エクレア「え?うん…。」
ローザ「ランディとセルフィも夫婦なんだし、この二人がまたガッチリくっついて寂しがっていたらシェイドも考えるんじゃない?」
エクレア「そんな簡単に;」
ローザ「シェイドはエクレアの旦那であるランディに遠慮してるようにも捉えれるわ。結構それを言って気にしてたんでしょ?」
エクレア「うん、まぁね;」
ローザ「つまり、ランディはセルフィとラブラブしてないがしろにされて寂しい!っていう、か弱いアピールをシェイドにしていけばシェイド落ちるわよ!女の涙は武器よ、武器!」
エクレア「んー、確かにシェイドは女の子の涙に弱いかな?」
ローザ「大抵の男の子は女の子の涙に弱いものよ。相手にどうでもいいって思われてたらエクレアが泣いてた時スルーしてるわよ。うちのグリーヴァ君なんて涙にチョロ過ぎるんだから。」
エクレア「そっか…、シェイドも私が泣いた時……///」
ローザ「え!?なになに!?何かされちゃったの!?///」
エクレア「家に連れられて壁ドンされちゃった///;」
ローザ「きゃあああぁ!!///」
ジャスティン「あのー、盛り上がってるとこすいませんが、お届け物です。」
ローザ「あらジャスティンさん、お届け物?」
エクレア「こんにちはジャスティンさん。」
ジャスティン「どもども。お届け物のお礼として、そのガールズトークに僕も混ざりたいのですが?」ニコニコ
ローザ「あ〜、だめですよ、ところでお届け物はどこ?」
ジャスティン「はいコレ、おねむ中の幼児化グリーヴァです。」ヒョイッ!
グリーヴァ「ふみゅ…」スヤスヤ
ローザ「グリーヴァ君!また幼児化なんかして!;もう…!;」
(しばらく夜イチャイチャできないじゃないの!)
ジャスティン「魔術訓練所で寝てました。ガールズトークに混ざれないならこのグリーヴァは僕が預かるかヘルミーナちゃんに渡しちゃいましょうかね?むふふ。」
ローザ「…あらやだジャスティンさん、脅しても無駄ですよ?ガールズトークは女子だけのおしゃべりの場だからこそガールズトークなだけであって。」ニコニコ
ジャスティン「まぁまぁそうかたいこと言わずに。」ニコニコ
グリーヴァ「ふみぃ…?」パチッ!
ローザ「あら、グリーヴァ君が起きちゃったわ。」
グリーヴァ「ふみゅ…ローザ〜。」ジタバタ
ローザ「はいはい、抱っこね。ほらジャスティンさん。」ニコニコ
ジャスティン「んもう、わかりましたよ。その笑顔には逆らえませんねぇ…。」
ローザ「ふふっ!」
ジャスティンはローザにグリーヴァを手渡して帰っていった。
ローザ「ほらグリーヴァ君、幼児サイズの服に着替えないと。」
グリーヴァ「ふみゃっ!」
エクレア「ちっちゃいグリーヴァ君可愛いなぁ〜…。」
(シェイドの小さい時もこんな愛くるしい姿だったんだろうな。パッと見はグリーヴァ君もシェイドも同じ容姿だし。)
グリーヴァ「着替えおわりー!遊びにいくー!」トテテテッ!
ローザ「はいはい、気をつけてね。」
バタン!
ローザ「お待たせエクレア。」
エクレア「ねぇ、ランディとセルフィおばあちゃんをくっつけさせるなんて無理じゃない?あんまりラブラブしてないしさ。そもそもランディ一人で暮らしてるし。」
ローザ「まずランディの気持ちはどうなのかしらね。」
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