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プルト小説
その2(ハーディス+エリス+ガラハド+ジャスティン)
ハーディスとエリスはその後、ハーディスの作った舟に一緒に乗り、色とりどりの花が咲き誇る草原の川を渡っていた。


ハーディス「……てことで、ルーファウスが本気でそう頼むもんだからさ、ウェダと話し合ったんだ。」ギ-コギーコ…

エリス「…それで、ウェダはなんて言ったの?」

ハーディス「『ハーディスもセシルも同じくらい愛しているから』〜ってバッサリ言われたよ。だからウェダとずっと傍にいるとかはナシ。」ギ-コギーコ…

エリス「ふぅん、ウェダらしいわね。」
(でも、ウェダが1番ハーディスと一緒にいたいって言ってたらと思うと…。)

ハーディス「なぁなぁ、安心した?嫉妬した?」ニコニコ

エリス「沈めるわよ。」

ハーディス「ごめんなさい。」

エリス「まったくもう…」

ハーディス「まぁ、ルーファウスには気の毒だけどウェダはオレよりセシルの傍が幸せだろ。セシルなら絶対ウェダを大事にするし。」

エリス「あんたはウェダを大事にしないってわけ?」

ハーディス「ははは、そんな事ないって。でも気持ちの強さならセシルのがオレよりもウェダを大事にする気持ちが強い。」ギ-コ…

エリス「そう。」
(…………。)

ハーディス「お、見ろよエリス、ここらへん一面花だらけだぞ。座りっぱなしもなんだし降りてみるか?」ギーコギーコ…

エリス「そうね、そうするわ。」

ハーディス「じゃあ行くか!ちょっと待ってろよ。」

ハーディスはゆっくり舟から立ち上がり、舟から降りる。用意した紐で舟が流されないように手際よく近くの木と舟を結んだ。

エリス「凄い花畑ね…。」

ハーディス「エリス、ほら。」

ハーディスはエリスに手を差し伸べる。

エリス「……しっかり握って、離さないでよ。」ギュ

ハーディス「あぁ、離さない。」

エリス「…ハーディス…」
(なんでだろう、わからないけれど涙が出てきそう。)

ハーディス「あの頃みたいだな。さ、歩こうか。」

エリス「えぇ。」

ハーディスとエリスは手を繋いだまま、一面にひろがる見たこともない花畑の中をしばらく歩いた。

エリス「ずっと花畑ね、絵本で見た挿し絵よりもやっぱり綺麗で迫力だわ…。」

ハーディス「エリスの方が綺麗だ。」

エリス「やだ、どこでそんな言葉覚えたの?でもありがとう。」クスクス

エリスはハーディスの胸元に甘えるようにすりよった。

ハーディス「…………!///」
(こ、これは…色んな意味でいけるかもしれない!!前々からエリスに言いたくてもさすがに言えなかった事がある!いつ言うか?
今だろう!!)

エリス「………。」
(あら、ハーディスの足が止まっちゃったわ。)

ハーディス「エリス、ここは川もあるし何より広い!エリスが良いなら、ここに家を建ててそれでオレと一緒に住「あぁー!誰かと思えばエリスにお祖父様ー!!なになにデートですか!?」

ハーディスとエリスの後ろからガラハドが笑顔で駆け寄った。

エリス「ガラハド!」
ハーディス「おま…見ればわかるだろ!」

ハーディスはガラハドにエリスを見せない様エリスを背中に隠す。

ガラハド「あれ?お祖父様、折角のエリスとデートなのにそんな恐い顔してどうしたんだ?」
ハーディス「デートのジャマだ。わかってんだろ?」

ガラハド「だからって孫にそーんな目くじらたてなくてもいいじゃないか。」

ハーディス「お前エリスが好きなんだろ?渡さないからな。」キッ!

ガラハド「おぉ恐。お祖父様もそんな恐い顔出来るんだな。確かに俺はエリスに心底惚れている!なのでお祖父様ちょっとそこをどいて下さいませぁ!!」ブンッ!

ハーディス「!」ドンッ!
エリス「きゃっ!?」ドサッ!

ハーディス「このっ…!」

ガラハドはハーディスに右ストレートを繰り出したがハーディスはそれをギリギリ避ける。
ハーディスもすかさず右ストレートをガラハドの顔面に繰り出した。

エリス「ちょっと!何やってんのあんた達!;」

瞬時にハーディスに突き飛ばされて尻餅をついたエリスはすぐに立ち上がる。

ゴッ!

ガラハド「ぐっ!」
ハーディス「ちぃっ!」
(くそ!浅かったか!!)

ザザッ!

ハーディスとガラハドはお互いに後退し、間合いをはかった。

ガラハド「さすが俺のお祖父様。でも本気でやったら俺のが強いだろうなぁ。」

ガラハドは笑いながら手のひらから赤い光の玉を出現させ、そのまま握ると光が剣の形になり剣が形成された。

ガラハド「俺、これでもコークショルグ長やってたんだよね。お祖父様もどうせミダショルグ長してたでしょ?」

ビッ!っと剣先をハーディスに向ける。

エリス「やめなさい。」

ハーディス「当たり前だ。俺の魔術に腰抜かすなよ?」

ハーディスは両手に魔力を溜め、そのままガラハドの方へ走った。

エリス「やめなさいったら!」

ガラハド「一直線か…そしてこの魔力の量は…!」
(いきなり大技、これは無理に避けるとまずいな!)

ダダダダダッ!

ハーディス「龍的光波ぁーッ!!」

ギュアアァドオオォンッ!!


ハーディスの両手から放出された凄まじい閃光がガラハドを襲いかかるその刹那、ガラハドは剣を下から上へと振り上げる。

ガラハド「命岩成剣!!」


ゴガガガガガッ!!


岩の山がガラハドとハーディスの放った龍的光波の間に発生した。

ハーディス「そんなものが盾になるか!」

龍的光波が重く構えた岩山に衝突し、威力の高い龍的光波は爆音をたて岩々をそのまま無惨にも吹き飛ばしては龍的光波の閃光は衰える事無くそのまま真っ直ぐ走った。
砂ぼこりが舞う中、そこにいたガラハドの姿は見えない。

ハーディス「さて…」
(上だな。)

ハーディスは上を見上げると予想通りにガラハドはもの凄い速さで頭上から剣をハーディスに突き刺そうとしていた。

ガラハド「喰らい尽くせ!ドラゴンソーード!!」

ゴアアァァアッ!!


ハーディス「!」
(速い!)

ガラハド「おらああぁあっ!」
(勝ったな!剣すら出してなく、体術の構えすらしていない!)

ハーディス「連続龍的光波あぁー!!」

ドウッ!ドウッ!ドウッ!!

ガラハド「え」

ハーディス「まだまだあぁぁあああー!!」

ドガアアアアアァァア!!

爆風にものともしないハーディスはすかさず魔力で槍を出し、勢いをつけてガラハドのいる上空へとジャンプした。

ハーディス「最!大!コールドラン…!!」

?「カム着火インフェルノーォォォォオオウ!!」

ボオオォオッ!!

ハーディス「―なにっ!?ぐわあぁあ!!?」

ハーディスはいきなり下から現れた火柱に包まれた。

ハーディス「くそっ!不意をつかれたがこんな炎…!」
(この声まさか…!)

シュッ!

ハーディス「ッ!!」

一瞬黒い影がハーディスの横を過ぎ、炎に包まれつつ落下中に見上げると上空で体格の良い男がズタボロになっているガラハドを両手で掴まえた。
そしてガラハドを抱き止めた男は落下速度を上げ、ハーディスと目を合わす。

ハーディス「やはりお前か!!」
ジャスティン「激おこスティックファイナリアリティぷんぷんドリーム!!!」クワッ!

ハーディス「ふざけるな!龍的…!」
ジャスティン「…はできないから激おこぷんぷん丸キック!」バキッ!

ハーディス「ぐっ!!」

ジャスティンはガラハドをお姫さま抱っこをした状態で素早くハーディスを蹴り、ハーディスは火柱から地面へと吹っ飛ばされた。


ヒュウウゥ…!シュタッ!

ジャスティン「ふうー。お義父さんの意識がガラハド君に集中してて良かった。」

タタタタ!

エリス「ジャスティン!」

ジャスティン「ふえぇ、ママー怖かったよおぉ。」
エリス「バカ!怪我はしてないわね!?」

ジャスティン「はい。お母さんも無事で何より。ガラハド君は……まぁ、あちこち真っ黒ですが展開していたドラゴンソードが龍的光波をいくらか相殺していてなんとかセーフですね。気絶してますがすぐ起きますよ。」

エリス「あぁ…もう…、やり過ぎよハーディス…!」ギリッ!

ジャスティン「それよりお母さん、僕がたまたま来たから良かったものの、あんな激戦やらかしてる2人を止めようと行かないで下さい。お母さんに何かあったらさすがに僕はお義父さんとガラハド君2人の胴体を引きちぎりますから。」

ガラハド「Σ…!?」ビクゥッ!

ジャスティン「おや、ガラハド君はもう意識を取り戻しましたか。さすが!」

エリス「ガラハド!大丈夫なの!?」

ガラハド「ゲホッ…!あー…、もう駄目かもしれないかな?エリスの看病が早急に必要だ。」
ジャスティン「まじおこ」パッ!

ガラハド「ぐあっ!?」ドサッ!

ジャスティンは笑顔でガラハドを地面に落とした。

ガラハド「〜何しやがんだよぉ!それに誰だ!気が付いたらいきなり俺を引きちぎるとかビックリ発言するしぃ!」

ジャスティン「僕の名はジャスティン!通りすがりのナイスガイとでも言おうか。名乗るほどの者じゃないよ。」キラッ!

ガラハド「既に名乗っていやがる…」

エリス「私の息子よ。」

ガラハド「うぅ…何人子どもがいるんだよ…!俺あんだけ長生きしたのになんで俺とめぐり会ってくれなかったんだエリス…!」シクシク

エリス「知らないわよ。というかそこで男泣きしないでよ。ほらジッとしなさい。」
ガラハド「はい!!v」

エリスはハンカチを取りだし、ガラハドの顔を拭く。

ジャスティン「いいなぁ、僕も怪我すれば良かった。」

エリス「額の血は止まってるわね。ちょっとハンカチ濡らすから待ってて。」

エリスは川へ行こうとするが、ガラハドはすかさずエリスの片手を掴んだ。

ガラハド「いやいや!川じゃなく唾つけた方が早く治るし!つけてくれないか!?///」ドキドキドキ

エリス「…ガラハド…、ウェダの遺伝子どこやったのよ。」
ジャスティン「じゃあ僭越ながら僕の唾で…」ジュルリ

ガラハド「やめろおおぉ!!;」

エリス「黙ってればカッコイイのにねぇ。」ハァ…
(やっぱこのへんハーディスの血だわ。)

ガラハド「!」ピタッ!
(カッコイイとな!?///)

ジャスティン「そして無口になるガラハド君であった。
つづく。」

エリス「どこ向いて言ってんのよジャスティン。」

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ジャスティンとガラハドは気が合うんじゃないかな。
とりあえず連続龍的光波は卑怯だろ(^^)wwwW

でも溜めナシで連続撃ちだから通常の龍的光波より威力は低いってーことで。

ジャスティンの技名は今をときめくギャル語の怒り六段活用からとりました(^-^)/笑

『激おこぷんぷん丸』って昭和生まれの私からしたらファミコンソフトかなんかかと思ったり。
なんか昔じゃじゃ丸のナントカってファミコンソフト無かった?(*・ω・)


とりあえず花畑がエリスの前方向一面焼け野原なのは言うまでもない。

ちなみに生前では
ハーディスはミダっ子、
ガラハドはコークっ子、
ジャスティンはジマっ子。
2013/4/15

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あきゅろす。
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