プルト小説 その2(ガラハド+エリス+グリーヴァ) ガラハドは祖父であるハーディスを倒す為に武者修行の旅を始める。 そしてガラハドは現在、森の中をしばらく歩き続けていた。 ガラハド「うーむ、1人くらいは誰かと遭遇すると思ってはいたが…。こんな時に限って誰にも会えないもんだな。」 (誰かと手合わせとか組み手とかしたかったが仕方無い。) ガラハドは近くの切り株に腰を降ろし、袋からエリスに貰ったパンケーキを取り出して膝に乗せた。 ふわりと甘い香りがガラハドの鼻をくすぐる。 ガラハド「お〜!すっげ美味そう!♪」 ガラハドはエリスに感謝しながらパンケーキを頬張る。 ガラハド「ん〜うまっ!♪」モグモグ… 最後のパンケーキを掴むと下から手紙が出てきた。 ガラハド「ん?」モグモグ… (手紙?…ってまさか!?) まさかまさかまさか! エリスからのラブレターか!? ガラハド「いや落ち着け俺!あのエリスがラブレターとかそれは無いな!そもそもエリスはお祖父様の事が…お祖父様ブッ倒す!」 ガラハドは脳内で祖父であるハーディスに華麗に右ストレートをし、エリスからの手紙を読んだ。 【ガラハドへ、】 ガラハド「エリスv」 【今これを読んでいるという事はパンケーキを食べてくれているのね。】 ガラハド「どーせなら療養中にエリスに『あーん』して食べさせて欲しかったなー。そんで、俺もエリスに『あーん』させて食べさせて、恥ずかしがったエリスが頬を赤く染めて小声で『…ばか』とか…!くー!たまらん!!v」 【変な妄想してないでさっさと読みなさい。】 ガラハド「お見通しでしたか。」 【ハーディスに会ったら冷静にちゃんと謝るのよ。それから戦いを申し込む事。いいわね?】 ガラハド「わかってますってばー。」 【本当はガラハドをハーディスと戦わせたくない。ハーディスは普段は途方もないバカだけど戦うとなると強いから。】 ガラハド「俺もエリスが思わず惚れちゃうくらい強くなるし。覚悟しとけよ〜エリス。」 【訓練するなら誰にも迷惑かけない所でするのよ。あんたなら龍的光波の連続撃ちをそこらで練習して思わず人に当てそうだわ。】 ガラハド「そ、そうだな、気をつけないと。」 【それじゃあせいぜい修行頑張りなさい。エリスより。】 ガラハド「むう、お母さんみたいなお小言手紙だったか。」 ガラハドは手紙を大事に折り、仕舞おうとした。 ガラハド「………ん?」 (手紙の便せんの裏に小さい文字が書いてある…?) 【ガラハド、私はあんたが思っている程良い女じゃないわ。私よりも良い女性がたくさんいるこの世で、あんたの横に寄り添ってくれる女性が現れたら大事にしなさい。】 ガラハド「……………。」 ガラハドはまた大事に手紙を折り畳んで仕舞った。 ガラハド「ハァ…あーもう……、なんだよソレ…。」 エリスは俺の事をエリスの見た目だけで惚れていると思ってるんだろうけど、それは間違いだ。 ガラハド「…でもまぁ、初めてエリスを見た時はそりゃ容姿とあの眼に惚れたんだけどよ。だが今は…」 今はそれだけじゃない。 それに、エリスは美人だからさぞかし今までそれだけで寄ってきた男が沢山いては離れていったんだろう。 ガラハド「なんせエリスにいきなりデートに誘ったら即ビンタだもんなー。普通はしないよなー、ハハハ。………あ。」 いかん、俺そういやエリスに段取りすっ飛ばしてプロポーズもしたっけ。 これじゃエリスからしたら俺も容姿だけで惚れた男と同じだよな…!; ガラハド「だが俺は違うしなにより知っている!エリスは本当は繊細で意地っ張りで素直になれない…!」 「ギャアギャアうるっせんだよ!」 ドカッ! ガラハド「うお!?;」 ガラハドは背中から誰かに蹴られた。 ガラハド「誰だ!人が折角エリスタイムに悦ってたというに………って!お、お、お、お…!?」 そこにはハーディスが立っていた。 青い眼がガラハドを睨む。 「蹴っただけでなーにビビってんだよ!あ!?」 ガラハド「お祖父様!!;」 「あ?孫か?オレの孫なのか?知るか!」 ガラハド「…では、無いのか。あー驚いた…。」 グリーヴァ「オレの名前はグリーヴァだ!人が折角寝てたのにゴチャゴチャと起こしやがって!いっちょボコらせろ!あ!?」スッ! グリーヴァは体術の構えをとり、両拳には既に魔力の渦がまとわりついている。 ガラハド「手合わせか!いいのか!?望むところだ!!」チャキッ! グリーヴァ「あ?あぁ…。あ?ま、いーやいくぞっ!」 ━━━━━━━━━━━━ なんだかまたアホっぽいキャラがでてきたな(^p^)笑 グリーヴァが記憶喪失になったハーディスだと思ったら大間違いなのだ! へけっ! (なんでハム太郎やねん) ちなみに現在 ハーディス→エリスの家に向かっている ジャスティン→滝で修行中 ガラハド→グリーヴァと対峙 ガラハドは最初、全裸で木の上から湖へとダイブして、水浴びしようとしたエリスがそれを見てしまった…ってな話だったけどボツにした。 ボツにして良かった、うん。 ここではな。 2013/4/18 [*前へ][次へ#] [戻る] |