プルト小説
2
ーピサロの家ー
ウルリッヒ「あっはっは、ピサロも難儀な性格してるよねぇ。」
ピサロ「わかってるよそんな事は;」
ウルリッヒとピサロはお茶を飲みながら休憩していた。
ウルリッヒ「ピサロが大好きなエクレアがシェイドに…えーとなんだっけ?」
ピサロ「布の染色をシェイドから学びたいってエクレアが僕に相談してきたんだよ。」
ウルリッヒ「そうそうそうだったね。それでピサロはエクレアの背中を押したわけだ。」
ピサロ「意外にもシェイドがオッケーしたのにはビックリしたよ…。」
ウルリッヒ「うーん、ボクらやエクレアがこの村に住んでからしばらく経ったし、シェイドの中ではエクレアとの確執はもうなくなりかけたから今回エクレアが相手でもオッケーしたのかもね。」
ピサロ「ライバルが少なくとも二人、かぁ……。はぁ。」
ウルリッヒ「ん?二人?シェイドとあと一人だれ?」
ピサロ「僕の実の父親のランディ。エクレアの旦那さんでもある。」
ウルリッヒ「うはぁ…。」
ピサロ「昔、エクレアは旦那さんや子どもはいないってシェイドに嘘を言ってシェイドと恋人同士になった。いつしかバレてシェイドはエクレアを突っぱねて更に気難しくなったけれども…」
ウルリッヒ「今ではややギクシャクながらもシェイドとエクレアは塔で二人っきりかぁ。」
ピサロ「東の村にまた暮らしてからはシェイドもエクレアもお互い意識したり気にしている面もちょいちょいあった感じだけれど、やっぱり今回をきっかけにまたラブラブになったりするのかな…?」
ウルリッヒ「シェイドは奥手だからエクレアの手腕や気持ちによるんじゃない?それに今日はデートじゃなくあくまでエクレアがシェイドから染色技術を学ぶ日だからね。」
ピサロ「んー、そうなんだけどさ。」
ウルリッヒ「シェイドはまぁいつもアレだけど、今日のエクレアめちゃくちゃ勝負服だったよね。」
ピサロ「そうなんだよ、エクレアすごい可愛い服着て…。いや、ただのオシャレなのかも知れないけど!」
ウルリッヒ「ただのオシャレなもんか、気合い入ってたよ。エクレアはシェイドに気がありまくりだね。」
ピサロ「うううぅ…。」
ウルリッヒ「覗いて様子見てみる?」
ピサロ「それは悪趣味だよ;はぁ、片付けて畑仕事しよ…。」
ピサロは椅子から立ち上がり、カップを台所へ運ぶ。
グリーヴァ『ふみゃああぁ〜!』ビースカ
ウルリッヒ「あぁ、グリーヴァ君が外でなにか泣きわめいてるね。」
ピサロ「どうせヘルミーナさんあたりをまた怒らせたんだろ。」
ウルリッヒ「皆あれくらい感情や気持ちをむきだせたらさぞかし楽だろうねぇ。」
ピサロ「ははは;」
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