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プルト小説
その5(グリーヴァ+ガラハド+バッシュ他)
エリス、バッシュ、アルベルト、ハーディス、デュランの5人は北の国へと旅だった。

ヘルミーナの感情の高ぶりで魔力が暴走して危険なので魔術を発動したさいに魔力を吸収する水晶を北の国で受け取りに行くのと、北の国の様子見をかねての観光であった。


―東の村―


マリー「まだまだグリーヴァ君は魔力回復しないんだね〜。」ナデナデ
(わーい♪バッシュさんが北の国へ旅だったからグリーヴァ君に近寄れた♪)


グリーヴァ「ふみゅっ」


東の村の一番大きな木の下でマリーは木に寄りかかって座っており、すぐそばには幼児化したグリーヴァが座ってマリーが作ったジャムクッキーを食べ終えた。

マリーは幼くて愛らしいグリーヴァの頭を幸せそうに撫でる。


グリーヴァ「明日あたりには魔力回復するとは思うんだけどな。ジャムクッキーうまかった。ゴチ。」

マリー「ねぇ、また明日もこうしてお昼食べよ?♪」

グリーヴァ「あぁ、べつにい「グリーヴァ君っ!!」


グリーヴァ「Σわっ!?」ビクッ!

マリー「Σきゃっ!?;」ビクッ!

ヘルミーナがずんずんとグリーヴァとマリーに近付いてきた。

グリーヴァ「な、なんだよヘル子?;急に大声で呼びやがって;」

ヘルミーナ「探してたんだよ?今日はガラハドさんの部屋をコッソリお掃除して帰ってきたガラハドさんを驚かせるんでしょ?」

グリーヴァ「そうだけど何も今じゃなくったって…」

ヘルミーナ「ほらほら、いつまでもそうだとすぐ夜になっちゃうよ。行こっ!」グイッ!
(バッシュさんがグリーヴァ君にすごくベッタリで極力グリーヴァ君を他の人には寄せ付けないようにしてたから、バッシュさんがいなくなったことでライバルのマリーさんがグリーヴァ君に近付く当たり前のことなんてすっっっかり忘れてた!;)

グリーヴァ「みゅっ!;」

ヘルミーナはグリーヴァの手をひく。


マリー「あ、あの、私も手伝いましょうか?お掃除はヘルミーナさんより上手ではないかもしれませんが…」
(よーし!がんばれ私!グリーヴァ君にスリスリぷにぷにふみゅふみゅベッタリだったバッシュさんがいない今がチャンスなんだし!)

グリーヴァ「みゅっ♪マリーも掃除するー!」

ヘルミーナ「グリーヴァ君…!」ムッ

マリー「私、がんばりますね♪」ニコッ!


その頃エリス達は…


スタスタ…

エリス「今頃グリーヴァ達は何してるかしらね。」

エリス達は荷物を背負いながら北の国へと歩いていた。

ハーディス「どうせふみゅふみゅ言ったりワガママ言ったりだろ。」


バッシュ「俺がいないから今頃は寂しくて泣いて…」

エリス「それは無いわ。」キッパリ

ハーディス「ガラハドもいるんだしな。」

バッシュ「いや…俺の名を呼んで泣いてるはず…」

アルベルト「いや、むしろバッシュがいねぇ事でマリーちゃんとかヘル子あたりがここぞとばかりにアタックしてるんじゃねぇか?」

バッシュ「むむっ!?何故だ!?」

デュラン「自覚無し!?;」

アルベルト「マリーちゃんって可愛いよな〜。結構タイプなんだけどマリーちゃんはグリーヴァが好きみたいだし。リレはせっかちだけど性格がサバサバしてるっつーかリレもいいし。デュランは?」

デュラン「え!?;僕ですか?;」

エリス「あら、気になるわね。」

ハーディス「デュランはリレと同じエリスの血が流れているから恋仲にはなれんな。フリーかつ恋人候補なのはヘルミーナとマリーだけか。」

エリス「ヘルミーナはだめよ。グリーヴァの嫁候補ですもの。」

ハーディス「おぉ、エリスが公認するとは…」

デュラン「こ、恋人候補って!あのですね…!///;そもそもどちらもグリーヴァ君を愛してるしそんな…」

バッシュ「ん!?今グリーヴァの声が…!?」ピクッ!

アルベルト「あ?」

バッシュ「ほら、『ふみゅー!』とか『みゅっ!バッシュー!』とか聞こえてこないか…!?グリーヴァはやはり俺を追いかけてきたんだな!♪」キョロキョロ

デュラン「バッシュ…さん…」
(それ空耳…、いや、幻聴。)

エリス「やばいわね。」

ハーディス「バッシュって面白いやつになったな。」


アルベルト「グリーヴァをめぐってバトルが起きてたりして。」

アルベルトは笑いながら言った。


     ・
     ・
     ・

―東の村・グリーヴァ達の家―


ヘルミーナ「ふう、お掃除完了!」
(マリーさんがいなかったら二人っきりだったのに…。)

マリー「あれ?グリーヴァ君眠いの?」
(ヘルミーナさんって元・彼女なのに。ちょっとは遠慮してほしい。)

グリーヴァ「ふみゅ…」ウトウト

ヘルミーナ「グリーヴァ君頑張ったしね、ベッドに運んであげる♪よいしょっと」ヒョイッ!

ヘルミーナは幼いグリーヴァを抱っこした。

グリーヴァ「みゅ…、寝るー」ギュッ!

ヘルミーナ「ふおぉ…!///」

マリー「……ヘルミーナさん、ずるいです。」

ヘルミーナ「ずるいってそんな…」

グリーヴァ「………」スヤスヤ

マリー「ヘルミーナさんはグリーヴァ君と恋人同士じゃないのに…!」

ヘルミーナ「だけど私はグリーヴァ君が好きなの!!」

グリーヴァ「みゅっ!?」パチッ!

マリー「ムムムム〜!」ワナワナ

グリーヴァ「ん?どうしたんだ?;」

マリー「グリーヴァ君は部屋で寝てて。」

グリーヴァ「みゅっ?;」

ヘルミーナ「ごめんねグリーヴァ君、一人でベッドまで行ってて。」

グリーヴァ「ふみっ?;」

グリーヴァはなぜだかわからないがただならぬ雰囲気に負けて部屋へ入った。


―グリーヴァとバッシュの部屋―


グリーヴァ「………。」
(なんなんだ?;)


ドアの向こうではヘルミーナとマリーがなにか言い合いをしていた。


ヘルミーナ『キーッ!』

マリー『何よっ!』

ドタンッ!バシッ!


グリーヴァ「えぇっ?;」


ガチャッ!


マリー「私の方がグリーヴァ君を好きなんだから!」

ヘルミーナ「違うわ!私よ!!」

マリーとヘルミーナはお互い髪を引っ張ってケンカしていた。

グリーヴァ「うわっ!何してんだやめろ二人とも!;」
(つーかヘル子がまた暴走して家が消滅するんじゃ…!?;)

ヘルミーナ「キーッ!」

マリー「キーッ!」

グリーヴァ「おいってば!;」オロオロ
(………あ!)


魔力が回復し、グリーヴァの体がみるみる成人体に戻った。

グリーヴァ「こんな時に…。しかも服が…」

グリーヴァが成人の体に戻ったことで、余裕のある服はちょうどいいサイズになったがズボンは短パンみたいになり、グリーヴァのスラリとした白い生足が露出した。

ヘルミーナ「ブハアァッ!///;」

マリー「キャアアァ!///;」

グリーヴァ「おい、よくわかんねーけどケンカやめろ!」キッ!

ヘルミーナ「はい////」
(生足…)

マリー「うん!////」
(生足…)


ガチャッ!


ガラハド「ただいまー。お、グリーヴァ魔力回復したのか。」

グリーヴァ「みゅっ!?ガラ兄!♪」

ガラハド「つっても、また畑仕事に戻るけどな。ちょっとタオル取りに来た………ん?ヘル子ちゃんもマリーちゃんもどうかしたのか?」

グリーヴァ「ふみゅっ!」

ガラハド「うんうん…ってわかるか!;バッシュじゃないんだからさ;」

ヘルミーナ「なんでもないんです、なんでもっ!///;」

マリー「そうですっ」

ガラハド「そっか、てっきりバッシュがいないからグリーヴァをめぐって女のバトルでも勃発してたのかと。ハハハ。」

マリー「あ、はははは;」

グリーヴァ「みゅ…」


―夜―


グリーヴァ「ガラハド兄ちゃん、一緒に寝よー」

グリーヴァは心のくまを抱いてガラハドの部屋に来た。

ガラハド「一人で寝ろ;クマもいるんだし。ほら帰った帰った。」
(そうか、いつも一緒に寝ているバッシュいないしな。)

グリーヴァ「一緒に寝るー!」モゾッ!

ガラハド「Σあっコラッ!;」

グリーヴァはガラハドのいる布団に入った。

ガラハド「ったく、せっかく成人体に戻ったんだから少しは大人らしく一人で寝ろ;」

グリーヴァ「や!」ギュッ!

ガラハド「はぁ…全く;あ、部屋の掃除ありがとな。」ナデナデ

グリーヴァ「みゅ…♪」

ガラハド「ところで」ヒソヒソ

ガラハドは小声で喋りだした。

グリーヴァ「?」

ガラハド「昼のヘル子ちゃんとマリーちゃん、やっぱり喧嘩してたんじゃないか?;何が原因だったんだ?;」ヒソヒソ

グリーヴァ「んー…、オレもよくわかんねーけど、なんかオレの取り合いみたいな?」ヒソヒソ

ガラハド「え゙?;」

グリーヴァ「『私の方がグリーヴァ君のこと好き』とかなんとか言ってた。こえーよ…。」ヒソヒソ

ガラハド「それって…」
(やっぱりグリーヴァにベッタリだったバッシュがいなくなった事で起きた女のバトルじゃねーか…)

グリーヴァ「ふみゅ…」ウトウト

ガラハド「………。」
(とりあえずヘル子ちゃんがまた魔力暴走したらとんでもない事になるな…。こうなったら……)


―翌日―


ガラハド「グリーヴァ、海で釣りに行くからお前も付き合え。」

グリーヴァ「うん!♪」タタタッ!
(ガラハド兄ちゃんからのお誘いー!♪)


ヘルミーナ「あ…」
(そんな、今日こそはグリーヴァ君と二人っきりになろうと…!;)

ガラハド「ヘル子ちゃん、グリーヴァといっぱい釣ってくるからお昼は期待しててくれよ?」ニッ!
(すまんヘル子ちゃん。これもヘル子ちゃんや村の為だ…。さすがにマリーちゃんも男の俺には嫉妬しないだろうし。)

ヘルミーナ「………はい。」ムゥ


―海―


ザザーン…!


グリーヴァ「みゅ?」

ガラハド「あ、ゾズマも釣りか?」

ゾズマ「うん。ガラハドとグリーヴァ君も?」ニコッ!

ガラハド「あぁ。」

ゾズマ「グリーヴァ君魔力回復したんだね、やっぱりカッコイイなぁ。服もすごくオシャレで似合ってるし。」

ガラハド「あ、服が欲しかったら北の国に行けばたくさん売ってるぜ。まぁ北の国からの交易でも服とか物々交換で手に入るけどな。」

ゾズマ「へぇ、そうなんだ。」

ガラハド「それでさ…」

グリーヴァ「……むう!」ギュッ!

グリーヴァはガラハドに抱きついた。

ガラハド「おっと;」

ゾズマ「ん?」

ガラハド「あぁ、ヤキモチ焼いてんだよ;俺とゾズマが楽しげに会話してたから;」ナデナデ

グリーヴァ「ガラ兄釣り!釣りするの!!」ギュウゥ…

ガラハド「わかったわかった;ほっといてごめんなグリーヴァ;」

ゾズマ「前から思ってたけど兄弟なの?すごいなついてるね。」

ガラハド「あー違う違う、グリーヴァは兄ちゃんいなかったから俺を兄として慕ってるんだ。もうすごい甘えん坊で;」

ゾズマ「えーと、確かグリーヴァ君のお姉さんが…」

グリーヴァ「リレ姉!3人も姉でヤダ!」

ガラハド「俺は男兄弟で長男だったから姉や妹が欲しかったんだけどもなぁ。」

ゾズマ「ははは。僕は2人妹がいるよ。」


     ・
     ・
     ・


―草原―

バッシュ「グリーヴァ!やはり俺についてきたんだな!♪」

ハーディス「オレをあんなガキと一緒にするな!;オレはグリーヴァではない!;」

アルベルト「おぉ、グリーヴァがいないことによって禁断症状が;」

デュラン「ついにお父さんとグリーヴァ君の判別がきかなくなったか…」

エリス「ハーディス、とりあえず『ふみゅ』って言いなさい。」

ハーディス「いやだ!;」


━━━━━━━━━━━━

バッシュはグリーヴァと離れて更におかしくなってますな(^ω^≡^ω^)笑

そしてバッシュがいなくなった事でヘル子とマリーがグリーヴァの取り合いに
(´ω`)

2013/12/23

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あきゅろす。
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