●白いと青い
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「はぁ、これだから無自覚は困るよ」
玲一郎さんは腕を組み、盛大な溜め息を吐いた。
「...兎に角だ、目立つのはマズイから髪はそのままで、眼鏡は絶対に外すんじゃないぞ!」
何かめんどくさいので、適当に頷く。
「真面目に聞いてくれよ?可愛い子は此処じゃ良い獲物だ....」
え、獲物ですか?
玲一郎さんは何処か遠くを見つめていたが、急に何かを思い出したかの様に口を開いた。
「そうだ!生徒会の連中には近づいちゃ駄目だぞ!」
「いや、俺もそんな方達と仲良くするつもりもないですし、第一縁がないですよ。
...ああ、副会長さんの秋紅先輩には会っちゃいましたけど、もう会うこともないですかね.....」
生徒会と言えば、先輩だし凄い人だし?多分。
俺は只、平和に過ごせたらそれで良い。
玲一郎さんは何処か納得してないみたいだったけど、取り敢えず頷いてくれて、
「いいか、何かあれば直ぐに連絡するんだぞ!」
って、大袈裟だなぁ....兄さんには負けるけど。
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