●白いと青い 冬弦学園 「....っ、眩し...」 暖かな日差しを受け空を仰ぐ俺は、眩しさから目を細めた。 元々、外に出て走り回ったりすることが無かった分、きつい日差しに慣れてない。 俺の名前は天音 純白(アマネ マシロ) 女の子みたいな名前だけど、これでもれっきとした男だ。 この名前も気に入っている.....うん、大好きな兄さんが何時も素敵だと褒めてくれるから。 俺には両親が居なくて、ずっと兄さんが育ててくれた。大事な兄であり親でもあるのだ。 その兄さんから、ある日大事な話しがあると言われた。 嗚呼、また何かあったのかな?って思った。 俺は幼少から病弱で何時も病院のベットの上。 今だって治ることの無い病と闘ってる、だからまた何か言われるのかと思ってたら、 『純白、学校に通いたくないか?』 驚いた。まさかそんな事を言われると思ってなかったから。 『嫌か?』 不安気に見つめる兄さんと目があって思わず苦笑い。 嫌じゃないよ.....寧ろその反対。皆と同じように学校に通って、運動だってしてみたい でも俺にはそれが出来ない [次へ] [戻る] |